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【小話】紋所
「静まれ、静まれ!」
 縮緬問屋の隠居老人の従者が、懐から印籠を取り出した。
「この紋所が目に入らぬか!」
「入らぬわ!」
 印籠が裏表逆で、悪人たちに見せるべき面が従者を向いている。紋所が目に入った従者が
「ははーっ!」
と平伏し、従者仲間が背後からハリセンではたいた。

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【2019/12/28 08:43 】 | 小話 | コメント(0)
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