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2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:37冊
読んだページ数:9265ページ
ナイス数:289ナイス


ACONY(2) (アフタヌーンKC)ACONY(2) (アフタヌーンKC)感想
再読。どMガエル沼田青左衛門最高。「あの獲物を見るような目がたまらない」「エモノだろリアルに」(笑)。このアパートの花見宴会に混ざりたいわー。巳園さん美人だし、樒も座敷童子も姫ちゃんも可愛い。基海の同級生の美里ちゃんいいキャラだけど、あまり本編でミリオタ設定の出番がなくて残念。冬目作品で、『ZERO』の次に好きなのがコレ。他作品は結末で釈然としないことが多い(汗)が、いや『ACONY』も最終巻での謎の決着自体は若干拍子抜けしたが、そんなんぶっ飛ばして笑えるのが良い。決着後の新キャラが素晴らしいしね(笑)。
読了日:12月1日 著者:冬目景

Zero (バーズコミックス)Zero (バーズコミックス)感想
大学で友人に本書と『僕らの変拍子』、『羊のうた』『イエスタデイをうたって』『黒鉄』の途中までを借りて読み、本書のみ後日自分で購入した。著者の初長編。高校での大量殺人事件。二ヶ月前に退学になった間尾洋子の、復讐? 生き残りの釘町たちは、閉鎖された校舎から脱出できるのか。掃除ロボがめちゃくちゃ怖い。でも間尾は、何か哀しい。著者コメントに書かれている〈「みんな死んでしまえ」的なココロ〉に共感した20代前半。 多分、私は『ZERO』を超えるものに出会いたくて冬目作品を読み続け、今のところ果たせていないのだと思う。
読了日:12月2日 著者:冬目景

PLUTO (1) (ビッグコミックス)PLUTO (1) (ビッグコミックス)感想
スイスでロボット英雄モンブラン変死。ユーロポールのロボット刑事ゲジヒトは、被害者以外の人間の痕跡がない室内での殺人事件を捜査する。ロボット法により、ロボットは人間を傷つけたり殺したりできない。現場付近での超人的身体能力の謎の影を、目撃者は「人間」と識別する。……全巻既読だが、未だにこのランケ殺害の実行犯が誰だかわからないんだ私(汗)。というわけで再読する。ロボット警官ロビーの妻、形状は全く人間的ではないのに物凄く哀しみが伝わるのが凄い。盲目の作曲家ダンカンと執事ノース2号のエピソードは、全巻で一番好きだ。
読了日:12月3日 著者:浦沢直樹

たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF)感想
超有名SFだが予備知識ゼロ。ティプトリーの既読はアンソロジーで短篇2つ、『接続された女』の〈聞け、ゾンビ〉のイメージしかなく、本書裏表紙のあらすじに「こんな爽やかそうな話も書くのか」と意外に思いつつ購入。連邦基地九〇〇と〈リフト〉宙域を舞台とした連作中編集だが、表題作が素晴らしかった。16歳の少女コーティー・キャスが、辺境星域へ冒険の旅に出た先で出会った友、そして下した決断。ラストシーン、基地司令の想像したシルエットが私の脳裏にも鮮やかに浮かぶ。他2篇『グッドナイト、スイートハーツ』『衝突』。ジラ可愛い。
読了日:12月3日 著者:ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

PLUTO (2) (ビッグコミックス)PLUTO (2) (ビッグコミックス)感想
日本での殺人事件に、モンブランやランケの死体と類似した特徴。局地的竜巻で倒壊した家屋には、被害者以外の人間の痕跡がないが、死の直前に来客を茶と羊羹でもてなしていた。一連の事件の犯人は人間かロボットか? 標的は、モンブランやノース2号を含む世界最高水準のロボット7人。一方、人間の被害者ランケや田崎には、同じ仕事に携わった過去があった。謎が謎を呼んで面白いので、再読でストーリーは全部知っているというのに、細かいところを考えるのを忘れてつい読み進めてしまう(汗)。識別システムは人間とロボットを何で識別するのか。
読了日:12月4日 著者:浦沢直樹

