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2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4307ページ
ナイス数:257ナイス


夜猫ホテル夜猫ホテル感想
再読。大人向け絵本。昔ホテルだった空き家に集う猫たち。縞猫のルイ・ルイ。カラス猫のガラ。ブチ猫のフーガ。それぞれの過去を背負っているらしい先客を前に、新入りの「わたし」ヴーは語り始める。自分と、童話作家だった飼い主のこと。「わたし」がここに来るようになったわけを……。絵も話も謎めいていて、よくわからないけれど、とにかく雰囲気が好きな作品。
読了日:6月1日 著者:舟崎克彦

開門銃の外交官と、竜の国の大使館 (ファミ通文庫)開門銃の外交官と、竜の国の大使館 (ファミ通文庫)感想
異界から機兵を召喚する力を生まれつき持つ者と、持たざる者の住む世界。人間族の小国家ヤポニア。持たざる者で警護官の海塔ユーヤは、相棒の月露ミーシャと、持つ者で外交官の高坂シズナを護衛して、竜神族の大国ドラコニドへと向かう。書店で裏表紙のあらすじと、作者あとがきを読んで購入。超強力武器(機兵)や、主人公の特殊設定などもあるが、使用目的は交渉に有利な条件を作るため&交渉が済むまで外交官の安全を守るため。事態収拾の方法はあくまで外交。頭のいい者同士の腹芸は読んでいて好き。ユーヤがモテまくりなのは王道だよね(笑)。
読了日:6月5日 著者:深見真

掟上今日子の備忘録掟上今日子の備忘録感想
後輩所有。西尾作品は初。寝て起きたら全てを忘れてしまう忘却探偵、掟上今日子。引き受けた事件はその日のうちに解決、守秘義務は完璧なので機密が絡む事件に最適。面白い設定のミステリ。なのだが、基本設定に沿った事件を二つ三つ描いてから、基本を崩す(一日の途中で寝る、徹夜で数日にまたがる)ほうが設定が生きるんじゃないかなぁと思う。依頼人の隠館厄介の、“事件に巻き込まれ、必ず犯人と疑われる”属性も、第一話でしか役に立っていないし。事件自体の謎や真相は、どれも意外性があって面白かった。話の本筋は“今日子さんの謎”かな。
読了日:6月6日 著者:西尾維新,VOFAN

竜が飛ばない日曜日 (角川スニーカー文庫)竜が飛ばない日曜日 (角川スニーカー文庫)感想
再読。本書の次に買った『水の牢獄』は手放したが、これは面白い。第四回角川学園小説大賞優秀賞。親友の死の真相を探る羽井貴士。一日を二回ずつ過ごす時間ループに陥った藤谷瑞海。突然、竜の存在が普通になってしまった世界で、二人の通う高校では、生徒を竜の餌として捧げる《捕食の儀式》が予定されていた。友人や家族との常識が突然ズレて、自分が変だと思うことが伝わらないのは怖い。学校中狂ってるし。名前の付いた伝説上の竜がこんなにいるんだ、と興味深かった。対象が何であれ、知識ってのは武器だと思う。高校生たちの友情が心に残る。
読了日:6月7日 著者:咲田哲宏

D‐ブリッジ・テープ (角川ホラー文庫)D‐ブリッジ・テープ (角川ホラー文庫)感想
再読。第4回日本ホラー小説大賞短編賞。グロいけど怖くはないと思う。ゴミ廃棄場と化した横浜ベイブリッジで、少年の死体とカセットテープが発見された。テープを再生すると、生前の少年が、ゴミの中での日々を語り始める。時々挿入される、テープを聞く大人たちの描写は要らんから話を先に進めてくれ、と苛々するが、聞いている人間がいることが重要なのだろうか。大人たちの他人事みたいな反応が、一番のホラーかも。棄てられた少年ネンと少女エリハの、過酷だが幸せな共同生活。血塗れの手でピアノを弾くシーンは美しい。俺は、ここにいたんだ。
読了日:6月7日 著者:沙藤一樹

