大国主は、海辺でしくしく泣く兎に声をかけた。「どうしたんだい?」「並んだサメの背中をジャンプして数えたら百頭いたんです。『丈夫な物置に乗ってみて』と頼んだら、サメたちに『自分の仲間に頼め』と断られて。ぼっちなのに」「……まぁ、サメは陸に上がれないからなぁ」
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