王女グリンダ〈上〉 (中公文庫)王女グリンダ〈上〉 (中公文庫)感想
職場本棚。初茅田作品だが、読み始めたら止まらない。デルフィニア王国の型破りの王女グリンダを狙う、暗殺者一族の刺客。刺客も凄腕だが、一体グリンダは何者なのか。この世界において超常的なことは起きない話だと思っていたので、いろいろ設定が明らかになるにつれて意外。上巻しか借りてこなかったため、これで「下巻に続く!」な展開だったら血の涙を流して週末悶えるんじゃないかと思ったが、一応ケリがついて助かった。「あいつは知らないだけなんだ。自分で考えることも。疑問を持つことも。自分の人生が自分のものだってことすら知らない」
読了日:12月5日 著者:茅田砂胡

マホロミ 4 完: 時空建築幻視譚 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)マホロミ 4 完: 時空建築幻視譚 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)感想
納得の完結。読者に対して伏せられた謎で引っ張るタイプの話でなく、登場人物の心情を丁寧に追う話なので、不満なく綺麗にまとまったと思う。建築を志す者として、また真百合との関係の両面において、土神は“土神拓西の孫”であるという事実を受け入れ、一歩先に進む。真百合も、自分の実家に対する複雑な思いを、清算できた。恋愛に発展するかは、今後に期待なんだろうけれど。アトリエモリエが物凄く居心地よいので、離れるのは惜しいが、だからこそ留まってちゃいけないんだろうな。卯ちゃん健気なので、ちょっと勿体ない。あと石蕗くん好きだ。
読了日:12月6日 著者:冬目景

ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション (中) (メディアワークス文庫)ノロワレ 怪奇作家真木夢人と幽霊マンション (中) (メディアワークス文庫)感想
西任結が息子と入居したマンションで、次々変死する子供達。シングルでの子育てと仕事、息子の健康と環境でギリギリの折り合いをつけて選んだ物件。できれば再転居は避けたい結に対する、真木夢人の助言が意外に現実的。不確かなモノを恐れて逃げ回るために、仕事や生活を棄てて貧困や不自由に陥るのも『呪い』と同じ。だから、知ることが大事だ。……まぁ、夢人は、本当に呪われたら居住地を変えたって無駄、と知ってるから(汗)。マンション住人の家族ごとに、事件へのスタンスが違うので把握が大変。最後の最後に、夢人が事件に介入して下巻へ。
読了日:12月6日 著者:甲田学人

空ろの箱と零のマリア (7) (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア (7) (電撃文庫)感想
1巻をなぞるような繰り返す一日が、完結巻に相応しい。表紙のマリアの笑顔が物語るラスト。各人の傷痕は残っているものの、途中のあの狂いっぷりからよくここまで日常を取り戻したなぁ。回復過程を描いていなかったら、ご都合主義的展開に見えてしまっただろう。一輝とマリアは本質的に、お互いさえ居れば他人など不要なんだろうが、二人が一緒にいることを追及した結果として周囲の人々も幸せに。個人的には柳悠里さん最高(笑)。(甲田学人『断章のグリム』の、日常に固執する主人公が迎えた結末と何が道を分けたんだろう、とちょっと考える。)
読了日:12月6日 著者:御影瑛路

王女グリンダ〈下〉 (中公文庫)王女グリンダ〈下〉 (中公文庫)感想
1頁でも読み始めたら、やめられない止まらない。グリンダ王女に縁談が持ち込まれた。相手はグランディスのカミール王子。デルフィニア側がどう断るか悩む一方、グランディス内部でも複雑な思惑が。シェラが常識人に見えてしまう、王女周辺の顔触れ凄い(笑)。上は元の副題『デルフィニアの姫将軍』、下は『グランディスの白騎士』だったらしいが、白騎士って誰だ。グランディスの重要人物って国王と王子と戦士ホーリー・ダルトン程度で、該当しそうなの王子しか思いつかないが何か白かったかなぁ。食えないおっさんダルトンが良かった。職場本棚。
読了日:12月7日 著者:茅田砂胡

