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【小話】斜陽

 朝、お母さまがスウプを一さじ吸って、「あ」とかすかに叫んだ。私が「い」と言うと、お母さまは、すかさず「う」とお返しになる。
 そのまま、「え」「お」と五十音の最後まで進んだけれど、「ゐ」「ゑ」を見事に発音できるお母さまは、やはり本物の貴族だわ。平安貴族かしら。

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【2022/01/17 06:06 】 | 小話 | コメント(0)
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