読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3819ページ ナイス数:327ナイス ![]() 再読。主人公交替して2巻はデリエル。というか、61分隊はデリエルしか出ない。1巻末で冬が来て、年明け~早春。各地の分隊に共闘を断られ続けていたデリエル。カリス教団を追跡して向かった水都ファルマスは、教団の駆逐艦によって制圧されていた。裏で蠢く国軍や外国勢力。法士府は、戦時中の魔法軍が国軍から分離されてできた警察組織。魔法自体は万能でも無敵でもなく、艦砲射撃や大砲と同様の攻撃手段の一つでしかないとよく解る。政治的駆け引きが多いシリーズ中、解放戦は作戦や戦闘自体の決着でスカッとできる。街や人の犠牲も大きいが。 読了日:1月1日 著者:伊都工平 ![]() 再読。3巻主人公はシュナーナ、舞台は王都。2巻の事件を別の角度から見られるのが面白い。ロギューネは昔の仲間が作った青旗会に入り、カリス教団と戦っているが、シュナーナは別の道を模索。教団の出発点を調査していて、半世紀前の『マルスカームの戦い』に疑問を持つ。戦争終結を決定づけた戦いだが、その詳細は不明だった。魔導器や法力について馴染んでいないと真相に衝撃を受けられないのだが、いろいろ繋がった瞬間はミステリみたいだった。ところで、シュナーナとロギューネ、いつの間にそこまで進展した。ナンナさんがいいキャラしてる。 読了日:1月2日 著者:伊都工平 ![]() 再読。4巻主人公はキキノ。でも本書の見所はヨッチーだよね(笑)。私がデリエル好きなだけだが。立場は違えど王都付近に揃った元61分隊員たち。敵に乗っ取られた法士府本部と、観察庁、青旗会、分隊間連合、3巻末に続く激動の4日間。刻々と変わる状況、でもロギューネは笑いをとる。「厚かましい変装」って(笑)。王家が推進するベルマリオン計画自体は、法力の境面臨界現象を平和利用して凍土を緑地化するもの。同時に現れる効果の理屈も面白い。しかし現象の兵器応用が可能であることから、警戒する諸外国とは一触即発状態。新兵器の威力。 読了日:1月3日 著者:伊都工平 ![]() 再読、完結。主人公は再びロギューネ。1巻メンバーで一人だけ主人公になってないが仕方ないよなぁ。カリス教団絡みは前巻で収束したが、国境ではブーメン共和国との戦争が始まってしまった。ベルマリオン計画は実行されるのか。契法士が一種の技術職であり、魔法もガチガチの理論がある「道具」としか扱われない世界観が好きだった。社会情勢と人間関係の結末には満足するが、石に関するトンデモ本みたいな設定は正直いらんかった……。王都の反転層は、石が自力で解除して飛んでけそうな気がしないでもない。無理かな。戦後のデリエルは最強かも。 読了日:1月4日 著者:伊都工平 ![]() 再読。異空間放浪中の第2のパプワ島。今巻は忍ワールドの続き、次に嫌な進化を遂げたタンノとイトウのハグレ島。アラシヤマはストーカーだけに(笑)、シンタローをよく見てるなー。ニンゲンを崇め、謎の壁画、赤と青の秘石や最初のパプワ島に何となく関係のありそうななさそうな伝説。生まれてくる子供はもっとカオスな方向に進化するな(笑)。吸血コウモリが住む、空に浮かぶ漂流(タダヨイ)島。「(増血剤を)血を吸った獲物に飲ませてまたチューっと」「嫌な循環だな」。突然変異で生まれる“ハッピーチャイルド”の謎。外伝の叔父様は美貌。 読了日:1月5日 著者:柴田亜美 ![]() Web漫画で8章(小説の9)まで読み、続きが気になって購入。舞台と主要キャラは漫画版で頭に入ったので把握し易い。少年従士ニコラ・バゴ可愛い。前年即位したリチャード1世が十字軍遠征中の1190年。ロンドンから船で三日の海上に浮かぶソロン諸島、夜間は渡し船が止まってしまう小ソロン島の館で起きた殺人。デーン人の敵襲に備えて雇われた傭兵たち。魔術が存在する世界観なので、術の効果を知らない者にとっては不可解な現象が起きるが、術自体のルールは厳格で、論理的に容疑者を減らせるはず。巻末で判明した事実に驚きつつ、下巻へ。 読了日:1月6日 著者:米澤穂信 ![]() ソロン領主の死。魔術を使う暗殺騎士を追うファルクと従士ニコラが調査を進める中、島を「呪われたデーン人」が襲う! 戦闘シーン、漫画版でどう描かれるか楽しみだ。女傭兵ハール・エンマが超カッコいい。そしてアミーナも、領主の娘として責任から逃げない姿がカッコいい。閉鎖環境での殺人とか密室からの脱出とか、非常にミステリだ。証言と観察、論理により、導き出された実行犯は。解決編直前のファルク・ニコラ師弟の会話が、重い。今回の事件は収束したが、ソロンを狙う何者かは残っている。新領主は頼りないが、アミーナが島を護るだろう。 読了日:1月7日 著者:米澤穂信 ![]() 引っ越す後輩から2、3巻を貰った。5年くらい前に1巻を既読だが、三姉妹とおじさんの存在以外、全てを忘れていた。