PLUTO (3) (ビッグコミック)PLUTO (3) (ビッグコミック)感想
再読。1巻ラストでアトム登場、2巻ラストでウラン登場、続巻を手に取らずにいられない引きが上手い。警察入口の「HUMAN」「NON-HUMAN」に分かれたゲートは、金属探知機的な奴かな。ペルシアから来日した「先の戦争で、体のほとんどを失った」と語るアブラー博士。警察の調書ではロボットと判別され、アトムは「人間かロボットかわからなかった」と言う。連続殺人事件は捜査の進展も新たな犠牲者もないが、別の謎。KKK的なロボット排斥団体のアドルフ・ハースは、兄の仇としてゲジヒトを憎む。ロボットは本当に人間を殺せるのか。
読了日:12月8日 著者:浦沢直樹

PLUTO 4 (ビッグコミックス)PLUTO 4 (ビッグコミックス)感想
再読。世界最高水準ロボットと元ボラー調査団員を襲う連続殺人の犯人が、遂に名乗りを上げて接触してくる。「人間は人を殺すのに?」「ロボットは限りなく人間に近づいた。限りなく人間に近づくとどうなります?」「ロボットも復讐するんでしょ?」新たな犠牲者。過去の事件でゲジヒトを恨むアドルフの命が狙われ、当のゲジヒトが護衛の任に。電子頭脳の権威でアトムを作った天馬博士、何度読んでもゲンドウに見える(汗)。「ロボットは喜怒哀楽を抑える制御装置が施されている。それが電子頭脳の成長を阻んでいる」「間違う頭脳こそが完璧なんだ」
読了日:12月9日 著者:浦沢直樹

PLUTO 5 (ビッグコミックス)PLUTO 5 (ビッグコミックス)感想
再読。ゲジヒトの記憶の空白期間の謎が遂に明らかに。進化したロボットは、憎悪を覚える。アドルフを巡る件の結末。ヘラクレスとプルートゥの対決。プルートゥに倒されたアトムを生き返らせるため姿を現した天馬博士は、かつて完全なロボットを作ったが目覚めなかった、と語る。「世界の人口、六〇億と同じ数の人格を分析して、プログラミングしたんだよ」「ありとあらゆる選択と可能性をその人工知能に積め込んだんだ」「複雑すぎたんだ。六〇億の人格をシミュレートするには、無限の時間がかかるだろう」目覚めさせる方法は、バランスを崩すこと。
読了日:12月10日 著者:浦沢直樹

PLUTO 6 (ビッグコミックス)PLUTO 6 (ビッグコミックス)感想
再読。ゲジヒトは、ペルシアでアブラー博士に面会。識別システムは人間かロボットか混乱するが、「今、やっとあなたが人間だと識別できました」「ロボットは嘘をつきませんから」オランダ。他の花の全てを枯らして、一輪だけ三年間枯れないチューリップ(最後まで、この花が枯れない説明ないよね……?)。ゲジヒトが辿り着いた、事件の真相。プルートゥとの対決、そして。ゲジヒトの妻ヘレナの台詞が、1巻のロボット警官の妻の台詞と同じなのが泣ける。史上唯一、人間を殺したとされるロボット・ブラウ1589は、安楽椅子探偵みたいに頭いいな。
読了日:12月11日 著者:浦沢直樹

ネシャン・サーガ〈1〉ヨナタンと伝説の杖ネシャン・サーガ〈1〉ヨナタンと伝説の杖感想
再読。ネシャンの少年ヨナタンは、神イェーヴォーの使者である裁き司が持っていた杖を、裁き司がいる英知の庭へと運ぶ使命を授かる。1920年代スコットランドに住む車椅子の少年ジョナサンは夢で、ヨナタンの旅を自分のことのように体験する。見返しのネシャン地図を見ただけで心躍る正統派ファンタジー。交互に描かれていたヨナタンとジョナサンのパートが、次第に交錯し。ジョナサンは聖書、ヨナタンは『裁き司の書』が行動規範だが、“説教臭い”ではなくて本当に説教なので(笑)、最初からそういう価値観だと思って読む分には気にならない。
読了日:12月12日 著者:ラルフ・イーザウ

ネシャン・サーガ〈2〉第七代裁き司の謎ネシャン・サーガ〈2〉第七代裁き司の謎感想
再読。ハードカバーでこの厚さって凶器になるよね。禁断の地を抜けたヨナタンは英知の庭を目指すが、権力者の欲望に足止めされる。一方、ジョナサンは夢を見る時間が長くなり続け、身体も衰えていく。二人の関係、裁き司とは何か、という謎が明かされる2巻。初読時はこれが解ったら安心してしまい、なかなか3巻読む気が起きなかった(苦笑)。神イェーヴォーに与えられた使命なのだから、ヨナタンが人事を尽くしても本当に困ったときは、必ず神が救ってくれる。……ということを理解してしまうと、あまりハラハラしない(汗)。夢の島ガラル好き。
読了日:12月13日 著者:ラルフ・イーザウ

