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2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:33冊
読んだページ数:7036ページ
ナイス数:354ナイス


キノの旅 (19) the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅 (19) the Beautiful World (電撃文庫)感想
「幸せの話」「首輪の国」「捨てる国・b」「美しい記憶の国」「天才の国」「秀才の国」「守る国」「戦えない国」「贋物の国」「助けに来た国」「撃ちまくれる国」「捨てる国・a」収録。若き日の師匠の出番が少ない(泣)。「美しい記憶の国」斬新! 「天才の国」「秀才の国」は短くてオチがついて、安定操業。「守る国」主役ティー。「戦えない国」“魚”が可愛い。大丈夫、ちゃんと役に立っているから。「助けに来た国」フォト。あとがき……これは「あとがき」ですか?(笑) そして黒星紅白先生、読者の期待するイラストを有難うございます!
読了日:11月1日 著者:時雨沢恵一

幻影博覧会 2 (バーズコミックス)幻影博覧会 2 (バーズコミックス)感想
再読。第七話「黄泉カラノ刺客」地獄太夫の事件。陶子さん再登場。「男の方達の腑甲斐無さにガッカリいたしましたの 自分が意志を通したければ強くならなければならないと気付きました これからは自立する女の時代ですわ」カッコいい。第八話「二重舞台」確率の犯罪。松之宮の大学時代の友人で民俗学者の楳実亮平が語る、“稀人(まれびと)”という概念は、真夜の謎に迫れるか。楳実宅訪問時の真夜ちゃんの短髪和装、超可愛い。松竹梅トリオの「竹」もいいキャラだ。「ふ…ふーん…」「なに 気になるの?」「べっべつにっ」わかりやすい(笑)。
読了日:11月2日 著者:冬目景

満鉄調査部 (講談社学術文庫)満鉄調査部 (講談社学術文庫)感想
日露戦争後の南満洲鉄道創設直後から敗戦による解体、戦後日本への影響まで、調査部の全歴史。もっと諜報っぽい機関を想像していて申し訳ない(汗)。調査課題が植民地経営や軍事に直結し、国策に積極的に口出しもするが、調査結果を出版する研究機関(特に経済)でした。初期:満鉄経営安定に必要な情報収集、ロシア革命後:ソ連研究。満洲事変後:満洲国の経済計画関与。日中開戦:支那抗戦力調査。太平洋開戦:思想疑いで憲兵隊により部員多数検挙、機能停止。「満鉄マルクス主義」の節、「講座派」と「労農派」の論争ポイントがわからん(汗)。
読了日:11月3日 著者:小林英夫

Alfons Mucha アール・ヌーヴォーの幕開けAlfons Mucha アール・ヌーヴォーの幕開け感想
Amazon掲載のISBNが一致するからこの本で間違いないと思うが、私が持っているのは表紙「ロス・シガリリョス・パリ」、裏表紙は「ジョブ(1896年)」。多くの作品が載っているが、私が一番好きなのはサラ・ベルナールを描いた劇場ポスターシリーズ。「椿姫」と「ロレンザッチオ」が特に好き。「ジョブ」が典型的な髪の毛の描き方は真似したくなる。「桜草」「羽根」みたいにパターンで埋め尽くされた豪華な背景も真似したいが難しい。「スラヴィア」「プリンセス・ヒヤシンス」「スラブ叙事詩(1928年)」などは赤い色合いが好き。
読了日:11月4日 著者:RenateUlmer

震える牛 (小学館文庫)震える牛 (小学館文庫)感想
警視庁捜査一課継続捜査班の田川信一は、発生から二年経つ未解決事件の捜査に着手。不良外国人による居酒屋強盗殺人と思われていたが。地取り(現場周辺聞き込み)鑑取り(関係者洗い)のプロによる地道な捜査の積み重ねで、バラバラだったキーワードが後半パタパタと嵌っていくのは快感。しかし、初動ミスしないと田川の出番はない。雑過ぎる初動は全て前任一課長のせいみたいな書かれ方が少々気の毒。警察内部の確執、外部の妨害を切り抜けてスッキリ解決、と思いきや。「車がないと住めない」と言われる地方住みなので、本書の描写はよく分かる。
読了日:11月4日 著者:相場英雄

