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【小話】足跡
 車道は除雪されているが、脇の空地は積もり放題。雪面に、小動物っぽい足跡が点々と続いている。
 犬かな猫かな、と眺めながら歩いていて、ギョッとして立ち止まった。雪原の真ん中に何か黒い物が丸まっており、そこで足跡が途切れている。
 まさか、凍死……? と見つめていると、昼寝していた黒猫が起き上がり、何こっち見てんだコラ的に睨むとスタスタ歩き去った。
 猫は炬燵で寝るんじゃなかったのか。私の心配を返せー。

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【2012/03/10 02:06 】 | 小話 | コメント(0)
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