忍者ブログ
【小話】濃茶5

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 尼は、青年を追いかけて旧家までついてくると、続き間の広い和室を指差して言った。
「畳じゃ!」

拍手[0回]

PR
【2021/09/29 06:07 】 | 小話 | コメント(0)
<<【小話】戯画 | ホーム | 【小話】濃茶4>>
コメント
コメント投稿














<<前ページ | ホーム | 次ページ>>