保元の乱で破れた崇徳院は、配流先の讃岐で崩御。墓参りにきた西行法師の前に、院の亡霊が現れて言いました。「円位(えんい)、円位!」「はい」「……どうしてお前は円位なのだ」「ご自分で呼んでおいて、疑問に思わないでください」 円位は、西行が出家したときの僧名です。
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