PLUTO 7 (ビッグコミックス)PLUTO 7 (ビッグコミックス)感想
再読。天馬博士が作った、完璧なロボットを目覚めさせる方法。アトムを目覚めさせる方法。世界最高水準の7人のロボットのうち、既に6人がプルートゥに倒された。最後の1人は、徴兵拒否し戦災孤児を育てるエプシロン。だが子供たちを守るため、戦いへ。悲しみを察知したウランが言う。「ゼペットじいさんも、本当は操り人形…………」ワシリーは故郷で、彼も目撃したのかな。エプシロンの警護役のホーガンがいいキャラだ。7巻関係ないが、ここ十日ほど、ずっと悩んでいた内容に自分なりの答えが出たので(正解かは不明)、個人的には超スッキリ。
読了日:12月14日 著者:浦沢直樹

PLUTO 8 (ビッグコミックス)PLUTO 8 (ビッグコミックス)感想
再読、完結。「ロボットは憎しみを持たないと思ったの?」最高の人工知能は嘘をつく。地球が滅亡に向かう中、アトムとプルートゥとの最後の対決。ボラーの正体が判明すると、ワシリーの故郷で何をしたんだ、という新たな疑問が発生したよ……。前巻でウザかった気象予報ロボットに意外な出番。天馬博士は屈折しているが人間臭くて、100%嫌な人物じゃないね。アトムを旧友と語るブラウ1589は何者なのか。アトムがゲジヒトのメモリーを受け継いでいるから可能なのかもしれないが、ゲジヒトの記憶の最後のピースをここで出してくる構成が凄い。
読了日:12月15日 著者:浦沢直樹

PAPUWA 1 (ガンガンコミックス)PAPUWA 1 (ガンガンコミックス)感想
再読。『南国少年パプワくん』の続編。前作はTVアニメも見たし漫画も揃えたし、友達への東京土産に竹下通りのショップでタンノくん紙袋を買ったこともある(笑)。『パプワくん』から四年間ずっと眠っていたコタローが目覚め、第二のパプワ島へやってきた。前作ラストで血縁関係がややこしくなったが、まぁキャラ自体は特徴ありすぎて間違えようがないから問題ない。変態しか登場しないのに、ガンマ団の四人衆勢揃いの見開きとか、ハーレム隊長と特戦部隊の上陸シーンとかカッコいいんだよなー。新キャラは猛毒茸のコモロくん最高。しねじ(笑)。
読了日:12月16日 著者:柴田亜美

PAPUWA 2 (ガンガンコミックス)PAPUWA 2 (ガンガンコミックス)感想
再読。パプワ島で楽しく遊ぶロタロー(記憶喪失のコタロー)が記憶を取り戻さないよう奮闘する家政夫のリキッド。しかし、次から次へとコタロー狙いの外来者が。新キャラ・心戦組登場。そして脱出できず、みな島に住みつく(笑)。ハーレムは金に汚いおっさんだが、稀に人情に厚いことを言う。「この派手なおじさんは誰なの?」〈親戚〉(笑)。マーカー&アラシヤマ師弟と、心戦組では土方トシゾーが好きだが、つまりタンノくん&イトウくんコンビと好みが同じなのではないかと思うと、複雑な気分になるな(汗)。オショウダニ「叩くぜ叩くぜー!」
読了日:12月17日 著者:柴田亜美

PAPUWA 3 (ガンガンコミックス)PAPUWA 3 (ガンガンコミックス)感想
再読。物語に劇的な進展はなく、パプワ島の日常。バレンタイン、雛祭り、ビーチバレー、端午の節句、父の日、梅雨。掲載月がよくわかるが、ビーチバレー実は割と季節外れだったのかも(パプワ島は常夏なので問題ない)。褌ヤンキースの語呂の良さと、マーカーの水着姿が好きだ。あと、雛祭りの嫌な五人囃子。「叩くぜ! 叩くぜー! 今日も俺のお囃子を聴かせるぜェ」うさん臭いブレーメンの音楽隊。小話は作者の妄想ではありません(笑)。そしてウミギシくん「たかってるよ! すすってるよ!」最終コマにあの人が。次巻、遂にガンマ団総帥登場!
読了日:12月18日 著者:柴田亜美

