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2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:2688ページ
ナイス数:531ナイス

竹御所余聞 時代ロマンシリーズ 13 (プリンセスコミックス)竹御所余聞 時代ロマンシリーズ 13 (プリンセスコミックス)感想
再読、時代ロマンシリーズ13。源頼家の娘(女偏に美で「よし」子or鞠子。公暁の異母妹)は、頼朝子孫の最後の一人。竹御所と呼ばれ、鎌倉安定のため15歳下の四代将軍九条頼経に嫁ぐ。よし子と駒若丸(後の三浦光村)を描く三篇と他二篇収録。「篠の小笹」1219年、源実朝暗殺。「花の根問」承久の乱~伊賀氏の変(1221~4)、二人が引き裂かれる。「なよ竹矢来」よし子、死産後に死去(1234)。1247年、宝治合戦で三浦氏滅亡。光村の遺妻の立場がない……。余談:倉本由布『雪の系譜』では鞠子と三浦泰村(光村の兄)が恋仲。
読了日:11月1日 著者:河村 恵利

夕凪の賦 (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)夕凪の賦 (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)感想
再読、夢語りシリーズ3。北条五郎時房(政子・義時の弟)周辺の人物を描く二編収録。「夕凪の賦」時房の妻・二階堂冬子(行光の娘)から見た和田合戦~源実朝暗殺(1213~9)。前妻(比企の姫)を亡くした時房に嫁いでから受け入れられるまで、数年かかったのか。頼家の子は公暁のみの設定? 史実は四男一女。「大地燃ゆ」実朝の死~承久の乱(1221、因みに時房46歳)。義時の娘・尊子と寿王(伊賀光季の息子、光綱)の悲恋。時房の子孫が大仏(おさらぎ)流である理由を初めて理解した。承久の乱と言えば永井路子『炎環』再読したい。
読了日:11月2日 著者:湯口 聖子

六月の子守唄 (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)六月の子守唄 (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)感想
再読、夢語りシリーズ4。鎌倉物二篇と他一篇。「六月の子守唄」三浦氏滅亡の宝治合戦(1247)。毛利泰光(季光の息子、母が三浦氏)と讃岐局の悲恋。河村恵利『竹御所余聞』と同時代。「海鳴りの歌」北条時宗が異母兄・時輔を討つ二月騒動(1272)。実行犯・北条(赤橋)義宗と安達温子(時宗正室の従姉妹)夫妻視点。毎回、事件のど真ん中から微妙に外れたマイナーな人物を主人公に持ってくる、作者のチョイスが凄い。讃岐局、大河ドラマ『北条時宗』で篠原涼子が演じた、時輔の母だね。
読了日:11月3日 著者:湯口 聖子

風の墓標 (1) (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)風の墓標 (1) (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)感想
再読、夢語りシリーズ5の1。北条(赤橋)四郎範時(守時の弟)と北条(普恩寺)仲時、足利直義の三人の友情を軸に描かれる鎌倉幕府崩壊の序曲。但し四郎は架空の人物。四郎の姉・登子と直義の兄・高氏の婚礼から、後醍醐天皇が倒幕を企てる正中の変(1323〜4)。守時、最後の執権就任(1326)。仲時、最後の六波羅探題北方就任(1330)。北条氏滅亡の予感が漂っていて、彼らを待ち受ける運命を知っていると、この時点でもう泣ける。著者が「これを描かなきゃマンガ描きじゃない!」と言う渾身の作。
読了日:11月4日 著者:湯口 聖子

風の墓標 (2) (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)風の墓標 (2) (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)感想
再読、夢語りシリーズ5の2。1330年、最後の六波羅探題北方・北条仲時が上洛、鎌倉との永遠の別れ。赤橋四郎範時と仲時の異母妹・基子の恋とすれ違い。夏野の四郎への片想い。四郎の妹・章子の足利直義への思慕。元弘の変勃発、四郎出陣、笠置城〜赤坂城の戦い(1331)。後醍醐上皇、隠岐島へ配流(1332)。重荷を一人で背負って自分を責める仲時の悲劇が、早くも始まっている。私は仲時命なので、見ていて痛々しい。最後の北条得宗・高時、愛すべきキャラではあるのよね。政治的にはバカ殿だが。
読了日:11月4日 著者:湯口 聖子

