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2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:4746ページ
ナイス数:683ナイス

撃墜魔女ヒミカ (電撃文庫)撃墜魔女ヒミカ (電撃文庫)感想
再読。大照(たいしょう)25年、外地の空軍前線基地。複葉機を駆る美貌の撃墜王ヒミカ中尉は“魔女”と渾名されていた。そして、本当に“魔女”なのだという噂も……。掲載誌で第一話を気に入り、買ってみると結局、第一話が一番面白かった。“魔女”なのか違うのか、という曖昧なラインを期待したのに、第二話であっさり明かしたからなぁ。謎はまだあるし、他の話も悪くはないが。絵は軍人ぽくない。時代は第一次大戦頃、舞台は満州がモデル。時雨沢さんみたいなあとがき好きがいる電撃文庫では、巻末著者インタビューは手抜きに見えるね(笑)。
読了日:10月1日 著者:荻野目 悠樹

撃墜魔女ヒミカ〈2〉 (電撃文庫 0869)撃墜魔女ヒミカ〈2〉 (電撃文庫 0869)感想
再読。第一話はタイムパラドックスの話。彼女が手紙を書かなかったのなら、その手紙はどこから来たのか。論理的には何も解決していないが、この“取り返しがつかない”感じが好きだ。意外な伏線が回収されるのも○。大照24年=西暦1915年と判明。ヒミカの魔術に期待して何かを依頼すると、望み自体は叶っても、概ね不幸な結末を迎える。そこまで切羽詰まった人間が、最後に“魔女”に縋るからであり、一概にヒミカのせいではないけれど。第三話のヤナセ主任の話は、珍しく爽やかだった。
読了日:10月2日 著者:荻野目 悠樹

撃墜魔女ヒミカ〈3〉 (電撃文庫)撃墜魔女ヒミカ〈3〉 (電撃文庫)感想
再読、完結。正直、“世界の構造”の話をしたかったなら伏線不足に感じる。最終巻でいきなり大風呂敷広げて、勝手に畳まれた感じで勿体ない。第四航空隊の面々は好きだし、三巻通した“若手飛行士ハルミの成長譚”として読むならば、すっきりした結末と思う。飛行士としての誇りを持つことと、地上部隊を見下すことは違う。ヒミカは良くも悪くも“飛ぶ自分以外には無関心”だから他人を見下すこともないが、地の文が陸軍バカにし過ぎに見えて何となく鼻につくのが、再読で一番気になった。個人的には好きな作品だが、大絶賛で他人にお薦めはしない。
読了日:10月2日 著者:荻野目 悠樹

ふうらい姉妹 第1巻 (ビームコミックス)ふうらい姉妹 第1巻 (ビームコミックス)感想
後輩所有。妹のほうがややしっかり者だが、二人とも変人。爆笑するのではなく、読んでいるうちに平和な気分になると言うか、脳内がお花畑になると言うか……。単行本で一気に読むと花畑の攻撃力が高過ぎるので、連載で少しずつ読んだほうがじわじわ楽しめるかもしれない。バナナさんがなかなか好きだ。
読了日:10月5日 著者:長崎 ライチ

銀河物理学入門 (ブルーバックス)銀河物理学入門 (ブルーバックス)感想
再読、2008年刊。銀河を構成する星から、銀河の全体像、銀河の集まりである銀河団、宇宙の最期まで、重要事項を一通り説明してくれる。第一章を除けば基本的に数式ゼロなので、読むだけならサクサク読めるが、内容を全部理解するには別途勉強が要ると思う。表紙・裏表紙以外は天体写真もモノクロで、綺麗なカラー画像で見たことある図版が多いだけに、「カラーだと一目瞭然なのに!」と、かなり残念だ。カラー口絵つけて欲しい。電波観測から得られた研究成果の説明が結構多い。
読了日:10月7日 著者:祖父江 義明

Avalon 灰色の貴婦人 (MF文庫J)Avalon 灰色の貴婦人 (MF文庫J)感想
再読、近未来のネット体感ゲーム〈アヴァロン〉を描く実写映画『Avalon』の、監督自身による後日譚。映画の主人公は東欧女性だが、本書の主人公は日本人男性。映画未見でも理解可能、というかゲーム〈アヴァロン〉の設定に関しては、映画既出の情報しかない(が、文章なので説明は丁寧)。著者の溢れるミリタリー愛と、“野郎の世界”的な日常描写が楽しいので、映画見た人でも読む価値はある。中華料理店の食事狼藉シーン最高(笑)。私はTH64使いのムライがお気に入り。
読了日:10月8日 著者:押井 守