命がけのゲームに巻き込まれたので嫌いな奴をノリノリで片っ端から殺してやることにした1 (HJ文庫)命がけのゲームに巻き込まれたので嫌いな奴をノリノリで片っ端から殺してやることにした1 (HJ文庫)感想
現物だと絶対手に取らない長文タイトルだが、Web上で試し読みして続きが気になったので購入。高校の修学旅行の最中、ふと気付くと見知らぬ空間に監禁されていた新井和馬たちは、生き残りを賭けたゲームをすることに。ぶっちゃけ「どこかで見た設定だな」と何度も思うが、コレ主人公の性格の悪さを楽しむ本だ。人間不信になった理由は不明だが、自身の生存より他人を大勢殺すほうを重視。ゲームを企画した奴は何考えてんだと思うし、ラスト数ページ無しで終わったほうが綺麗だけど、この終わり方をしたからには2巻で這い上がらなきゃ駄目だろう。
読了日:12月18日 著者:中田かなた

俺より強いあの娘を殴りに行く (ファミ通文庫)俺より強いあの娘を殴りに行く (ファミ通文庫)感想
Web上で試し読みし、続きが気になって購入。ゲームセンターの対戦格闘ゲームで出会った高校生、石浜浩介と新明忍のボーイ・ミーツ・ガール。私はゲームしないが、兄がゲーマーだったので全盛期の雰囲気は知っているし、他人に理解されずとも好きなことを熱く追求する話は好き。ただ、“面倒臭い女”を“でも可愛い”“本当に面倒”と判断するラインは個々人で違うと思うけれど、私にとって忍は後者なんだ(汗)。『ハイスコアガール』の大野は可愛いんだがなー。浩介にとって忍が可愛いのはわかる。ゲーマーの大人達が良いが、MVPは友人トシ。
読了日:12月18日 著者:本宮あきら

ネシャン・サーガ〈3〉裁き司最後の戦いネシャン・サーガ〈3〉裁き司最後の戦い感想
再読。英知の庭に辿り着いてから三年。闇の国が活動を再開し、ヨナタンはネシャン各地に6つある〈目〉を破壊する旅に出る。見返しの地図のうち1〜2巻では行かなかった東部へも足を延ばし、1〜2巻の懐かしいキャラたちも勢揃いして、完結巻として文句なしの展開。夢の島ガラル大好き。ヨナタンとの会話がコントみたいだ。コアハの力を行使するのはヨナタンだが、力そのものはヨナタンに属するのではなく、神イェーヴォーのもの。自分の力だと考えるのは傲慢の罪。というのが共感しづらいが、そういう神話的な世界と思って読む分には楽しかった。
読了日:12月19日 著者:ラルフ・イーザウ

峰倉かずや画集「Sugar coat」 (キャラコミックス)峰倉かずや画集「Sugar coat」 (キャラコミックス)感想
再読。Amazonに書いてあるISBNや特典から判断して、私が持ってるのコレで間違いないと思う。『WILD ADAPTER』と『私立荒磯高等学校生徒会執行部』の画集だが、私は『荒磯』は読んでいない。『WA』は冬が似合うよね。そして、2004年の本だというのに、封入CD-ROMを開封すらしていなかったことに、今日気がついた……。
読了日:12月20日 著者:峰倉かずや

PAPUWA 4 (ガンガンコミックス)PAPUWA 4 (ガンガンコミックス)感想
再読。七夕と、ジャイアント過ぎるジャイアントパンダ。4巻にして、待ちに待ったシンタロー登場、パプワ島へ。「お帰り! シンタローさん!!」「誰だよコイツらわよッ!」ちゃっかり紛れ込んでる新ナマモノ達。家事に逃避する家政夫とお気遣いの紳士。身勝手にきれいにまとめる厄介な親戚(笑)は、時折叔父らしいことや隊長らしいことを言う。やっぱり、青の一族で一番好きなのはハーレムだなぁ、大酒呑みで競馬狂で借金踏み倒しでどうしようもないけど(汗)。一年前に方舟を襲った謎の敵。コタローの記憶も戻り、次巻、青の玉は何を語るのか。
読了日:12月21日 著者:柴田亜美