風のなかに立っていた―小林高子画集風のなかに立っていた―小林高子画集感想
再読。表紙画像が出ないのが残念(私は持っていないが、詩村あかね『風が運べないものたちへ』のイラストレーターさん。こっちはAmazonに表紙画像あり)。「真実」の、真正面を見つめる目に貫かれて購入。徹頭徹尾、十代後半くらいの少女しか描かれていない清々しい画集。「僕の歌」(描かれているのはセーラー服少女)「空と少年」(同:三つ編み少女)も好き。多分、視線の先に相手がいるのだろう。白ワンピースも良いが、セーター姿も魅力的。『風が運べない~』初出の作品と雑誌『詩とメルヘン』に91年に掲載された作品群、描き下ろし。
読了日:11月5日 著者:小林高子

魔女の宅急便〈その2〉キキと新しい魔法 (福音館創作童話シリーズ)魔女の宅急便〈その2〉キキと新しい魔法 (福音館創作童話シリーズ)感想
再読。コリコの町で二年目を過ごし始めたキキ。人々が持っている魔女に対するイメージと、自身のギャップに悩み始める。自分は魔女の血を引いて生まれて飛ぶ力を持つが、魔女であるとはどういうことなのか。宅急便の仕事をすることの意味。飛ぶ力の不調。母からの手紙。「つくるって、ふしぎよ。自分がつくっても、自分がつくっていないのよ」挿絵、1巻の林明子さんから広野多珂子さんに変更。魔女の決まりでいつも黒い服のキキが、花柄ワンピースを着たくて堪らない回は、触れたら壊れそう。着られたキキの挿絵が可愛い。コダマちゃんの回が好き。
読了日:11月6日 著者:角野栄子

特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔上〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
職場本棚にあったシリーズ3作目をいきなり読んだので、特捜部Qの位置付け、カール・マーク警部補の背景や家族関係が一切わからん(汗)。今回の事件関係者はゼロから説明始まるので把握できる。古い未解決事件担当部署? 特捜部Qに回ってきた、瓶に入った「助けて」と書かれた古い手紙。マークは他の事件(昔の火災と、現在の連続火災)を優先したいのに、助手のアサドとローセは言うこと聞かずに解読に熱中する。それぞれ別方向に変人らしい。ボトルメールも現在進行形の事件に繋がり、家庭もいろいろ大変で、カールは脳が5つくらい必要そう。
読了日:11月6日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン

特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔下〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)特捜部Q ―Pからのメッセージ― 〔下〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
職場本棚。誘拐も放火もそれぞれ捜査は進むが、両事件に実はこんな繋がりが、とかなく最後まで無関係なのが凄い。警察の他部署が別々の事件を担当しているなら普通だけれど、特捜部Qは同時並行。しかも3人で。メインの誘拐事件はかなり陰惨なのに、地下室のアスベストとか、いろいろ起き過ぎて笑える。アサドのたとえ話(笑)。このわちゃわちゃ感、映画『THE有頂天ホテル』を連想した。犯人の生い立ちは可哀想だが、恨みをむける方向を間違っているな。閉鎖的な新興宗教団体の家族を標的とした身代金目的誘拐それ自体は、上手い犯罪だと思う。
読了日:11月6日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン

あさぎり夕 イラスト集あさぎり夕 イラスト集感想
再読。『なな色マジック』連載中に出たイラスト集なので、『なな色』中心。あと、それ以前の作品のイラストが少々。私が「なかよし」本誌を読んでいたのは『なな色』途中~『アイ・BOY』途中。『なな色』と、遡って『こっちむいてラブ!』『あこがれ冒険者』はコミック揃えた。『あいつがHERO!』と『アップルどりいむ』はわからん……。ロマンチックとかでなく、やっぱり『なな色』の都会的でお洒落なイラストが好き。菜々子のファッションは今見てもカッコいいわー。
読了日:11月7日 著者:あさぎり夕

吸血姫美夕―垣野内成美イラスト集 (Horror comics special)吸血姫美夕―垣野内成美イラスト集 (Horror comics special)感想
再読。深夜アニメで『吸血姫 美夕』(ヴァンパイア ミユ)にハマり、漫画(無印は完結まで全10巻追いかけた)とイラスト集購入。昔のOVA版は未視聴。『新・吸血姫 美夕』『吸血姫 夕維』未読なので知らないキャラが多いが、和風イラストがひたすら美しいので無問題。無印1巻が出て、『新』全5巻と『夕維』のあとに無印2巻以降に続くなんて、知らなきゃわからないよなぁ(汗)。でも美しいので無問題。他に『コードネームはCharmer』『THE WANDERER』等のイラストも載っているが、未読なので全くわからない……。
読了日:11月8日 著者:垣野内成美

