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【小話】茶碗
 意地悪爺さん、隣の犬のポチを借りて畑を掘ったが、瓦や欠けた茶碗しか出てこない。苦情を言うと、
「ポチの目に狂いはない筈だが、不要なら私が頂きましょう」
と正直爺さん、小判一枚で買い取った。意地悪爺さん、ガラクタが一両に化けたと内心ホクホク。
 ある日、意地悪爺さんがテレビを見ていると、正直爺さん、お宝鑑定番組に出演中。
「いい仕事してますねー」
 鑑定士、茶碗を褒める。欠けてはいるが名器の井戸茶碗、値段は何と百両。正直爺さん、ニヤリと笑った。

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 えむ女さんのお題、「茶碗」。

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【2012/03/31 03:17 】 | 小話 | コメント(0)
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