PAPUWA 5 (ガンガンコミックス)PAPUWA 5 (ガンガンコミックス)感想
再読。心戦組の別働隊登場。よく考えるとこの組織、局長と副長が一年行方不明だったのか……もう一人の副長・山南ケースケが牛耳る気満々だから、組織運営的には問題起きてなさそうだけど。ツッコミの鬼・山崎ススムは可愛い動物好き。「ファンシーな妖精ですね」「だまれ撃ち落とせ」がじわじわ来る。コタローがガンマ団に戻り、諸般の事情でシンタローが島に取り残されて、昔に戻ったみたいなパプワ島ライフ(但し、赤い玉を探して島ごと異次元放浪中)。「探していればそのうち見つかる 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」青の玉テキトー過ぎ(笑)。
読了日:12月22日 著者:柴田亜美

風神秘抄風神秘抄感想
再読。平安末期。笛の才を持つ草十郎(足立十郎遠光)は、平治の乱で源氏方の雑兵として戦い、敗走する。再度、京都に足を踏み入れた彼は、不思議な舞の力を持つ少女・糸世と出逢った。だが時の上皇(後の後白河)が、二人の特異な力に目をつける。鳥彦王とか、いろいろ懐かしい。勾玉三部作に比べると歴史的記録がきっちり残っている時代が舞台なので、ファンタジー的な自由度は減る。だがその分、残っている記述のアレとコレを結び付けてそう来たか、という感じで、鎌倉時代好き(源平合戦から守備範囲)としては非常に楽しい。熊野行ってみたい。
読了日:12月23日 著者:荻原規子

オーロラ交響曲の冬 (河出物語館)オーロラ交響曲の冬 (河出物語館)感想
再読。児童書。1996年秋、ぼくと銀林省司、若杉深雪は小6で合奏仲間。N県の湖畔のぼくの町に、外国の原子力発電所の事故で被曝した、12歳と14歳の少年少女がやってきた。彼らの一人、天才少年作曲家の交響曲を、この町で演奏するのだという。驚異的な打楽器の才能を持つが学校の音楽教師に疎まれる銀林には、実は「本名」があり、日本人ではない。読んでいていろいろと気分が重くなるので、好きな本ではないのだが、それでも冬の湖でプロのオーケストラに囲まれ、銀林がチャンゴとトゥメルパルパークを叩くクライマックスは息を呑む迫力。
読了日:12月24日 著者:山口泉

金の糸 (世界名作アニメ絵本 (35))金の糸 (世界名作アニメ絵本 (35))感想
五歳娘に購入。貧しい絵描きが「娘は藁をつむいで金の糸にできる」と嘘をついたせいで、窮地に陥った娘。手助けを申し出た悪魔に、将来産む最初の子を渡すと約束してしまう。人間の赤子を欲しがるのは悪魔では無く妖精ではないか、と思いグリムを少し調べたら、小人だった。しかし、悪魔の名前がポリラログステン→小人ルンペルシュティルツヒェン&父が水車小屋の粉引き等、ちょこちょこ違う。
読了日:12月25日 著者:グリム

岸辺の旅 (文春文庫)岸辺の旅 (文春文庫)感想
藪内瑞希のもとに、三年前に失踪した夫・優介が帰ってきた。体はもう海底で蟹に喰われてしまった、と言う夫に連れられて、瑞希は夫が帰ってきた道を遡る旅に出る。川の流れ、水道管の雫、雨、海の泡、何らかの形で水の音が常にそばにある。心中物の道行みたいだ、と思いながら読んでいた。冷静に考えると、何も理由を告げずにいきなり失踪して自殺するわ、失踪後に複数の女の存在が発覚するわ、とんでもない夫だと思う。しかし妻の瑞希がそれを許しているし、死者と生者の、幸福と不幸の境が曖昧なこの静謐な世界は嫌いじゃない。冬の砂浜の先の光。
読了日:12月26日 著者:湯本香樹実

