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【小話】べゴ2

 死火山の裾野に、ベゴというあだ名の大きな黒い石がいました。稜がなくて、卵の両端を少し平たく伸ばしたような形で、非常に気がいいので、他の石たちに何を言われても一度も怒ったことがありません。
「ベゴさん。東京へ出たら吉幾三が飼うのかい?」
「それは牛(ベコ)だね」

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【2021/03/25 06:53 】 | 小話 | コメント(0)
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