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【小話】満月

 とある栄華を極めた男が祝宴で、満月を見ながら言いました。
「この世界は、私の物のようだ。あの月に欠けたところがないように、私の意のままにならぬものはない」
 法皇が言います。
「賀茂川の水と双六の賽と延暦寺の僧兵は、意のままにならぬぞ」
「あなた時代が違うでしょう」

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【2024/11/15 06:35 】 | 小話 | コメント(0)
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