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【小話】長鼻

 池の尾の寺に住む僧・禅智内供は、腸詰め肉のように長い鼻を持っているため、他人から笑われていたが、気にしないふりをしていた。
 ある年の冬、赤い衣に白い髭の老翁が寺を訪ねてきて、内供に言う。
「暗い夜道は、御前の鼻が役に立つ」
「拙僧の鼻は光らぬし、橇も引きませぬ」

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【2020/08/16 06:57 】 | 小話 | コメント(0)
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