存在を覚えていただけで、どんなキャラだったかも覚えていない(汗)。とりあえず、次女カナと藤岡くんは付き合ってしまえ。そして長女ハルカは、保坂先輩(変態)と接触しない方がいいと思う。サンタに喜ぶ三女チアキ可愛い。 読了日:1月8日 著者:桜場コハル ![]() 後輩所有。戦士ライオス、エルフ魔法使いマルシル、ハーフフット鍵師チルチャックは、地下迷宮に取り残されたライオスの妹ファリンを救出すべく、迷宮に棲む魔物を倒して(ライオス以外は不承不承)食って自給自足しながら迷宮に潜る。そして魔物料理のプロ(笑)ドワーフのセンシ。死者の蘇生が可能な世界観のためか、割と淡々と死体が転がっているのがシュール。歩き茸を倒すのは縦斬りが適しているのは、物凄く納得した(笑)。スライムの倒し方も、料理すればこその構造把握。そして、動く鎧の生態の衝撃……! モンスターよもやま話も楽しい。 読了日:1月9日 著者:九井諒子 ![]() 後輩所有。地下迷宮で新鮮野菜。ゴーレムの意外な有効活用法(笑)。土偶とか埴輪みたいな、焼成してあるイメージを持っていたので、実に意外。何となく、ジブリのラピュタのロボットを思い出した。ライオスは「王になりたい」という動機で迷宮に挑むタイプには見えないな。単に、魔物に興味があるんだろう。妹ファリンは僧侶か神官なんだね。壁をすり抜けるなら瓶もふたも関係ない、確かに。絵に描いた餅理論は斬新だ。何となく、滅んだ黄金城のシリアスな歴史に関係ありそうな絵の数々。でも結局、腹は膨れない(笑)。髪下ろしたマルシル可愛い。 読了日:1月10日 著者:九井諒子 ![]() 引っ越す後輩から2、3巻を貰った。もう一つの南家登場。高校生組の学年に確信が持てないのだが、保坂先輩(変態)と速水先輩が3年、ハルカたち2年、別の南家次男ナツキが1年で良いのだろうか。保坂先輩は、このままハルカに接触しなければ、害のない変態だ(笑)。女子だけどチアキの弟分トウマとか、マコちゃん(マコトの女装)とか、だんだん性別設定がややこしくなってきている……。 読了日:1月13日 著者:桜場コハル ![]() 引っ越す後輩から、2~5巻を貰った。1巻未読。登場人物紹介もないが、あって理解できる漫画でもないような気がする。テレビ放映中に噂は耳にしていたので、幼女はかせとロボットなのだけ知っていた。そして、猫の阪本さんが可愛い。英語豆テストで自分の趣味嗜好を暴露されるのはダメージでかいと思う。 読了日:1月15日 著者:あらゐけいいち ![]() 引っ越す後輩から、2~5巻を貰った。1巻未読。カバー下に、一部の登場人物紹介があることに気付き、もしや2巻も? とめくってみたが、2巻は違った。はかせとなのの嵐の夜の話、昔よく読んでいたブログの方が、テレビアニメ見て絶賛してた回のような気がする。笹原は謎だ。なのは学校に通ってはいるけれど、研究所メインで校内の姿はあまり描かれないので、ゆっこと直接絡んでるの初めて見た。 読了日:1月20日 著者:あらゐけいいち ![]() 引っ越す後輩から、2~5巻を貰った。1巻未読。表紙と表4折り返しの絵に、間違い探し的な差異があることに気付き、2巻から確認しなおした。芸が細かい。4巻は、なのの校内シーンが割と多い。おねえさんっぽいはかせ可愛い。校長vs烏の回が笑えた。囲碁サッカー部に意外な展開。宇宙人の姫とか、初見は何だコレ状態だったネタに続きが来ると面白く思えてくる。 読了日:1月21日 著者:あらゐけいいち ![]() 職場本棚。難しいが、めちゃくちゃ面白いので二巡目中。古事記・日本書紀の(大和側の)神話一辺倒でなく、発掘による考古学資料や、戸籍による氏姓の分布なども駆使して、出雲の古代史を描く。本書持参で現地に行きたい。大和から見たら出雲は、朝鮮半島と海で繋がる地。大和から出雲へは山越えが必要だが、最初に接触したのが須佐の地? スサノオの出雲降り。西部の首長フルネ(振根)が倒れて西部に吉備進出、後に吉備が大和の勢力下に。東部のオウ(意宇)は、吉備衰退後に出雲全体の王となるが、やがて大和の臣下となり出雲国造に任命される。 読了日:1月28日 著者:門脇禎二 ![]() Web上で試し読みし、続きが気になって購入。ホラーフリーゲームのノベライズだそうだ。いじめられている女子中学生・古里千歳は、既に廃線のバス停でバスを待つ謎の少女・鈴鳴小鳩と出逢う。二人は、夜の学校に忍び込むことになり……ゲームとしてプレイしたら、自分のことのように感じられて、きちんと怖いんだろうなぁ。読んでると、音楽室の肖像画に話しかけられたら楽しかった(笑)。昔の新聞記事での謎解きも好き。ホラーというより、少女同士の友情の物語だと思った。このレーベルの対象年齢を知らないが、本書の内容は十代少女向けかな。 読了日:1月28日 著者:城崎火也 読書メーター PR |
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