けいおん!  college (まんがタイムKRコミックス)けいおん! college (まんがタイムKRコミックス)感想
夫所有。自宅から通える大学に進んだと思い込んでおり、全員寮生活であることに驚いた。あと、学部はバラバラなことに今更びっくり。そういや高校時代、希望進路の話は大学名しか出なかったかな? 新キャラが増えて、唯たち四人のエピソードの密度は下がったかも。というか、晶が強烈過ぎる(笑)。ムギちゃん庶民化進行中。
読了日:10月9日 著者:かきふらい

しずるさんと偏屈な死者たち (富士見ミステリー文庫)しずるさんと偏屈な死者たち (富士見ミステリー文庫)感想
再読。入院中のしずるさんが関心を示すのは、オカルトめいた事件ばかり。親友よーちゃんから話を聞くだけで、病床で謎を解いてしまう。『唐傘小僧』『宇宙怪物』『幽霊犬』『吊られた男』四篇所収のシリーズ初巻。ミステリだが、一番の見所は「よーちゃんて可愛い」「そ、そんなことないわよ」な会話だよね (笑)。一見ほわほわした会話で、人を殺さねばならない事態に陥る時点で既に失敗なのだ、とあっさり犯人を断罪する。同著者の『ブギーポップは笑わない』『ソウルドロップの幽体研究』既読だと理解できる小ネタがあるが、未読でも問題なし。
読了日:10月10日 著者:上遠野 浩平

しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World (富士見ミステリー文庫)しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limited World (富士見ミステリー文庫)感想
再読。シリーズ2作目、『吸血植物』『七倍の呪い』『影法師』『凍結鳥人』の四篇所収。死体の発見場所は草原の真ん中や祭会場の路上などだが、これらは全て“密室”の事件なのだ、としずるさんは言う。ワケ分からない事件も、しずるさんにかかるとパパッと整理されてしまう。七倍の呪いのカードゲーム、実在するなら欲しいぞ。同著者の『ブギーポップは笑わない』『ソウルドロップの幽体研究』既読だと理解できる小ネタがあるが、未読でも問題なし。実は本編より、幕間のはりねずみチクタの冒険が童話チックで好きだ。
読了日:10月12日 著者:上遠野 浩平

しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫)しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫)感想
再読。シリーズ3作目、『白雪姫』『人魚姫』『眠り姫』『赫夜姫』の四篇。2006年刊で現時点での文庫最新刊。しずるさんによる白雪姫の解釈が面白い。ブギーポップシリーズの雨宮世津子を、椋本夏夜さんの美麗イラストで見られるのもお得。BP未読だと、彼女の立場や意図が意味不明かもしれないが。しずるさんとよーちゃんの絆は一歩深まって、二人の物語としてはこれで終わりでも納得できるが、チクタの行方が気になるので続巻出して! 『騎士は恋情の血を流す』は前日譚(“鬼面の騎士”事件)だし。
読了日:10月12日 著者:上遠野 浩平

GA -芸術科アートデザインクラス- (1) (まんがタイムKRコミックス)GA -芸術科アートデザインクラス- (1) (まんがタイムKRコミックス)感想
後輩所有。芸術科の女子高生の日常4コマ。連載初回分を読むのに苦労したが、5人の顔と性格が頭に入ったら後は楽しく読めた。「素猫(すねこ)」って(笑)。空想コラージュ399円素晴らし過ぎ。マニアックなくらい、殆どの話が色彩や画材に絡んでいて、知識も身につきそう。天然ボケの如月ちゃん可愛い、と思いつつ読んでいたが、最後の鳥の話のキョージュ(雅)に全て持っていかれた。可愛いぞキョージュ!
読了日:10月13日 著者:きゆづき さとこ

GA-芸術科アートデザインクラス (2) (まんがタイムKRコミックス)GA-芸術科アートデザインクラス (2) (まんがタイムKRコミックス)感想
後輩所有。カバーやらカバーの下やらまで凝ってるなぁ。今巻のツボは、瀕死の心臓と、「一体あたしは何をデザインしたのですか?」。私も画材屋行きたい。買いもしない紙を見ているだけで楽しいぞー。闇鍋回、ちゃんと課題も仕上げているところが、みんな素敵(笑)。ボケボケしているのに、自分の好きなこと(描くこと)に対する姿勢が真摯な如月ちゃんがとても好きだ。登場人物が増えてきたが、先生方も、美術部の面々もキャラが立っていて、すぐに覚えられた。芦原さんと魚住君、いいコンビだ。
読了日:10月16日 著者:きゆづき さとこ