NかMか (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)NかMか (1978年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
トミー&タペンス物で既読はこれだけ。二次大戦下1940年。若い頃は大冒険したらしい夫妻も40代。成人した息子・娘からも社会からも、もう現役ではない、という扱いを受け憤慨中。しかし情報局から、ナチス協力者の元締めである大物スパイ〈NかM〉の正体を突き止めるよう依頼され、南海岸の下宿屋に潜入する。これ読むたび、バラクラバ帽ってどんな帽子だろうと思う(本筋関係ない)。自分が子持ちになったら、下宿屋の滞在客の二歳児ベティの独自お喋りや悪戯っぷりが非常に理解できる(本筋関係ない)。「があがあがちょうのお出ましだ!」
読了日:11月9日 著者:アガサ・クリスティー

すごいよ!!マサルさんウ元ハ王版 1―セクシーコマンドー外伝 (ジャンプコミックス)すごいよ!!マサルさんウ元ハ王版 1―セクシーコマンドー外伝 (ジャンプコミックス)感想
引っ越す後輩から1巻だけ貰った。昔、先輩の家で通常のジャンプコミックスを読んだことある筈なのだが、途中巻だったのだろうか。マサルとフーミンの出会いとか、セクシーコマンドー部設立のいきさつとか、全く記憶になかった。というか私、覚えていたのは「めそ」の背中にファスナーがある、ということだけのような……。しかも、この巻には「めそ」という言葉が思わせぶりに出てくるだけで、本体は出てこない(汗)。こんなに長い伏線だったのか。
読了日:11月10日 著者:うすた京介

幻影博覧会 3 (バーズコミックス)幻影博覧会 3 (バーズコミックス)感想
再読。第九話「木霊ノ守」。楳実が、民俗学の調査で信州の隠れ里へ。第十話「五月闇」。幽霊画の掛け軸から、描かれた幽霊が盗まれた? 陶子さんって最早レギュラーだよね。事件とは別に、時間は流れる。真夜の両親からの「迎えに行く。もうすぐ東京に着く」という手紙。それを松之宮に告げるのをためらう真夜。顔も思い出せない両親との再会への恐れ。松之宮との別れのときは迫る。番外編の幼い真夜ちゃん可愛い。当時から超しっかりしている。真夜の素性の謎に引っ張られてこんなに面白いのに、最終話で何か拍子抜けするのは何故なんだろう……。
読了日:11月11日 著者:冬目景

夜な夜な短歌集 2015年秋号 第6巻夜な夜な短歌集 2015年秋号 第6巻感想
今回のテーマは「読書」で、連作三首。各ページの装丁がめちゃくちゃカッコ良い。ティさんの『本の街』が素敵! 一首目で、あっという間にファンタジーの世界に入り込む。ミヒャエル・エンデの児童書に出てきそうな店。こういう連作を詠めるようになりたい。雪さん『めくる』、子を持つ母として共感しきり。「おしまい」の先。れいぽさん『シェアしよう』、「シェアしよう」「細胞に配架」など言葉の選び方が印象的。二首目が色っぽく感じる。あとは単発で。hanakさん「頁より」の歌の下の句が好き。てるさん「伏せられた」徹頭徹尾美しい歌。
読了日:11月12日 著者:夜な夜な短歌コミュ

ハツカネズミの時間(1) (アフタヌーンKC)ハツカネズミの時間(1) (アフタヌーンKC)感想
再読。高野槙・新山椋・室樹棗・園倉茗は寄宿学校高等部の生徒。3歳から学園内でエリート教育を受けており、親の顔も覚えていない。外の世界への憧れと恐れ。しかし、突然外部から来た女生徒・氷夏桐子と出逢ったことで、学園に疑問を持ち始める。槙は桐子と初対面でないと感じるが、誰も彼女を覚えていない。桐子は学園を製薬会社の実験施設だと言い、脱出を試みるが……。非常に怖い設定の話。自分を取り巻く環境が全て嘘かもしれず、記憶すらも薬で操作されているとしたら? 謎だらけのまま次巻へ。初回だけ槙の髪が若干長くて、別人に見えた。
読了日:11月13日 著者:冬目景

