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2014年8月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2586ページ
ナイス数:326ナイス


バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)感想
予備知識ゼロで初読して撃沈したので、森本達雄『ヒンドゥー教-インドの聖と俗』でヨーガやバクティ等の用語を学んで再読。本書は大叙事詩『マハーバーラタ』の六巻部分。本書以前の内容はまえがきに要約されているが、17頁の家系図見つつ読むべし。本文の文章自体は読み易い。訳注が詳細過ぎて難しいので訳注に頼らず本文を読み、解説を読んでから訳注を読了。細部はさておき、本書の語る神の教えの主旨が解説にある〈すべての行為を絶対者に捧げ、行為の結果(果報)を顧みず、ひたすら無償の行為を行うこと〉なのは理解した。絶対者=最高神。
読了日:8月1日 著者:

回教から見た中国―民族・宗教・国家 (中公新書)回教から見た中国―民族・宗教・国家 (中公新書)感想
職場本棚。中国に住み漢語を話す回教(イスラム教)徒・回族の歴史を、回族である著者が日本語で記す。外見・言語が漢族と同じで、信仰を拠り所とする人々のアイデンティティ。回鶻(ウイグル)、回回人などの語は見たことあったが、ウイグル人はトルコ系言語を話すイスラム教徒で回族とは別と初めて知る。歴史にいろいろ絡んでいて面白かったが、最初にイスラム教の一般的な説明が欲しい(後から伝来した宗派の説明はある)。あと、年表と中国全体の地図。唐、元、清、二次大戦〜現代と扱う時代が飛ぶし、○○省と言われてもどこか解らない(泣)。
読了日:8月4日 著者:張承志

最遊記RELOAD BLAST 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)最遊記RELOAD BLAST 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)感想
読了して、あまりにも1巻の内容を忘れていたので引っ張り出してきて復習した(紗烙に対面した、ということだけ覚えていれば何とかなった模様 笑)のち、再読了。烏哭が牛魔王サイドにいる、というのは思った以上に重大な事態だったんだなぁと実感。そして、そういや三蔵は魔戒天浄以外は銃と肉弾戦だったことに、初めて気付いた。「その手の術」使えないのか! 悟空は、旧友との再会。思い出せてないけれど。悟浄の体調不良はどうなるか。
読了日:8月6日 著者:峰倉かずや

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)感想
初出撃の前日~戦場を繰り返すループに陥った初年兵キリヤ・ケイジは、死と経験を蓄積して成長する。生き抜いて、ループを脱出できるのか。戦場の女神リタ・ヴラタスキとの出逢い。漫画連載を読了済なので内容は既知だが、読み始めたら一気に読んでしまった。漫画の原作再現率凄い。原作のほうが、謎の敵ギタイの正体に関する情報は多いが。結末を知っているが故に、最後の出撃の前日の楽しさが切ない……。ところで、何度ケイジが殺されてもループし続けるのを見ると、人間が一度ループに嵌ったらギタイ側には強制終了手段がないのでは、と思った。
読了日:8月6日 著者:桜坂洋

法華経―真理・生命・実践 (中公新書 (196))法華経―真理・生命・実践 (中公新書 (196))感想
再読。一乗妙法(真理)・久遠本仏(生命)・菩薩行道(実践)を法華経の三大思想として解説。法華経の成立史や、(歴史上の釈迦は一人なのに)仏が多数存在することの理論付けが面白い。“空”は何度読んでも難しいが、固定にも変化にも偏らず、両方を包含して超越する? 実生活重視が『バガヴァッド・ギーター』に似てる、と思いつつ読むも、『ギーター』は(私の理解では)全ての普通の行為をそのまま最高神に捧げるつもりでせよと説くのに対し、法華経は理想を実現するために活動せよというか、仏法に適うべく実社会を変えようとする気がする。
読了日:8月11日 著者:田村芳朗