アクアリウムの夜 (角川スニーカー文庫)アクアリウムの夜 (角川スニーカー文庫)感想
再読。見世物小屋〈カメラ・オブスキュラ〉で見えた、水族館の地下への存在しない筈の階段。高校生のぼく、高橋、良子の日常が静かに狂っていく青春ホラー。こっくりさん、霊界ラジオ。次々投入される要素は魅力的だが、オカルトにはオカルトなりの異常な論理で筋が通っていてほしい私としては、結局何も解明されないじゃん、と思う。戦前の新興宗教教祖のチベット潜入記は面白い。ブラッドベリ『何かが道をやってくる』的な不安感と、戻らない日々の喪失感は好き。初読時は金星云々が唐突に感じたが、オカルト知識がつくと出てくる理由はわかった。
読了日:6月8日 著者:稲生平太郎

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)感想
再読。『ヨーロッパ中世の宇宙観』ではダイジェスト的で若干物足りない〈ハーメルンの笛吹き男〉伝説の研究について、一冊たっぷり語られている。1284年6月26日に実際に何が起きたのか、決定的な解明は難しいが、笛吹き男伝説そのものの謎解きよりも、伝説を生み出した土壌についての詳細な描写が面白い。都市ハーメルンが成立するまでの歴史や、市の実権を誰が握るかの攻防とか。遍歴芸人に対する差別とか。〈町に何か不幸な出来事が起り、原因が明らかでない時には、すでに去ってしまった遍歴芸人にその原因を求めようとする〉に納得した。
読了日:6月15日 著者:阿部謹也

スカイ・クロラ (中公文庫)スカイ・クロラ (中公文庫)感想
再読。映画館で観た翌日購入したのでアニメ表紙。戦闘機パイロットであり、永遠に子供であるキルドレたちの物語。映画は人間の感性で外部から描写するので(勝手に)感情移入し易かったが、本書はカンナミ・ユーヒチ一人称で徹底的にキルドレの感性で語られる=ほぼ説明する気がないので、100%理解は難しいかも。でも、何となくわかる。カンナミと草薙水素の間にあったのは、恋とか愛なんて言葉で表現できるものではないけれど、もっと決定的なもの。著者の別作品だが『すべてがFになる』の真賀田四季や犀川創平もキルドレだろうな、と思った。
読了日:6月15日 著者:森博嗣

DVD付き 鬼灯の冷徹(18)限定版 (講談社キャラクターズA)DVD付き 鬼灯の冷徹(18)限定版 (講談社キャラクターズA)感想
前巻で出なかった白澤の登場多くて嬉しいわー。チュンの「強いて言うなら」、全てを的確に表現していて素晴らしい。滝夜叉姫回2のお香さん登場シーン、見上げる表情が麗しい。女神回扉絵のお香さんは女神過ぎる。まさにヴィーナス。「大きな蕪」のお香さんも素敵。要するに私はお香さんが大好きだ。ハロウィン回の南瓜コスプレまきみき超可愛い! はっくん商品化希望(笑)。技術課回は、鬼灯様は適材を適所に配置する能力が相変わらず見事だと思った。烏頭を上手に働かせるの大変だよね。鬼灯様は鼠回の扉絵が一番カッコいいと思う。鼠ぞわぞわ。
読了日:6月17日 著者:江口夏実

指輪物語 (1) (評論社文庫)指輪物語 (1) (評論社文庫)感想
再読。浪人中、予備校の国語の先生に『指輪物語』に関心あると話したら、新訳「旅の仲間上2」をいただいた。その後、大学4年の時に院生の先輩に旧訳6冊全部いただいて読了。大学の卒業アルバムには、学内で一心不乱にガンダルフ表紙の文庫を読む私が写っているよ……いつ撮った(汗)。初読の人は序章飛ばして、いきなり本筋に入ったほうがいいかも。ホビット族のフロドは、恐ろしい指輪を捨て去る旅に出る。再読でも冒頭の誕生会は読み進めるの大変。出発してからは追跡者にハラハラする。トム・ボンバディル、名前も存在もすっかり忘れていた。
読了日:6月21日 著者:J.R.R.トールキン