GA -芸術科アートデザインクラス- (3) (まんがタイムKRコミックス)GA -芸術科アートデザインクラス- (3) (まんがタイムKRコミックス)感想
後輩所有。ピクトグラム回の、最初から最後まで一貫したネタの畳み掛け方が最高。特に足し算。「身投げ注意区域」と「反抗期」マークをぜひ商品化して欲しい(ついでに美術部の「日めくりモナ・リザ」も)。写真やらピクトグラムやらファッションやら様々な課題に、五人の性格をそれぞれ反映した作品をきちんと作り上げる作者が凄いと思う。この学校の先生方は、みんな生徒のことを温かく見守っているなぁ。さめちゃんセンセが可愛い。しかし、今巻も最後の話で全て持っていくキョージュ。和服! 神社! 婚約者! キョージュ可愛いぞキョージュ!
読了日:10月18日 著者:きゆづき さとこ

GA -芸術科アートデザインクラス- (4) (まんがタイムKRコミックス)GA -芸術科アートデザインクラス- (4) (まんがタイムKRコミックス)感想
後輩所有。「近日中に毒を盛られる予定でも……?」キョージュ、黒いよ(笑)。友兼兄妹、何のかの言いつつ仲は良いんだね。描き下ろしページは毎回楽しいが、今巻の服飾史がツボ過ぎる。と、交換留学生マリちゃんの浴衣デザイン回。石膏像アグリッパは私、『ローマ人の物語』読んでいなかったら誰だか解らなかったに違いない。芦原さんと魚住君はやっぱり良いコンビだ。3巻のキョージュ地元回もそうだったけれど、進路とか将来とか変化に対するちょっとした不安とかの心情描写が、この作品はとても良い。
読了日:10月19日 著者:きゆづき さとこ

かめくん (徳間デュアル文庫)かめくん (徳間デュアル文庫)感想
再読。「木星戦争」に投入されるべく開発された模造亀・かめくんが淡々と送る日常。かめくんの思考内容は、詩人のようで、また哲学者のよう。読んでいてどこまでが現実で、どこまでが「設定」か解らない世界。大阪に行ったことがあれば、かめくんの日常(通天閣とか万博公園とか)と「戦争」のギャップをもっと実感できた気がする。〈ひとつのことを思い出すためには、ひとつのことを忘れなければならない〉。その忘れる〈ひとつ〉を、自分で選ぶことはできない。逆らうことなく淡々とそれを受け入れ、かめくんはそれでも何かを残したかったのだな。
読了日:10月21日 著者:北野 勇作

GA -芸術科アートデザインクラス- (5) (まんがタイムKRコミックス)GA -芸術科アートデザインクラス- (5) (まんがタイムKRコミックス)感想
後輩所有。ノダの飼い猫マシマロに悩殺された。マシマロちゃん可愛い。「ころん」って。「てろん」って! うにゃー!(発狂中) 夏祭り回の、大きな音に弱い狐も割と可愛い。そしてキョージュは相変わらず黒い。猫と言えば「三味線教室?」(汗)。野球回は青春だ。野崎姉といい、野田姉といい、友兼兄といい、姉妹(兄妹)関係というのは、人前では気恥ずかしいけれど、下の子は上の子の背中を見て育っているものだねぇ。野崎姉の周囲を動かすハイスペックさには、何となく『氷菓』の折木姉を連想しないでもない。
読了日:10月23日 著者:きゆづき さとこ

空ろの箱と零のマリア〈5〉 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア〈5〉 (電撃文庫)感想
続巻が出るのを諦めていたので、非常に嬉しい。イラストレーター交替? と思ったが、同じ人の絵柄が変わったのね。もともと、普通の人間が追い詰められた際の狂いっぷり描写が素晴らしいシリーズ(特に1巻の茂木さんは良かった)だが、今巻を読了して、一番狂ってるのは一輝だと思った(注:褒めてます)。理屈で自分を納得させないと非道な行為ができない醍哉と違い、一輝は、「マリアのため」という理由さえあれば簡単にリミッターを外せる。次巻のクライマックスに向けて、作者が張ってきた伏線を、1巻から読み返して確認したい気分だ。
読了日:10月23日 著者:御影 瑛路