世界の誕生日 (ハヤカワ文庫 SF ル 1-11) (ハヤカワ文庫SF)世界の誕生日 (ハヤカワ文庫 SF ル 1-11) (ハヤカワ文庫SF)感想
ハイニッシュ・ユニヴァース6篇を含む8篇の短篇集。「孤独」「古い音楽と女奴隷たち」は既読。「愛がケメルを迎えしとき」両性具有者の惑星ゲセン。「セグリの事情」極端に男性人口が少ない惑星セグリ。「求めぬ愛」「山のしきたり」2篇は4人で結婚する惑星O。劇的な事件はあまり起きないが、地球とは大幅に異なる風習を持つ人々の日常生活を丁寧に描く。シリーズ外の表題作の舞台は地球ではないが、インカ的な世界観が好き。「失われた楽園」が一番良い。世代宇宙船。閉鎖環境で情報を握り潰したり、宗教が旅の目的を変えたりできるのは怖い。
読了日:12月27日 著者:アーシュラ・K・ル・グィン

制服のない青春制服のない青春感想
再読。心がヒリヒリするエッセイ集。詩人である著者は私立中3年のとき、「偏差値」に追い詰められて起床できなくなった。学校に復帰するも、高校に行かないことを決断。制服も身分を証明する物もない宙ぶらりんの数年。大学入試資格検定を取得後、かつて好きだったことを思い出し、美術研究所に通って大学の芸術学部に入学。好き故に周囲との才能差に気付いてしまい、大学2年の夏、新たな道を探して中退した。新聞連載当時、高校生だった私は、“高校に行く”ということをここまで真剣に選んだわけではないと、罪悪感を持って連載を追っていた。
読了日:12月28日 著者:井上文

三日月王とわがままひめ (世界名作アニメ絵本 (33))三日月王とわがままひめ (世界名作アニメ絵本 (33))感想
大分前に五歳娘(当時)に買ったが、自分は読んでいなかった。他人を容姿で判断し、隣国の若い王のあごを「三日月」と貶した姫に立腹した父王が、姫を貧しいギター引きに与えてしまった。貧しい生活の中、姫は心を入れ替えて。読了後の感想は「お父さんグルか!」(笑)。ていうか、そんな口の悪い姫に育ったのは、父にも責任があるのではなかろうか。非常に教訓的で全く知らない話だったが、グリムだと「つぐみのひげの王さま」に相当するらしい。
読了日:12月29日 著者:グリム,照沼まりえ

第61魔法分隊 (電撃文庫)第61魔法分隊 (電撃文庫)感想
再読。契法士(魔法使い)が警察的な役割を果たすギースニデル王国で、王都から田舎町カーライルの第61分隊に左遷されてきたロギューネ。ニルス隊長、シュナーナとデリエル姉妹、謎の精霊を連れたキキノらと、のどかに勤務していればよかった筈が、町は国軍や法士府の陰謀の中心地となりつつあった。だが、これはメガネっ娘デリエルを愛でる本である(断言)。自分が何者かを追求する彼女の問いは、誰よりも切実だ。全5巻だが、1巻のこの顔触れでの戻らない日々が一番好き。悉く訳アリ揃いだが、カーライル自体が集まり易い事情の町なんだよね。
読了日:12月30日 著者:伊都工平

へんしんトイレ (新しいえほん)へんしんトイレ (新しいえほん)感想
腹痛で小児夜間診療所に行った六歳娘が、待合室の絵本に食い付く(汗)。幼稚園の『へんしんトンネル』が面白かったらしい。まんじゅうはトイレに行ってよいのだろうか。70歳のお婆さんが、17歳に若返ってトイレから出てくるのは凄い。
読了日:12月30日 著者:あきやまただし

つるのおんがえし (日本昔ばなし アニメ絵本 (15))つるのおんがえし (日本昔ばなし アニメ絵本 (15))感想
大分前に五歳娘(当時)に購入。お爺さんお婆さんではなく、若者の嫁になるタイプの話。娘は基本的に姫が出ないと関心を示さない(汗)ので、日本昔ばなしはあまり持っていない。このシリーズで「瓜子姫」や「鉢かづき」出してくれないものか……。
読了日:12月31日 著者:あや秀夫


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【2016/01/04 19:51 】 | 本関係 | コメント(0)
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