忍者ブログ
【小話】親父

 目玉に手足が生えた妖怪が、甲高い声で息子を呼んだ。
「おい、キダ・タロー!」
「やだなあ父さん、僕は浪花のモーツァルトじゃないですよ」
「すまんすまん間違えた。キンタロー!」
「マサカリ担いだ子供でも、物真似芸人でもないですよ」
 普通に鬼太郎と呼んだほうが楽である。

拍手[0回]

PR
【2023/03/31 06:31 】 | 小話 | コメント(0)
<<【小話】四月 | ホーム | 【小話】テリー>>
コメント
コメント投稿














<<前ページ | ホーム | 次ページ>>