読んだ本の数:4
読んだページ数:1072 ナイス数:383 ![]() 職場本棚。2015年刊。太陽系外惑星を探す後半は、先日読んだ別著者の『第二の地球を探せ!』と重なる。本書は前半の、太陽系内の惑星の話が超面白い。天動説→地動説のコペルニクス的転換のように、アポロ月面着陸は斉一説→激変説に常識を変えた。最近着陸したスリムも頑張れ。鉄隕石(融けたことあり)と石質のコンドライト隕石(融けたことなし)調査で解ることの違い。融けたことがないのは、太陽系ができる前の材料。理論的に、原始惑星が太陽に落ちずに今の惑星まで成長するのが難しい「落下問題」。隕石の写真はカラーで見たかったなー。 読了日:02月05日 著者:松井 孝典 ![]() 文庫化を機に購入。前から中身知りたかったので、読めたのは満足。超あっさり読了してしまったので、単行本の値段を出して買わなかったのは正解。一軒家を内見した知人がフリーライターに見せた、間取り図から始まるミステリ。現実の不動産屋の間取り図には普通、ベッド等は描いてない。こんな特殊な家、建築中に現場でも不審がられるだろうし。”間取り図の謎を、パズルのように解いて楽しむ話”と解釈した。間取り図だけでこんなことが読み取れる、という設計士の指摘が面白い。とはいえ映画化なら、この家どんなふうに実体化されるんだろうなー。 読了日:02月10日 著者:雨穴 ![]() 職場本棚。2014年刊。同著者『銀河系惑星学の挑戦』はカルチャースクール講座だが、これは物理知識必要な本だな。火球や隕石は爆発現象なので、TNT火薬○トン分のエネルギー、で表せる。核実験監視網で火球も感知。核爆発は点だが、天体は爆発が進行方向線状に連続。隕石が直接突っ込んで地面抉るのではなく爆発なので、進入角度によらずクレーターは円というのは成程。急に上部の圧力が消えるので、下からの圧力でクレーター中心が少し凸。計算機でツングースカ爆発もシミュレーション可能だが、基礎データは室内での衝突実験なのが面白い。 読了日:02月18日 著者:松井 孝典 ![]() 職場本棚。2020年刊。系外惑星探査から将来計画、アストロバイオロジーの本。太陽系の惑星形成は「京都モデル」で説明できたが、それでは作れない系外惑星が多々。恒星のすぐ近くを公転するホットジュピター。細長い楕円軌道のエキセントリックプラネット。公転と自転が逆向きの逆行惑星など。それらを説明できる汎理論が必要だ、というのが楽しい。京都モデルは、同じ軌道で惑星が成長。今のモデルは恒星に近づいたり弾き飛ばされたり、軌道が変わる。ロシター・マクローリン効果とか古在移動モデルも面白い。JWSTはもう打ち上がってるね。 読了日:02月28日 著者:成田 憲保 読書メーター PR |
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