ゾンビ日記 (ハルキ文庫 お 18-1)ゾンビ日記 (ハルキ文庫 お 18-1)感想
〈死者〉のみが歩く都心。生者の俺は一人、日課として狙撃し、帰宅して飯を食い、モーツァルトを聴く。著者の食事シーンは、どんな状況でも本人が満足することに全力だ。人は「人殺し」という行為を回避したがる。だが、適切な条件付けと環境を整えれば、ほとんど例外なく誰でも人を殺せる。死の「文化装置」。踊り。〈死者〉とともに歩く方法。軍隊で睡眠不足の部下を率いるコツの説明で、「追い込みのかかったアニメスタジオや、アップ寸前の実写映画の現場でもそのまま通用する」に噴いた。頭部破壊後の〈死者〉は腐るようになるのかが気になる。
読了日:11月14日 著者:押井守

おばけがぞろぞろ (幼児絵本シリーズ)おばけがぞろぞろ (幼児絵本シリーズ)感想
信金待合室。お化けの名前が独特。本当にぞろぞろと、いろんなところから現れる。最後の男の子の名前はふつう。
読了日:11月15日 著者:ささきまき

ハツカネズミの時間(2) (アフタヌーンKC)ハツカネズミの時間(2) (アフタヌーンKC)感想
再読。顔も覚えていない両親により、棗が外部に引き取られた。一人減った仲間。槙たちは学園脱出を模索する。鳴沢製薬社長一家の内部事情。桐子の外での同居人・梛が動き始める。桐子の大切で、憎い人。「時々思うの どちらがよかったんだろうって ここにいればつまらない感情も知らずに済んだのにって」薬を飲むのをやめたため、以前は鈍らされていた、慣れない感情に戸惑う槙たち。槙から桐子への感情。茗から槙へ。今まで経験していない彼らには、その感情の名前を知ることが難しい。それが、脱出実行時に致命的な亀裂を生じる過程が凄くいい。
読了日:11月16日 著者:冬目景

連合赤軍「あさま山荘」事件連合赤軍「あさま山荘」事件感想
職場本棚。1972年2月、連合赤軍が長野県軽井沢の「あさま山荘」に人質と共に籠城。著者は現場で、長野県警と警視庁応援部隊の人質救出作戦を指揮した。赤軍派が結成された69年からの事件と警察の対応が二、三章で描かれるが、このとき既に学生たちは過激。巻末年表を見るに、67年頃は「学費値上げ反対」「移転反対」とかなのに、なぜ銃や爆弾でのテロに繋がるのか学生の動機がサッパリわからん(本書はあくまで警察側視点なので)。山荘を包囲する警察官のために用意した握り飯が凍るという厳寒が恐ろしい。70年の三島由紀夫自決も描写。
読了日:11月17日 著者:佐々淳行

女には向かない職業1 (創元ライブラリ)女には向かない職業1 (創元ライブラリ)感想
再読。私が大好きな作家の広岡達三センセ、お手伝いさん、編集の安田くん(『わたしはネコである』所有。今は『文豪春秋』?)が時々登場するので購入。メインキャラは、小学校教師(『ののちゃん』の担任)から、カルチャースクールに通って小説を書き、新人賞を受賞してミステリ作家に転身した藤原ひとみセンセ。マネージャーの三宅さん、担当の立花さん。でも、やっぱり広岡センセが好きだ(笑)。あと、ののちゃんのクラスの久保くんも。COMICAL MYSTERY TOUR、元ネタのミステリが松本清張しかわからん(汗)。読まなきゃ。
読了日:11月18日 著者:いしいひさいち

女には向かない職業2 なんとかなるわよ (創元ライブラリ)女には向かない職業2 なんとかなるわよ (創元ライブラリ)感想
再読。ミステリ作家・藤原ひとみセンセの高校時代、小学校教師新任時代、ののちゃんの担任時代、作家生活などなど。本名が瞳でペンネームひとみと思ってるんだが、正しいかな。ズボラで大酒呑みなところはずっと変わってない(笑)。これだけルーズに暮らしていても何とかなるのを見ると、自分も「ま、いっか」という気分になって安心するよね(おい)。新人賞の受賞パーティって何着ていくんだろう、とか余計なことが気になる。でも、やっぱり呑んでる(笑)。広岡センセとお手伝いさんと安田くん、ののちゃんのクラスの久保くんは相変わらず良い。
読了日:11月19日 著者:いしいひさいち

