紀貫之の没後、庭で彼が愛でていた紅梅を、形見として大事にしていた娘の紀内侍(きのないし)。しかし内裏の梅が枯れたため、村上天皇の命令で、紀家の梅は移植されてしまいます。 その梅に毎年巣を作る鶯がやってきて、戸惑うのを見た娘は、言いました。「……木の、無いし」
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