風の墓標 (3) (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)風の墓標 (3) (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)感想
再読、夢語りシリーズ5の3。1332〜3年。倒幕の決意を固めていく足利高氏・直義兄弟。直義は北条(赤橋)章子への想いを自覚し、遠ざけようとする。章子が健気で可愛い。楠木正成、先帝後醍醐の再挙兵。京都の北条仲時は、心労と体調不良の悪循環に追い詰められていく。仲時正室、名前も出てこない女性だけれど芯が強くて良い奥さんだ。赤橋四郎や冬野は架空の人物だからか、フットワークが軽い。鎌倉と京都、両方の重要場面に居合わせているな。四郎と基子、「来年(1333)の夏になったら結婚」て、それ死亡フラグ。
読了日:11月4日 著者:湯口 聖子

風の墓標 (4) (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)風の墓標 (4) (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)感想
再読、夢語りシリーズ5の4。1333年。親友・足利直義の裏切り。足利勢に攻められ、京都を捨てて鎌倉を目指した北条仲時は、滋賀県番場の蓮華寺で自刃。享年28歳。家臣432名が後を追う。……初読時は中学生だったが、私、仲時の年齢を超えてたんだね。登子が足利高氏の正室だから、実家の赤橋家は針の筵。この時期に、よりによって赤橋守時が執権なのが不運というか皮肉というか。実際の歴史でも、執権の妹婿が(しかも妻子を鎌倉に残して)寝返る筈はない、と思われていたのだろうか。
読了日:11月5日 著者:湯口 聖子

風の墓標 (5) (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)風の墓標 (5) (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)感想
再読、夢語りシリーズ5の5。『風の墓標』ラストと『続・風の墓標』収録。1333年5月、新田義貞らに鎌倉を攻められ、赤橋守時は自害。四郎も巨福呂坂で戦死。北条一族283名、他870名余が東勝寺で自決し、鎌倉幕府は滅んだ。高時はバカ殿だが、最期の表情は良かった。勝利者の足利も、後に高氏・直義兄弟が対立し、1352年、直義は兄に毒殺される。『続・風の墓標』は北条仲時の遺児・友時の物語。叛意もなく優しく育つも捕えられ、1339年処刑。監視役を買って出て、密かに親友の息子を護ろうとし叶わなかった直義の思いが切ない。
読了日:11月5日 著者:湯口 聖子

砂の鏡 (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)砂の鏡 (ボニータコミックス―夢語りシリーズ)感想
再読、夢語りシリーズ6。二編収録。「砂の鏡」畠山氏滅亡(1205、畠山重忠の乱)。重忠の嫡男・重保と郎党の娘・海松の悲恋。1巻収録「落日」の北条五郎時房(時政の三男)と比企の姫・唯が再登場。重保は時房の甥(姉の子)でもある。これ読むと時政の後妻・牧の方は悪女以外の何者でもないが、敢えて別解釈の話がどこかにあったら読んでみたい。「銀の翼」屋島の戦い(1185)、夢を追いかけ過ぎる那須余一が扇の的を射るまで。“青い鳥症候群”みたいな感じ? 夢語りシリーズで唯一の源義経登場。まだ幼児の時房の姿もチラリ。
読了日:11月6日 著者:湯口 聖子

ふたつの島ふたつの島感想
親子ライブラリー。王が統治し、勤勉だが貧富の差がある大きな島と、みな平等でのんびりした小さな島。最後まで読むと若干説教臭いが、絵が見事。最初の見開きの、二つの島の鳥瞰図は、それだけでファンタジー小説の舞台になりそうだ。時々挿まれる鳥瞰図の、発展と荒廃の経過や対比が凄い。
読了日:11月10日 著者:イエルク・シュタイナー

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)感想
親子ライブラリー。自分が小さい頃に好きだった絵本、の筈なのだが、案外内容を覚えていなかったことにびっくり……。うさぎさん、出番少ない。今読むと、これってある意味『わらしべ長者』なんだね。
読了日:11月10日 著者:香山 美子

浜村渚の計算ノート (講談社文庫)浜村渚の計算ノート (講談社文庫)感想
後輩所有。“数学ミステリ”なる枕詞に微妙に釈然としなかったが、後輩と議論の結果、“数学クイズミステリ”であるという結論に到達した。犯人の動機がぶっ飛んでいて、しかしギャグとして笑い転げるには話が淡々と進むので、どういうスタンスで読めば良いのか悩んだが。初出の講談社Birthレーベルの対象年齢は知らないが、『怪人二十面相』や『マガーク少年探偵団』みたいな児童書ミステリであるならば納得できる、と思った。最後まで、武藤刑事が何者なのか判らなかったよ。
読了日:11月10日 著者:青柳 碧人