おもひでぽろぽろ (徳間アニメ絵本)おもひでぽろぽろ (徳間アニメ絵本)感想
歯科待合室。今年初めてアニメを観たが、27歳タエ子のシーンは直線的に話が進むのに比べて、小5タエ子のシーンは割と一貫性がないなぁ、と感じた。大人のタエ子が、とりとめもなく、それこそぽろぽろと、いろんなことを思い出しているのだろうな、と。この絵本は小5シーンのみ。こうしてみると、これはこれで一貫性があるんだ。小5は、勉強も家族関係も友達も恋も成長も、何でもあって忙しい。分数の割り算、解法を覚えるんじゃなくて、きちんと理屈を納得することができればいいんだよね? タエ子って実は頭いいんじゃ、と映画のとき思った。
読了日:11月20日 著者:岡本蛍,刀根夕子

天球綺譚―椎名優画集天球綺譚―椎名優画集感想
再読。志村一矢『月と貴女に花束を』シリーズを集めていて、「電撃hp」で連載されていたイラストストーリー『中華的幻想見聞録』も好きだったので購入。『月花』は口絵の深雪さんが可愛いんだよね、表紙より(笑)。この画集収録分だと、p.32の『月花』3巻の敵方の口絵が好きだ。イラストストーリーは誌上では短文付きで、本書は絵だけなのだが、どこかに文章も集めてまとまっていないだろうか。私は持っていないけれど、秋山瑞人『猫の地球儀』のイラストも可愛い。あと、第5回電撃ゲームイラスト大賞≪金賞≫受賞作『自然調律師』が好き!
読了日:11月21日 著者:椎名優

盗まれた記憶の博物館 (上)盗まれた記憶の博物館 (上)感想
再読。児童書ファンタジー。ベルリンの博物館の夜警である父が失踪し、古代バビロニアのクセハーノ神像盗難の疑いがかけられているという。だが、双子のジェシカ、オリバー姉弟は、父が存在した記憶自体をなくしていた。父の日記の記述を手掛かりに、オリバーは失われた記憶の国クワシニアへ父を捜しに旅立ち、残ったジェシカは伝説の謎を解く。○○という神は別の国では××と呼ばれていて的な分析とか、各地の洪水伝説の共通点とか、そういうのが大好きな私としては、ジェシカパートが楽し過ぎる。聖書はわかるが、シュメール神話の知識が欲しい。
読了日:11月22日 著者:ラルフ・イーザウ

盗まれた記憶の博物館 (下)盗まれた記憶の博物館 (下)感想
再読。〈忘るるなかれ、彼のもの!〉記憶が盗まれ続け、学校が『アンネの日記』を回収するなど、過去が忘却されつつある地上。年が変わるとき、クセハーノは地上とクワシニア両方の王になる。タイムリミットまであとわずか。ジェシカとオリバーは、クセハーノを倒し、世界を救えるか? 過去の過ちを繰り返さないために、歴史を忘れてはいけない。という作者のメッセージは理解できるが、書き方が露骨すぎて好きじゃない(汗)。ストーリーそのものは、めちゃくちゃ面白いんだけどな。〈捕鯨禁止条約の撤廃が公然と語られ〉ることまで悪事扱い……。
読了日:11月23日 著者:ラルフ・イーザウ

葉隠入門 (新潮文庫)葉隠入門 (新潮文庫)感想
再読。父の蔵書の隆慶一郎『死ぬことと見つけたり』が面白かった(毎朝、死に方をシミュレートしてから起床するのは強烈に覚えている)ので、葉隠武士に関心を持ち購入。予想した内容とは少々違い、欠伸の止め方や会議の根回しまで語る人生訓だが、これはこれで興味深い。〈武士道といふは、死ぬ事と見付けたり。二つ二つの場にて、早く死ぬはうに片付くばかりなり。別に仔細なし。胸すわつて進むなり。〉〈恋の至極は忍恋と見立て候。逢ひてからは恋のたけが低し、一生忍んで思ひ死することこそ恋の本意なれ。〉三島は本書と『豊饒の海』のみ既読。
読了日:11月24日 著者:三島由紀夫

ハツカネズミの時間(3) (アフタヌーンKC)ハツカネズミの時間(3) (アフタヌーンKC)感想
再読。脱出に成功した槙は、梛、桐子に助けられながら外での生活に馴染んでいくうち、思いがけない人物と再会する。一方、学園に残った茗と椋は、生徒指導室に呼び出され……。桐子は学園ではミステリアス美女だったが、梛との生活では喜怒哀楽が激しくて可愛い。一方、腹が据わった茗は、表情に凄味が出てきた。制服でない白ワンピースの茗ちゃん超可愛い。梛から離れようとする桐子。桐子と離れたくない槙。槙を取り返したい茗。鳴沢家の確執。戸籍の無い子供たちとか記憶操作とか人体実験とかでなく、結局、この話のメインは人間関係なんだよな。
読了日:11月25日 著者:冬目景