指輪物語 (2) (評論社文庫)指輪物語 (2) (評論社文庫)感想
再読。1巻ではホビットも読者もホビット庄周辺しか知らなかったのに、地図が広くなるのが好き。何とか裂け谷に辿り着いたフロド達ホビット。人間やエルフ、ドワーフも仲間に加わり、混成9人で谷を出発する。その後の展開を知っていると、カラズラスの雪山越え(失敗したけれど)で助け合う全員の姿が、胸に堪えて仕方ない……。サウロンの一つの指輪の何が怖いって、その存在を知るまでは善人だった者までが、力に対する執着で狂っていくことだ。旅の仲間で、彼が一番気の毒だと思う。映画視聴後は、フロド、サム、レゴラスは俳優の顔で脳内再生。
読了日:6月22日 著者:J.R.R.トールキン

指輪物語 (3) (評論社文庫)指輪物語 (3) (評論社文庫)感想
再読。初読時は、3〜6巻を二食抜いて足かけ二日で読了。それくらい、ここからは先が気になって途中で止められない。2巻ラストで旅の仲間は二手に分かれ、3巻はフロド・サム以外の物語。とはいえ彼らも相当バラバラ。世界各地で話は激動するが、堕ちた魔法使いサルーマンの本拠地の塔オルサンクに向かって、怒涛の勢いで収束していく。エント好き。映画は1、3を観て2を観ていないが、この辺どう映像化したんだろう。ところで私、何度読んでもメリーとピピンはキャラの違いが分からない(汗)。好奇心からの大失態かと思われたが、災い転じて?
読了日:6月23日 著者:J.R.R.トールキン

指輪物語 (4) (評論社文庫)指輪物語 (4) (評論社文庫)感想
再読。3巻ラストの続きも気になるが、時間は戻って2巻ラスト直後、旅の仲間と別れたフロドとサムの物語。一つの指輪をこの世から葬り去るためには、サウロンの本拠地モルドール内の火山に投入しなければならない。3巻に比べれば地味だが過酷な潜入行がひたすら続く。行先は不毛の地、エルフに貰った携帯食料がなければ餓死だろう。残量を勘定して、帰路の分は不要と判断する場面がもうね……(泣)。この巻でのファラミア登場は、次巻のよい前振り。危険だが憎み切れないゴクリの案内で、いよいよモルドールの国境越え、ミナス・モルグルの塔へ。
読了日:6月23日 著者:J.R.R.トールキン

指輪物語 (5) 王の帰還 上 (評論社文庫)指輪物語 (5) 王の帰還 上 (評論社文庫)感想
再読。4巻ラストの続きも気になるが、時間は戻って3巻ラスト直後(だから、話が交互に進む本はやめられない止まらない)。舞台はゴンドールヘ。執政デネソールの、突然現れた王に今更返したくない気持ちはわかる。長男を偏愛して次男を邪険にするのは、非常に人間的だとは思うが腹立たしい。前巻でファラミアを知っているだけに。でも“サウロンのせいで狂った”と理由がつく者は、若干恵まれている気がする。エオウィンは面倒臭いが、「人間の男には」と制限かけたら女に斃されるのは神話の定番だよね。陽動と知りつつ、望みなき黒門での戦いへ。
読了日:6月24日 著者:J.R.R.トールキン

指輪物語 (6) (評論社文庫)指輪物語 (6) (評論社文庫)感想
再読。時間は戻って4巻直後。モルドール領内に潜入したフロドとサムが、遂に滅びの山に到達。ゴクリに案内させてきたのは危うい決断だったが、何が幸いするかわからない。指輪は破棄され、合戦は勝利し、王が帰還する。……展開を知っているので、ここから先なかなか進められなかった。戴冠式で終われば大団円なのに、美しいものは中つ国から去って行って、この物語はどうしても悲劇的。最後の年表、フロド・サムとそれ以外の動向が平行で日単位で設定されていて、作者めちゃくちゃ凄い。『ホビットの冒険』は既読。『シルマリルの物語』読みたい。
読了日:6月30日 著者:J.R.R.トールキン


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【2015/07/09 01:08 】 | 本関係 | コメント(0)
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