けいおん!  highschool (まんがタイムKRコミックス)けいおん! highschool (まんがタイムKRコミックス)感想
夫所有。ずっと後輩だった梓が初めて先輩・部長の立場になって、成長していく。新入生の菫&直は、菫は印象薄いけれど、直が少々変人で良いキャラだ。髪をおろした純が予想外に可愛かった。憂は、“唯の妹”としてでなく単体の“憂”としてみると、若干まだ性格が掴めない……。さわちゃんが意外にちゃんと先生してる(笑)。私にとって『けいおん!』は、唯たちが登場することよりも、桜高の軽音部であること(含むさわちゃん)のほうが重要なんだと理解した。大学編はオマケの外伝で、こちらは正式な続編で完結って気がする。
読了日:11月22日 著者:かきふらい

宇宙船プロキシマ号の伝説宇宙船プロキシマ号の伝説感想
遊学館。地球からケンタウルス座の恒星プロキシマを、数世代かけて目指す宇宙船で生まれ育った少年イカルスの物語。地球も知らず目的地も見ることができない中間世代の不満はわかるけれど、父の忠告はちゃんと聞こうね。ブラックホールで浦島効果とか、面白そうな話の筋なのに妙に説明くさいのは、著者が物理学者だからか。M82やソンブレロ銀河など、NASAやハッブル宇宙望遠鏡の写真をたくさん使った絵本で、物語の各頁の内容とはそんなにリンクしていない気はするけれど、非常に綺麗。
読了日:11月23日 著者:ブライアン グリーン

パン屋のパンセ―歌集 (かばんBOOKS)パン屋のパンセ―歌集 (かばんBOOKS)感想
かつて天文台勤務だった歌人と知って購入。「晴れ上がる銀河宇宙のさびしさはたましいを掛けておく釘がない」「にんげんは爆発しないで死んでいく星間物質(ダークマター)になれない理由」等の歌が一見目立つが、身近な虫や植物を詠んだ歌も非常に多い。〈70代から80代に創作した歌〉だからか、いずれ来る死を当然のものと受け止め、自分の残り時間を意識して、淋しさはあるけれど悲壮感なく死生を詠う。「星空がとてもきれいでぼくたちの残り少ない時間のボンベ」「わたくしが鳥となるとき夕焼けの硝子とびらはつぎつぎ開く」2009年永眠。
読了日:11月26日 著者:杉崎 恒夫

新世紀エヴァンゲリオン (13) (カドカワコミックス・エース)新世紀エヴァンゲリオン (13) (カドカワコミックス・エース)感想
TVシリーズと旧劇場版は放映時に見たが新劇場版は未見で、いろいろ記憶が曖昧。ゲンドウが駄目親父を通り過ぎ、人間として駄目だこいつ(汗)。さすが貞本さんの絵、レイが壮絶に美しく且つ不気味で、それを眺められるだけでもこの漫画を買って大満足。放映時はシンジに歳が近かったのに、いつの間にか幼児シンジを抱っこする母ユイの気持ちがわかる子持ちになっちゃったよ。昔はリツコが格好良くて一番好きだったが、この巻のリツコは醜さ全開に見える。旧劇場版の記憶ではもうちょっと綺麗なんだがなぁ。前巻のミサトの最期とはえらい違いだ。
読了日:11月26日 著者:貞本 義行

天文月報 2012年 11月号 [雑誌]天文月報 2012年 11月号 [雑誌]感想
『「あかり」がとらえた遠赤外線宇宙背景放射』宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の赤外線版CIBを人工衛星「あかり」で観測した話、『巨大ブラックホールは何処に?-噴出ガス源流の隠れ家を突き止める-』銀河M87の電波ジェットの根元をVLBAで観測し中心ブラックホールの位置を割り出す話、他。1冊読了して一番印象に残ったのは、“スリランカに〈国立アーサー・C・クラーク現代技術研究所〉がある”という事実だったりする。初めて知った。
読了日:11月29日 著者:


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【2012/12/05 01:04 】 | 本関係 | コメント(0)
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