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【小話】マッチ
「マッチはいかが」
 寒風吹き荒ぶ大晦日の夜、路上で女の子に声をかけられた。手提げ籠の中には、まだ売れ残りがたくさんあるようだ。気の毒になり、一つ買おうと思って尋ねた。
「ハウマッチ?」
 心和ませるつもりのギャグが滑り、自分と少女の間の空気が氷点下まで下がった。


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【2015/12/30 00:30 】 | 小話 | コメント(0)
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