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【小話】選曲

 ロバと犬と猫と鶏が出会い、ブレーメンへ行って、音楽隊になろうと考えました。歩きながら、ロバが言います。
「音楽隊になったら、何を演奏しよう」
「ほらあれ、西城秀樹の曲どう」
「ローラとか?」
「じゃなくて、きっと戻ってくる的なやつ」
 ブーメランの音楽隊になりました。

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【2025/08/23 10:59 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】現象2

 ロバと犬と猫と鶏が出会い、ブレーメンへ行って、音楽隊になろうと考えました。歩きながら、ロバが言います。
「山の妖怪で、雲や霧に大きな影が映るの、何て名前だっけ」
「グロッケン?」
「それは鉄琴だ」
「実は自分の影なんだよね」
 ブロッケン現象(ブロッケンの妖怪)です。

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【2025/08/22 21:52 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】現象

 ロバと犬と猫と鶏が出会い、ブレーメンへ行って、音楽隊になろうと考えました。歩きながら、ロバが言います。
「犬とかが匂いを嗅いで笑ったみたいな変顔するの、何て名前だっけ」
「ロバもするだろ」
「匂いというかフェロモンらしいね」
 フレーメン現象(フレーメン反応)です。

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【2025/08/21 06:50 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】壬生

 幕末に活躍した新撰組の前身は、京都の壬生に屯所を構えたことから、壬生浪士組と名乗りました。町の人々からは「壬生浪(みぶろ)」と呼ばれます。
 隊士に聞いてみました。
「どこかで本屋やってます?」
「それはLIBRO(リブロ)ですね」
 昔、福岡天神にあった気がします。

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【2025/08/20 06:49 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治11

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 ある人が鉄道模型にハマりました。自宅内の至るところで、幅9ミリのレールの上を鉄道車両が走っています。草田男が再度読みました。
「降る雪や(N)ゲージが多くなりにけり」

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【2025/08/19 06:47 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治10

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 ある人が薬用サルビアという別名を持つハーブを料理用に買いましたが、自宅に帰ると、未開封の同じ物があります。草田男が再度詠みました。
「降る雪やセージが多くなりにけり」

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【2025/08/18 06:45 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治9

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 陶磁器を集める趣味の人が、自分のコレクションのメインである、薄青から薄緑色の釉薬の磁器を眺めて悦に入ります。草田男が再度詠みました。
「降る雪や青磁が多くなりにけり」

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【2025/08/17 09:05 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治8

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 注意事項を書いたプリントを1枚、コルクボードに貼ると、次から次へと紙が増え、ボードが全部埋まってしまいます。草田男が再度詠みました。
「降る雪や掲示が多くなりにけり」

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【2025/08/16 07:52 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治7

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 今日こそは時間通りに退勤するつもりだったのに、残業が終わらない人が、真っ暗になった窓の外を見て嘆いています。草田男が再度詠みました。
「降る雪や定時は遠くなりにけり」

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【2025/08/15 10:34 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治6

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 成人した子を持つ親が、子が赤ん坊だった頃の写真を眺めながら、
「大きくなったなぁ……」
としみじみ呟いています。草田男が再度詠みました。
「降る雪や嬰児は遠くなりにけり」

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【2025/08/14 10:40 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治5

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 ゲーム「ドルアーガの塔」で遊んでいると何故か、紫のローブの魔法使いの敵キャラが大量に現れて、襲ってきます。草田男が再度詠みました。
「降る雪やメイジが多くなりにけり」

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【2025/08/13 07:16 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治4

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 書店の文庫の棚に京極夏彦の作品が並んでいますが、片手で開いて読むのは無理だろうな、と思うくらい分厚いです。草田男が再度詠みました。
「降る雪やページが多くなりにけり」

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【2025/08/12 07:13 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治3

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 近くで事件でも起きたのか、パトカーが何台か来たり、制服警官が警備したり、私服警官が聞き込みしたりしています。草田男が再度詠みました。
「降る雪や刑事が多くなりにけり」

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【2025/08/11 09:52 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治2

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 岡っ引きの銭形の親分が出動しますが、
「行くぜハチ!」
「待ってくだせぇ!」
 親分が駿足で子分が置いてきぼりです。草田男が再度詠みました。
「降る雪や平次は遠くなりにけり」

