貧乏旗本の三男坊であるらしい浪人が、老中の屋敷に闖入してきて言った。「余の顔を見忘れたか!」 妙に偉そうな口を利く浪人の顔を、老中は凝視する。「こんなところに上様がおられるはずはない! こ奴は偽者じゃ!」 浪人がサンバを踊ると、「確かに上様!」 老中は平伏した。
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