ハツカネズミの時間(4) <完> (アフタヌーンKC)ハツカネズミの時間(4) <完> (アフタヌーンKC)感想
再読。……『幻影博覧会』もそうだが、完結巻直前まではハラハラして先を知りたいのに、完結すると何かこう、釈然としない(汗)。再読して、本作が釈然としない理由は、学園脱出を計画する槙たちに感情移入して読んでいたのに、結局、ポッと出みたいに事態を最終決着させたのは鳴沢家の内部事情で、彼らの努力は大局には影響を与えていないからかな、と思った。恋愛関係は何一つ決着してないし。でも、現実はこんなもんなのかもしれない。外の生活に馴染むための努力とかは、もちろん役に立っているのだが。槙、高校は卒業したほうがいいと思うぞ。
読了日:11月26日 著者:冬目景

ACONY(1) (アフタヌーンKC)ACONY(1) (アフタヌーンKC)感想
再読。中学生の空木基海が引っ越してきた、祖父の住む「しきみ野アパート」。築80年以上のそのアパートには、自分は死んでいると語るアメリカ人の少女アコニー・ランチェスターやら、他にも変な住民がわらわらといて。アコニー曰く、アパートの建物自体が魂を持っているらしい。アコニーが歳をとらないのは何故か、アコニーが探している母はどこにいるのか、などのストーリーを引っ張る謎は一応あるが、この際それは置いといて、コメディ部分が面白い。アコニー可愛いし。「キシャー」と酒盛りしている窓の影とか、佐藤さんの団体とか好き(笑)。
読了日:11月27日 著者:冬目景

老子・荘子 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)老子・荘子 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 中国の古典)感想
『荘子』の無何有郷について調べており、(本書に無何有郷が載っていないのは目次で判ったが)世界観と言うか雰囲気みたいなのを掴みたくて購入。『老子』は「無為自然」、不自然なことはせず、素朴で自然のままに生きる。『荘子』は「万物斉同」、全ての物に等しく価値がある。単純に面白い、面白くないで言ったら、前半の『老子』面白くない(汗)。『荘子』に入った途端、めちゃくちゃ面白くなった。内容に物語があってスケール壮大。逍遥遊編の冒頭は音読したくなる。荘子と恵子、仲悪いのかと思いきや、超仲良しだ。刀の干将の物語は割と酷い。
読了日:11月28日 著者:野村茂夫

不思議遊戯―渡瀬悠宇イラスト集不思議遊戯―渡瀬悠宇イラスト集感想
再読。原作未読だがTVアニメを全話視聴、アニメのエンディング曲の背景で使われていたイラストが綺麗だったので購入。載っている点数は多いものの、サイズ縮めて掲載されている作品も多数(でなきゃ、このページ数に収まらない……)。EDで一番好きだった絵は、ページのフルサイズで見たかったなぁ。本書以外は何も持っていないが、設定資料集や『四神天地書』と現実の時事年表もついており、何年経っても話を忘れないのは有難い。男性キャラで好きなのは朱雀七星士の翼宿(たすき)と井宿(ちちり)。女性キャラは、青龍七星士の房宿(そい)。
読了日:11月29日 著者:渡瀬悠宇

鬼灯の冷徹(20) (モーニング KC)鬼灯の冷徹(20) (モーニング KC)感想
夫が豪州出張土産でタスマニアデビルの縫いぐるみ買ってきたので、新刊発売を思い出し慌てて購入。「範疇」扉絵、背後から覗き込んだ娘に気持ち悪がられた(汗)。白澤の叫び「それは女の子じゃない!!」(笑)。「花咲前線」扉絵の鬼灯様カッコいい。名前回の、ディスってるわけではない春一にひたすら笑い続け、背後で娘に不審がられた(汗)。小手毬さん元ヤン? 変態回のラジオ番組がカオス過ぎる(笑)。座敷童子回のパジャマパーティ! 寝間着姿のお香さん超美人! 童子ちゃんズ楽しそうで可愛い。福引回、具体的なニャウリンガル欲しい。
読了日:11月30日 著者:江口夏実


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【2015/12/09 20:47 】 | 本関係 | コメント(0)
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