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【小話】ボー2

 狸の背負った柴に、兎が火打石で火を着けます。
「カチ、カチと音がするね?」
「ここはカチカチ山だから、カチカチ鳥が鳴いているのさ」
 その間にも火は大きくなりつつあり、気付かぬ狸が五歳女児に怒られました。
「ボーッと生きてんじゃねーよ!」
 ここはボーボー山のようです。

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【2022/09/30 06:34 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】杞憂2

 杞の国の男が、友人に相談した。
「天が落ちてくるんじゃないかと思うと、怖くて夜も眠れないんだ」
「分かる。俺は、俺やお前の記憶や、『数億年前の化石』とか含んだ状態で、この世界全部が実は5分前に作られたんじゃないかと思うと怖い」
「……それは、心配し過ぎじゃね?」

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【2022/09/29 06:47 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】トリ3

 ハロウィンの夜。魔女やカボチャ男に仮装した子供たちが家に押し掛けて来ても、絶対に応対しないつもりだったが。
「トリック・オア・トリプルトウループ!」
「トリプルルッツ!」
「トリプルアクセル!」
 フィギュア選手でも来てるのか? ウチの前はスケートリンクじゃないぞ。

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【2022/09/28 08:13 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】杞憂

 杞の国の男が、友人に相談した。
「天が落ちてくるんじゃないかと思うと、怖くて夜も眠れないんだ」
「分かる。俺は、実はここが計算機の中の仮想世界で、俺もお前もプログラムか何かで、電源オフしたら全部消えるんじゃないかと思うと怖い」
「……それは、心配し過ぎじゃね?」

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【2022/09/27 08:12 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】トリ2

 ハロウィンの夜。魔女やカボチャ男に仮装した子供たちが家に押し掛けて来ても、絶対に応対しないつもりだったが。
「トリック・オア・トリモチ!」
 何でお前ら、先端に白いネバネバ付けた長い棒を持ってるんだ。それ鳥や虫を捕まえる奴だろ。ウチの外壁には絶対くっつけるなよ!

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【2022/09/26 07:00 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ボー

 儂は妖怪・泥田坊。せっかく子孫のために田を遺したのに、継いだ息子が酒ばかり呑んで遊び惚け、全く働かない。売り払われてしまった田で、
「田を返せ田を返せ」
と罵っていると、大きな五歳女児に怒られた。
「ボーッと生きてんじゃねーよ!」
 ……いや儂、もう死んでるんだが?

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【2022/09/25 09:10 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】トリ

 ハロウィンの夜。魔女やカボチャ男に仮装した子供たちが家に押し掛けて来ても、絶対に応対しないつもりだったが。
「トリック・オア・トリハロメタン!」
 水道水関係で時々聞く、メタン化合物だな。
「トリクロロメタン!」
 ちょっと待て、それミステリでお馴染みのクロロホルム!

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【2022/09/24 08:28 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】靴屋

 儂は靴屋。裁断しただけの靴革を夜中に完成させてくれる誰かのおかげで裕福になったので、恩人の姿を拝もうと、徹夜して工房を見張った。
 ……イソギンチャクみたいな謎生物が、触手で器用に靴を縫っている。
 きっとこれは、実は寝てしまって見ている「徹夜した夢」だな、うん。

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【2022/09/23 10:20 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】小人4

 僕はレプラコーン、小人の靴屋で有名な妖精さ。
「『聖闘士星矢』アンドロメダ瞬の得意技?」
 それはネビュラチェーンかな。
「シュラの星座?」
 それカプリコーン。
「邪武は?」
 ユニコーン。
「アルデバランの技?」
 グレートホーン。
 ねえ、途中から単なる星矢クイズになってない?

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【2022/09/22 06:21 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】小人3

 僕は小人のレプラコーン。最近はコンビで毎晩、とある靴屋へ通っているよ。作業台の上に皮を切っただけで置いてある靴を、朝までに完成させているんだ。
 でも今夜は作業台に、二人分の服(の裁断された布地)が置いてあるんだけど……これは、自分で縫って着ろ、ってことかな?

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【2022/09/21 07:03 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】小人2

 僕はレプラコーン、小人の靴屋で有名な妖精さ。
「映画『ブレードランナー』の人造人間?」
 それは、レプリカントだっけ。映画見てないけど、原作はディックだよね。
「オリバー・ストーン監督の映画?」
 ……それは何。
「『プラトーン』」
 見てないよ! タイトルは知ってるけど!

