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2025年3月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1846
ナイス数:418


死の虫-ツツガムシ病との闘い (中公文庫 こ 36-3)死の虫-ツツガムシ病との闘い (中公文庫 こ 36-3)感想
同著者の『死の貝』が良かったので、本書へ。新潟・秋田・山形で毎夏発生する風土病。河川敷などで赤虫に刺され、潜伏期を経て高熱になれば数日で死んでいく。「虫送り」って稲の害虫を追い払う行事と思ってたが、もっと人命に直結してたよ……。特効薬などない時代の医学者たちは病原体解明も命懸けで、研究室で感染して殉職者も。細菌とウィルスの中間サイズのリケッチア。戦後の「抗生物質」が、物凄く局面を変えたな。『死の貝』日本住血吸虫症は現代日本では撲滅されたが、ツツガムシ病は今でも、投薬が遅れれば死の可能性がある病なのが怖い。
読了日:03月01日 著者:小林 照幸

佐藤文隆先生の量子論 干渉実験・量子もつれ・解釈問題 (ブルーバックス 2032)佐藤文隆先生の量子論 干渉実験・量子もつれ・解釈問題 (ブルーバックス 2032)感想
職場本棚。2017刊。ルイーザ・ギルダー著は時系列で量子力学に対する学者たちの議論を描いていたが、後世から彼らの立場をまとめてほしかったので、本書の4章は有難かった。本書は3章の、ベルの不等式を検証するためのEPR実験を、具体的な装置とか、ある程度の式とかで解説してくれるのがめちゃくちゃ面白い。確かに三体実験だと一発で決まるよ。序章と終章は、哲学書読んでる気分(汗)。私はギルダー読んでて知りたいこと(ボーア・アインシュタイン論争)がはっきりしてたので、それでも読み進めたが、いきなりこの序章は辛かった……。
読了日:03月08日 著者:佐藤 文隆

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン: オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生 (ハヤカワ文庫NF)キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン: オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生 (ハヤカワ文庫NF)感想
映画公開時の紹介で原作の存在を知ったが、映画は未見。先祖伝来の土地を追われたオセージ族は、岩だらけで耕作に不向きなオクラホマに「ここなら白人も来ないだろう」と移住。そこで発見された石油を求めて押し寄せる白人。オセージ族は皆大金持ちになったが、石油の利益を受け取る権利は売買不可で相続のみ。そしてオセージ族とその関係者20数人が次々不審死……。1920年代、禁酒法の時代。物凄い実録だった。読了後に冒頭から再読すると、悪人だらけの中で犯人探すんだもん解決しないよコレ(汗)。幼少期のローラ・インガルスが一瞬登場。
読了日:03月09日 著者:デイヴィッド・グラン,David Grann

宇宙人の探し方 地球外知的生命探査の科学とロマン (幻冬舎新書)宇宙人の探し方 地球外知的生命探査の科学とロマン (幻冬舎新書)感想
職場本棚、2013刊。アストロバイオロジーは、極限環境の微生物なども参考にし、人類とはかけ離れた形態の生命も含めて探す。SETIは相手も地球と同等以上のテクノロジーを持ち、地球人と同じことを考えると期待して探す。電波SETIと光学SETI。範囲は全天、帯域も可能性は無数にあり、選んで観測するしかないのはわかる。宇宙人が意図的に送信する信号、あるいは(送ってきたわけではないけど)宇宙人の活動の痕跡を探す(search)SETI。地球からメッセージmessageを送るのはMETI。つまり『三体』はMETIか。
読了日:03月16日 著者:鳴沢 真也

フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉 (講談社文庫 か 143-2)フォマルハウトの三つの燭台〈倭篇〉 (講談社文庫 か 143-2)感想
題から勝手に、星のフォマルハウトが舞台だと想像していたが、喋るAI家電に囲まれて暮らす日本だった。今日トースターが死んだ。自殺かもしれないと思った「ぼく」は、原因を探す。燭台を巡る三つの事件。信州松本、飼い猫パンサ。隣人・林蔵さんの屁理屈こね回したような会話(褒めてます)を笑いながら読んでいたらいつの間にか割と深刻な事態、「ああ神林作品だ」って感じでとても楽しい。何となく『死して咲く花、実のある夢』を思い出す。AI家電に囲まれて責め立てられるのは怖い(汗)。最終頁の余韻。さあ次は『アグレッサーズ』読むぞ。
読了日:03月27日 著者:神林 長平


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【2025/04/05 20:55 】 | 本関係 | コメント(0)
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