空ろの箱と零(ゼロ)のマリア (電撃文庫)空ろの箱と零(ゼロ)のマリア (電撃文庫)感想
5巻読了後に再読。平凡な高校生・星野一輝の日常は、時期外れの転校生の出現で壊れた。非日常的な“願い”を叶える“箱”の効果により、3月2日を何千回でも繰り返す一輝たち。脱出するには“箱”を潰すしかない。初読時は前の頁に戻って確認しながら読んだが、仕掛けを理解している今回はノンストップ。やはり面白い。“所有者”の狂いっぷりがとても素敵。日常に執着する一輝と、冷厳な超絶美少女マリアの組み合わせは、初読時から甲田学人『断章のグリム』の蒼衣と雪乃を連想した。巻が進むと、蒼衣・雪乃コンビとは異なる関係性になるけれど。
読了日:10月25日 著者:御影 瑛路

空ろの箱と零のマリア〈2〉 (電撃文庫)空ろの箱と零のマリア〈2〉 (電撃文庫)感想
5巻読了後に再読。高校二年になった一輝。GW早々、自分の記憶がなく勝手に行動している時間があることに気付く。崩れていく、友人との関係。新たな“所有者”が、“箱”を使用しているのだ。それは誰か? 1巻のほうが死体ゴロゴロで残酷なのだが、この巻は生理的嫌悪感(?)が強くて、特に前半は読み進めるのが辛い。一輝視点で読んでいるのに、その一輝の身体が正体不明の何者かに乗っ取られつつあるからなぁ。ところで、本文初登場の人物の言動を、いつもと違うと言われても困る。口絵の内容も、本文の一部として描写して欲しかった。
読了日:10月26日 著者:御影 瑛路

キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅 XVI the Beautiful World (電撃文庫)感想
「昼と夜がある国」「転がっている国」「恋文の国」「死人達の国」「育てる国」「飲酒運転の国」「血液型の国」「見えない真実」「残されたもの」収録。死人達の国は、第一話からいきなり凄惨だな。ぺちゃ、ぺちゃ、が特に。恋文の国、真実ではなくとも、本人がそう信じて笑えるのであれば、それも幸せだろう。フォトの日々は、生活を楽しんでいて微笑ましい。キノが将来的にどうしたいかは不明だけれど、今のところエルメスとの旅暮らしがベストなんだよね(死ぬまでずっと旅?)。定住したいのに定住先が見つからないシズが、一人気の毒だ。
読了日:10月29日 著者:時雨沢恵一

夢語り (ボニータコミックス)夢語り (ボニータコミックス)感想
再読。コバルト文庫の倉本由布作品と並び、小中学生の私を鎌倉時代にはまらせたシリーズ。北条五郎時房(時政の三男、政子・義時の異母弟)を主人公とする「落日」(1203年、比企能員の変)、「昔日」(1186年、静御前との交流)、「星が降る日」(1189年、奥州藤原氏滅亡)の三篇収録。初読時は福岡県民で関東に行ったこともなかったが、今や奥州平泉に日帰り観光可能な岩手県民。本シリーズでは、五郎は比企能員の娘・唯(若狭局の妹)と恋仲。他でその姫を見たことがないから、昔は疑いもしなかったけれど架空の人物なんだろうなぁ。
読了日:10月30日 著者:湯口 聖子

月のほのほ (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)月のほのほ (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)感想
再読。夢語りシリーズ2、四篇収録。「月のほのほ」1180年、源頼朝挙兵と、北条時政の娘・育子(後の足利義兼正室)の悲恋。「青の情歌」1184年。頼朝の長女・大姫と木曽義仲の長男・義高の悲恋物は多いが、泰子(育子の妹)と稲毛重成メインなのは北条氏ファンの著者ならでは。「緋の川」1184年。南都焼討した平重衡(清盛の五男)と千手の前の悲恋。「流砂の片貝」1219年、駒若丸(後の三浦光村。義村の四男)から見た源実朝暗殺。同事件と三浦氏を扱った倉本由布『雪の系譜』や河村恵利『竹御所余聞』を読み返したくなるなぁ。
読了日:10月30日 著者:湯口 聖子

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【2012/11/01 01:31 】 | 本関係 | コメント(0)
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