読んだ本の数:2
読んだページ数:736 ナイス数:319 ![]() シリーズ4巻。読者が1-3巻の内容うろ覚えであることに配慮するかのような、零たちが過去の出来事を語る記述が有難い(笑)。除雪師団の天田少尉とか、ブッカー少佐の趣味のブーメランとか。ジャムが沈黙し、存在意義を失って〈哲学的な死〉に陥る特殊戦AIたち。クーリィ准将は、雪風とレイフがジャム役を演じるアグレッサー部隊を新設する。模擬戦のため地球から来た日本空軍のエース、田村伊歩。バーチャル猫の世話をする桂城少尉とか、准将とフォス軍医の賭け麻雀とか、特殊戦の休日ものすごく見てみたい(笑)。伊歩が加わる続巻が楽しみ。 読了日:04月06日 著者:神林 長平 ![]() 小松和彦『神隠しと日本人』読むと本書からの話題が多いので、探して購入。『遠野物語』よりかなり読み易い。〈山に埋もれたる人生あること〉から始まり、発狂して山に駆け込む女性や、神隠しに遭った子供を鉦太鼓で探すこと、山の神への嫁入り、狐狸に騙される話、山姥や、たまに町に出てくる山男(宮沢賢治『祭の晩』みたいな)、巨人の大草履、山にまつわる諸々の不思議から、山中にひっそり生き残っていたかもしれない先住民へと緩やかに考察は進む。でも、冒頭の、貧困のため鉞で子供二人を殺すしかなかった男の話を、何度も読み返してしまう。 読了日:04月23日 著者:柳田 国男 読書メーター PR |
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