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【小話】本物

 貧乏旗本の三男坊であるらしい浪人が、老中の屋敷に闖入してきて言った。
「余の顔を見忘れたか!」
 妙に偉そうな口を利く浪人の顔を、老中は凝視する。
「こんなところに上様がおられるはずはない! こ奴は偽者じゃ!」
 浪人がサンバを踊ると、
「確かに上様!」
 老中は平伏した。

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【2019/03/18 20:41 】 | 小話 | コメント(0)
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