所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF)所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF)感想
再読、ハイニッシュ・ユニバース年代記。異星間即時通信を可能とする〈一般宇宙理論〉を携え、惑星アナレスの物理学者シェヴェックは惑星ウラスへと渡る。昔、貧富の差が激しいウラスからアナレスに移住した革命者達は、誰も何も所有せず、政府も法も存在しない自由な世界を築いた。筈なのに、同調圧力が暗黙の法と化し、従わぬ者を国賊のように責める。ウラスで描かれる大半が上流の生活で貧者の窮状が実感できないせいか、シェヴが〈地獄〉と呼ぶのがピンとこない。私はアナレスには住めないと思うが、魂の自由を希求するシェヴの姿勢には憧れる。
読了日:8月13日 著者:アーシュラ・K・ル・グィン

第七官界彷徨 (河出文庫)第七官界彷徨 (河出文庫)感想
第七官に響く詩を書きたいと願う町子は、上京して長兄、次兄、従兄との〈変な家庭〉で暮らし始める。失恋した次兄は蘚の恋愛の論文を書き、分裂心理医の長兄は患者に惹かれ、音楽受験生の従兄は古ピアノでコミックオペラを唄う。町子は哀感に満ちた恋の詩ばかり書く。冒頭二行で購入を決めた。戦前の作品とは思えない文章で、文も内容も読み易いけれど、この不思議な魅力は説明が難しい。登場人物みな少し変人で、町子視点で語られる日常は淡々としているようで会話がどことなく可笑しく、時々憂愁に沈む。町子が隣家の少女と仲良くなる過程が好き。
読了日:8月14日 著者:尾崎翠

夢違 (角川文庫)夢違 (角川文庫)感想
夢を映像記録して精神医療に用いる近未来。夢判断を職業とする浩章に持ち込まれた、集団パニックを起こした小学生達の悪夢。見え隠れする、かつて“予知夢を見る”と公的に認められ、十数年前に死んだ筈の女の『幽霊』。恩田作品は、読んでいる最中は面白いが“全て解決してスッキリ”とならないのは重々承知で、謎の残り方の匙加減で結末に納得できるか否か分かれる。『ユージニア』は可で『Q&A』は売却。本書がどちらかは再読後に決まるだろう。生死の真相には感心したが、奥さんの立場どうなるの、とは思う。筒井康隆『パプリカ』再読したい。
読了日:8月16日 著者:恩田陸

天のろくろ (fukkan.com)天のろくろ (fukkan.com)感想
再読。人口過剰のポートランドに住むジョージ・オア。彼が眠ると、見た夢が正しくなるよう、過去に遡って現実が改変されてしまう。精神科医ヘイバーは、催眠術でオアの夢を制御することで、より良き世界を作ろうとする。ヘイバーの最初の動機こそ善意だが、次第に膨らんでいく支配欲。夢の制御は一筋縄ではいかず、曲解の余地のない言葉で内容を指定しないと不幸な結果を生じる、悪魔への願い事のよう。次々上書きされる現実の中で、オアはヘザーと出逢い、見失い、そして。最後の、オアの雇い主の「時間ハアリマス」という言葉は、限りなく優しい。
読了日:8月18日 著者:アーシュラ・K.ル=グウィン

赤いくつ (よい子とママのアニメ絵本 14 せかいめいさくシリーズ)赤いくつ (よい子とママのアニメ絵本 14 せかいめいさくシリーズ)感想
ガソリンスタンド休憩室で、四歳娘に読む。教訓的な話なのは解るが、罪(教会に赤い靴を履いて行く、大恩ある老婦人が病気なのに舞踏会に出かける)に対して罰が大き過ぎるというか……。少なくとも、老婦人を置いて出かけたのはカーレンが悪いけれど、靴が踊り続けなければ、舞踏会済めばカーレン帰宅しただろうに。カーレンが老婦人の死に目に会えなかったのは、かなり靴のせいな気がする(汗)。靴に「踊れ!」と命令する兵隊は怖い。
読了日:8月31日 著者:

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【2014/09/01 02:04 】 | 本関係 | コメント(0)
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