失言を防止する新装置の試作品が完成した。使用者の過去の発言内容を分析して次の発言を予測し、“失言”と判断される場合には警告音を鳴らす、というもの。実際には、口に出すことを止めるには間に合わないかもしれないが、ビープ音で相手に聞こえなければセーフ、という発想だ。
開発チームの責任者が、デモンストレーションとして試作品を身に着け、社長や役員の連なる会議に出席した。装置の説明をしようと、口を開く。 「えー、我々開発部ではピー、これが新製品のピー、つまりピー、何だこれピー、どうしてピー、このやろピー、くそピー」 多すぎて間に合わなかった。 警告 / 警告2 PR |
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