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【感想】トリックスターズL
トリックスターズL  久住四季『トリックスターズL』(電撃文庫)を再読。初読時の感想はこちら。既に筋を知っているので、今回は次の点を検討しながら読んでみた。

 世界に六人しか確認されていない魔術師のうちの二人、サイモン・L・スミスクラインと佐杏冴奈が魔術実験を行うために訪れた、外界から隔絶された魔学部付属研究所。その地下実験室で、密室状況で起きた殺人事件。
 佐杏先生が早々に退場したため、主人公・天乃原周が探偵役を務めることになり、密室トリックの解を示して犯人を告発する。
 しかし後日、先生は、「お前の推理には矛盾点が多過ぎる」と周を叱る。
 ……ということは、先生ならばより合理的な解決編を用意できた筈だ。それはどんな推理?
 と思って、“周の解”以外で事件の説明が可能かどうか、考えてみることにする。

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【2012/07/31 00:58 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
【感想】空ろの箱と零のマリア
空ろの箱と零のマリア  この作者の本は初めてだが、書店で惹かれるものがあったので、買ってみた。御影瑛路『空ろの箱と零のマリア』(電撃文庫)。これが、久々の会心の当たり!
 ……しかし、どこがどう面白かったかを説明するのが難しい(汗)。絶対ネタバレになるもんなー。
 とりあえず。かつて私に高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』と上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』を紹介してくれた某氏なら、気に入ってくれる筈だ。

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【2009/01/15 21:00 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
【感想】トリックスターズM
トリックスターズM  久住四季『トリックスターズM』(電撃文庫)。城翠大学を舞台に、4月(『トリックスターズ』)(感想)、6月(『トリックスターズL』)(感想)、10月・城翠祭一日目(『トリックスターズD』)と次々事件が起こり、今度は城翠祭二日目。
 周(あまね)が見た、誰かが男に襲われる予知夢。犯人の顔はわかっている。が、被害者は誰なのか? 犯行現場と日時は? 周の推理が始まる。

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【2006/08/31 21:00 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
【感想】トリックスターズL
トリックスターズL  久住四季『トリックスターズL』(電撃文庫)。前作『トリックスターズ』(感想)から2ヵ月後、“ぼく”は新たな事件に巻き込まれる。

 “六人の魔術師の五番目”サイモン・L・スミスクラインが、“六人の魔術師の六番目”佐杏冴奈と合同魔術実験を行うために来日した。実験場所は、山奥に建てられた魔学部付属研究所。「嵐の山荘みたいだね」と、ぼくと一緒に参加した凛々子ちゃんは言う。その“嵐の山荘”で、実際に事件が発生し……。

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【2005/12/15 21:00 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
【感想】トリックスターズ
トリックスターズ  久住四季『トリックスターズ』(電撃文庫)。大学の先輩、まるちえんどさんのオススメで買った1冊。

 日本で唯一“魔学部”を有する城翠大学は、世界に6人しか現存しない魔術師の1人を教授として招聘した。英国から来た彼女は、佐杏冴奈と名乗る。その魔術師と魔学部新入生の前で、突如流れた怪放送。
 『我は、この会場内に集まった諸君の中から生贄を選定し、処刑することをここに宣言する――』

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【2005/07/24 21:00 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
【感想】リヴァイアサン
リヴァイアサン  大塚英志『リヴァイアサン』(電撃文庫)。帯には“傑作ホラー・ノベル待望の文庫化!”と書かれている。
 確かに、コレがいわゆる“ホラー”であるのは理解できる。変死体だの臓器だのといった不気味っぽいファクター満載。だが、それらは一種の味付けであって本筋は“福山さつきと三溝耕平のラブストーリー”、と私は感じた。

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【2004/03/05 21:00 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
【感想】アリソン
アリソン  3月に発売された時雨沢恵一『アリソンII 真昼の夜の夢』(電撃文庫)を最近入手し、今日やっと読了した。
 前作 『アリソン』がめちゃくちゃ面白かったのだが、一冊で完全に完結した話だと思っていたので、正直「IIってどうなるんだろう……」という気はしていた。しかし、面白かった。やっぱり私にとってはIのほうが上だが、IIだって完成度は文句なし。どちらを選ぶかは、読者の好みの問題のような気がする。
 IIは、最後の最後に真相が明かされて、それはそれで哀しいんだけれど、でも少しほっとする。希望が見えるような気がする。
 Iは、最後の最後に真相が明かされて……とても、やるせなくなる。他に手段がなかったのはわかっているんだけれど、それがどうしようもなく哀しい。

 ここから先、前作『アリソン』のネタをばらすので、未読で今後読むつもりのある方はご注意を。

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【2003/07/19 21:00 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
【感想】第61魔法分隊
第61魔法分隊  伊都工平『第61魔法分隊』(電撃文庫)。

 王都からのどかな田舎町の第61魔法分隊に左遷されてきた一等契法士、ロギューネ・リーベルタ。
 彼を待っていたのは、同じ分隊員でお嬢さまの美人シュナーナに求愛しては相手にされない毎日と、シュナの妹デリエルとの喧嘩、それ以外は特に何ということもない平穏な日々……というわけには、いかなかった。
 その町自体が抱える秘密。それが、彼らを戦いの中心へと巻き込んでいく――。

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【2002/01/01 21:00 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
【感想】Missing 神隠しの物語
Missing 神隠しの物語  甲田学人『Missing 神隠しの物語』(電撃文庫)。

 かつて『神隠し』に逢い、一人生還した少年――空目恭一。
 桜の森の満開の下で、彼が『神隠し』の少女と出逢ったとき……物語は動き始める。
 禍々しいほどに美しい桜と、“枯れ草と錆の乾いたような”奇妙な香りとともに――。

 今は盛りと散る花と、
 風の間に間に遊びましょう。
 花に乙女の夢を見て、
 風の狭間に遊びましょう。
 人の匂いを運び来る、風を纏うて踊るは魔物。
 それは人とは触れ合えぬ、枷を纏うて歌うもの。
 花の香りと戯れて、
 人の香りは恋しくて、
 人にあらざる悲しみを、
 風の乙女と歌いましょう――


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【2001/09/01 12:00 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
【感想】夢界異邦人 眠り姫の卵
夢界異邦人 眠り姫の卵  水落晴美『夢界異邦人 眠り姫の卵』(電撃文庫)。

 何もかも忘れて眠ろう。
 目を閉じて、手足を丸めて、深い幻想の中に落ちよう。
 そして、チョコレートのように甘い甘い夢を見るの――


 上の言葉を見た瞬間、買うことを決意した本です。
 “このままずっと眠り続けて、目覚めなければいいのに”と思ったことは私にもなくはありませんが、それを「チョコレートのように甘い夢」と形容することは、私には思いつかなかった。

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【2001/01/05 23:50 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
【感想】キノの旅
キノの旅  時雨沢恵一『キノの旅 the Beautiful World』(電撃文庫)。

〈世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい〉

 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスは、そんな世界の中を旅していく。

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【2000/08/22 21:15 】 | 感想電撃文庫 | コメント(0)
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