太安万侶が『古事記』をまとめるために、稗田阿礼(ひえだのあれ)が暗記している歴史を聞きに行きました。 滔々と語る内容を聞き漏らすまいと、安万侶が筆記に集中していると、阿礼が不意に首を傾げました。「あれ?」「……あの、何か間違いでも?」 不安になる安万侶でした。
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