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【小話】椰子
 名前も知らない遠い島から、椰子の実が一つ、渚に流れ寄せた。故郷の岸を離れて、幾月も幾年も、はるばる波に揺られてきたのだ。
 拾って家に持ち帰ると、実が勝手にパカッと割れ、中から
「ハーイ、僕、椰子太郎デス!」
と陽気に名乗る男児が現れた。ロマンチックな気分を返せ。


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【2015/07/23 06:50 】 | 小話 | コメント(0)
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