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【2022/09/20 06:43 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ダダ4

 ウルトラマンに登場する三面怪人ダダが、地球侵入作戦へ出発した。到着後、上司から通信が入る。
「地球はどうだ。侵入は上手くいっているか」
「だだちゃ豆が美味いです」
「仕事しろ」
「御中元でそちらにも送りました」
「良し」
 次の通信までの間、しばらく地球生活を満喫した。

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【2022/09/19 09:37 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ダダ3

 ウルトラマンに登場する三面怪人ダダが、地球侵入作戦へと出発した。到着直後、どこからともなく、ダダッダッダダッ、というBGMが流れる。
 キョロキョロしていると突如、サングラス姿でライフルを持ったアーノルド・シュワルツネッガーが追いかけてきたので、全力で逃げた。

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【2022/09/18 06:58 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ダダ2

 ウルトラマンに登場する三面怪人ダダが、職場の休憩室で、缶コーヒーを片手に溜め息をついた。
「ああー、仕事たるいなぁ、地球行きたくないなぁ。上司が替わりに行ってくれないかなぁ……ついでに、そのままウルトラマンに倒」
「全部聞こえてるぞ」
 心のうちがダダ漏れだった。

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【2022/09/17 07:34 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ダダ

 ウルトラマンに登場する三面怪人ダダが、床の上をゴロンゴロンと左右に転がりながら叫んだ。
「やだもん、やだもん! 地球なんか行きたくないもん、ウルトラマンに倒されるのやだもん!」
「駄々こねるんじゃありません!」
 上司に叱責され、仕方なく地球侵入作戦へと出発した。

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【2022/09/16 06:25 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】小人

 僕はレプラコーン、小人の靴屋で有名な妖精さ。
「山羊座?」
 それはカプリコーン。
「道路上の縞々?」
 それゼブラゾーン。意外に似てるね。
「共鳴管付き鉄琴?」
 それは、ビブラフォーンかな?
「ヒト型のイカがペンキ塗るゲーム?」
 ……スプラトゥーン! そのボケは難しいよ!

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【2022/09/15 06:24 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】八田3

 八田知家は鎌倉初期、13人の合議制の一員となった御家人です。
「バッタ殿! 間違えました八田殿!」
「……どういう間違え方だ。俺は虫か?」
 もしバッタ殿だったら、仮面ライダー1号や2号のような初期のライダーに変身してくれそうです。
「バッター殿!」
「俺は打者か?」

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【2022/09/14 06:27 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】法度2

 江戸幕府は1615年、二代将軍徳川秀忠のとき、諸大名向けの禁令『武家諸法度』と、朝廷・公家向けの禁令『禁中並公家諸法度』を作りました。
 その後なぜか、東北地方の郷土料理、小麦粉を練って寝かせ、薄く伸ばして茹でた「はっと」を城の皆で作り、汁物にして食べました。

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【2022/09/13 06:03 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】法度

 幕末。新撰組の前身・壬生浪士組は、浪人集団に規律を守らせるため、〈士道ニ背キ間敷事〉等の『局中法度』を定めました。
 法度の文言が裏表に細かく書き込まれた帽子、局中ハットも作って被らせましたが、
「耳なし芳一みたいだ」
と隊士には不評でした。というのは勿論嘘です。

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【2022/09/12 06:11 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】評定

 鎌倉幕府二代執権、北条義時の没後。息子の三代執権・泰時は、評定衆(有力御家人11人)+執権+連署(義時弟・時房)による、13人の合議制を始めました。
 評定衆に選ばれた義時世代の重鎮、三浦義村が言います。
「笑い担当、泣き、怒り、あと何だ」
「表情集ではないです」

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【2022/09/11 09:04 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】合議2

 鎌倉幕府二代執権、北条義時の没後。息子の三代執権・泰時は、評定衆(有力御家人11人)+執権+連署(義時弟・時房)による、13人の合議制を始めました。
 評定衆に選ばれた義時世代の重鎮、三浦義村が言います。
「バトルロイヤル第2ラウンドだな」
「始めないでください」

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【2022/09/10 10:59 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】八田2

 八田知家は鎌倉初期、13人の合議制の一員となった御家人です。
「八田殿、フェニックス小田の御先祖様なんですね!」
「……俺の子孫は、プロレスラーか何かか?」
 主城が何度落ちてもしぶとく奪還する常陸の戦国武将・小田氏治は、〝フェニックス小田〟で検索して出てきます。

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【2022/09/09 06:34 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】忍者

 小学生男子のもとに、忍者が現れて名乗りました。
「忍者・ハッタリカンゾウ、只今参上!」
 一文字違うだけで、信憑性が全くありません。山も谷も越えられなさそうです。小学生からも、
「忍者コスプレしてる、普通の人なんじゃないの?」
と疑いの目を向けられました。ニンニン。

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【2022/09/08 07:13 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】八田

 鎌倉初期、13人の合議制の一員となった御家人・八田知家の息子、小田知重に尋ねました。
「どうして苗字が1画増えたんですか」
「いやいやいやいや、八の真ん中に1本引いたんじゃないから」
 知家の代に常陸国守護となり、小田(茨城県つくば市)の地に居館を構えたようです。

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【2022/09/07 07:49 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】方丈

 鎌倉初期、鴨長明は方丈(3m四方)の庵に住み、日本三大随筆の一つ『方丈記』を書き始めます。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
 かもしれない」
 急に自信がなくなりました。

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【2022/09/06 06:40 】 | 小話 | コメント(0)
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