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【感想】きみを守るためにぼくは夢をみるI
きみを守るためにぼくは夢をみる(1) 白倉由美『きみを守るためにぼくは夢をみるI』(星海社文庫)。新海誠の表紙で、思いっきりジャケ買い。元は児童文学らしい。
 それなりに面白かったが、続きは買わないし、この巻もすぐ手放すだろう。ただ、私に合わないだけで、前向きな純愛物&少年の成長物語だとは思う。
 話の趣旨は違うが、雰囲気としては片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』(感想)が好きな人なら、OKなんじゃないかな?

 小4の大江朔は、母と弟と3人暮らし。父は不明(多分、何かの伏線)。
 8月2日、10歳の誕生日。クラスメートの川原砂緒と初デートした帰り、ベンチで数分うとうとしたつもりが、帰宅したら7年が過ぎていた。少し老けた母はすぐに自分を認めてくれるも、15歳になっていた弟は気味悪がって警察を呼び、警察も悪戯を疑う(指紋や歯形で本人と同定された)。
 そして何より、あの日「守ってあげる」と約束した砂緒も、17歳へと成長してしまっていた。

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【2012/05/15 21:24 】 | 感想ライトノベル | コメント(0)
【感想】空の境界
空の境界  一昨年の引越前に手放すか持っていくか迷って結局持ってきた、奈須きのこ『空の境界』(講談社文庫)。アニメ映画化されたので、知っている人は知っている小説だ。2年経って「誰か読むなら譲ってもいいかな」と思い始め、趣味の合う後輩に声をかけたところ話が成立したので、譲る前に再読した。
 うん、やっぱり橙子さん最高(感想はそこか)。前回手放すのを躊躇った理由は、偏に橙子さんが素敵過ぎるからである。が、何せ映画化までされた作品、もし今後再び読みたくなったとしても、再入手できる確率は高いだろう。
(全く同じ理由で最近、森博嗣『スカイ・クロラ』(感想)も譲ってもいい気がしてきた。)

 魔術師ならば誰もが到達するために人生を捧げる世界の真理、“根源の渦”。
 その根源の渦に近付くために血を重ねてきた両儀家の娘・式は、生まれつき、男性人格・織を内に持つ二重人格者だった。
 しかし式が交通事故に遭い、二年間の昏睡から目醒めたとき、織は死んでいた。替わりに式は、生きているモノの死線が視える能力を手に入れる。胸に空虚を抱えた式は、生の実感を得るため、殺し合いに身を投じる……。

 難解な設定と時系列バラバラのパズルみたいな物語構成で、“理解すること”に全精力を傾けた初読時。改めて読むとコレ、本筋は【ツンデレ美少女と普通の少年のベタ甘恋愛物】だわ(笑)。それはもう、どストレートな程に。続く。

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【2011/02/08 21:57 】 | 感想ライトノベル | コメント(0)
【感想】竜が飛ばない日曜日
 咲田哲宏『竜が飛ばない日曜日』(角川スニーカー文庫)。

 何かがおかしい。
 学校に竜がいるだなんて絶対に非日常の光景であるはずなのに、自分以外の誰もがそれを当たり前のことだと感じている。
 そして、生徒を竜の餌として捧げる《捕食の儀式》。餌に選ばれることは最高の栄誉だという――!
 狂った世界の中で、親友の死の真相を探る貴士と、〈第二〉月曜日を迎える瑞海だけが、異変に気づいた。しかしそれゆえに、彼らは追い詰められていき……。

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【2001/09/08 21:00 】 | 感想ライトノベル | コメント(0)
【感想】星姫紀行
 倉本由布『星姫紀行』(集英社コバルト文庫)。

 星を見るのが好きだった。
 遠い昔に失くしたもの。もう二度と手に入れることはできないもの。
 それが、星であるような気がしていた――。
 私、小夜子と医者志望で優等生の双子の姉、花夜子。幼なじみの男の子にずっと片想いしている、親友の聖子ちゃん。そんな普通の暮らしが、花夜ちゃんが事故に会って前世の記憶を取り戻した日から、少しずつ軋んでいく。
 それは、私が聖子ちゃんの片想いの相手、村田昴さんに“初めて”会った日でもあった……。

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【2001/01/05 19:45 】 | 感想ライトノベル | コメント(0)
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