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【2025/08/10 11:28 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】明治

 中村草田男が、冬に、自分が昔通った小学校を訪れて詠みました。
「降る雪や明治は遠くなりにけり」
 知人と正午に待ち合わせていましたが、相手がなかなか来ません。時計の針がそろそろ二時を指すのに溜め息を吐いて、草田男が再度詠みました。
「降る雪や零時は遠くなりにけり」

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【2025/08/09 08:45 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】子規3

 正岡子規が、奈良を訪れた際に鐘の音を聞いて詠みました。
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」
 冬に広島を訪れ、牡蠣を食べていた際に、鐘が鳴りました。法隆寺ではないことは確かですが、どこの鐘かはわからない子規が、再度詠みました。
「牡蠣くへば鐘が鳴るなり法隆寺(代理)」

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【2025/08/08 06:30 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】観葉

 朝、自宅の観葉植物に水やりしなければいけないのに、寝坊したせいでバタバタと身仕度して出かけてしまった。帰宅後に「忘れてごめん」と謝りながら、植物に水をやる。
「まあ、今回は許してやろう」
 寛容な植物だった。
「但し、許すのはあと二回だ」
 寛容なのは三度までだった。

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【2025/08/07 06:29 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】子規2

 正岡子規が、奈良を訪れた際に鐘の音を聞いて詠みました。
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」
 小さい子が箱を持って
「ぼきんおねがいしまーす」
と言うので、柿のお釣りの小銭を入れると、中でチャリンチャリン音がします。子規が、再度詠みました。
「柿くへば金が鳴るなり法隆寺」

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【2025/08/06 08:11 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】早雲

 戦国武将・北条早雲(伊勢宗瑞)は、存命中に北条と名乗ったことはありませんが、息子の代から北条氏になったので、後世では北条早雲と呼ばれます。出家後の法号が早雲庵宗瑞です。
 早雲に質問しました。
「低いところに浮かぶ、灰色の、層状や霧状の雲は何ですか」
「層雲です」

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【2025/08/05 08:07 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】九州

 出張で久し振りに九州を訪れた。地元では見かけないコンビニの、昔の出張のときに見たローカルテレビCMを思い出しながら、店に入る。金髪に赤い服の店員が言った。
「やっぱ九州のコンビニはコブラやね」
「『やっぱ』じゃないよ!」
 何で宇宙海賊がポプラの店員してるんだよ。

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【2025/08/04 08:05 】 | 小話 | コメント(0)
2025年7月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1148
ナイス数:402


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【2025/08/03 16:35 】 | 本関係 | コメント(0)
【小話】子規

 正岡子規が、奈良を訪れた際に鐘の音を聞いて詠みました。
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」
 店の人に超高級柿を勧められますが、
(これ買ったら今日の夕飯我慢だな……)
と思うような値段です。残念ながら断った子規が、再度詠みました。
「(もし)柿くへば金がなくなり法隆寺」

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【2025/08/03 08:48 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】初鰹3

 山口素堂が、夏の訪れを視覚聴覚味覚で楽しんで、詠みました。
「目には青葉山ほととぎす初鰹」
 ホトトギスの声を聞きながら、ウィスキーの瓶にぐるっと囲まれ、朝から晩までずっと飲み続けている人がいます。それを見た素堂が、再度詠みました。
「目には青葉山ほどトリス初鰹」

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【2025/08/02 08:45 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】初鰹2

 山口素堂が、夏の訪れを視覚聴覚味覚で楽しんで、詠みました。
「目には青葉山ほととぎす初鰹」
 テレビをつけると『フランダースの犬』のアニメを放送していて、主人公のネロが友達の女の子と遊んでいます。それを見た素堂が、再度詠みました。
「目にはアロア山ほととぎす初鰹」

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【2025/08/01 06:44 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】加法

 数学のテストに、三角関数のsin(α+β)が出てきた。
 加法定理の覚え方は確か、咲いた咲いた、チューリップ……違うな、これは歌だ。咲いた咲いた、タンポポ? 何が咲くんだったっけ!? と悩んでいる間にテスト終了。
 正解は『咲いたコスモス、コスモス咲いた』だった。

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【2025/07/31 07:12 】 | 小話 | コメント(0)
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