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2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:4836ページ
ナイス数:706ナイス

ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)感想
秋山瑞人『おれはミサイル』が非常に良かった。敵機に命中できなかった後、永久に落ち続ける運命は怖い。冲方丁『マルドゥック・スクランブル“104”』長谷敏司『地には豊穣』は長編既読で背景を把握した状態なので楽に読めたが、未読だとどれくらいスムーズに世界に入れるのだろう。『地には豊穣』の遠未来に『楽園』のヴァロワがいると思うと感慨深い。上記3人以外は初めて触れる作家。桜坂洋『エキストラ・ラウンド』が面白かったので、長編『スラムオンライン』を読んでみたくなった。
読了日:1月1日 著者:S-Fマガジン編集部

HUNTER×HUNTER 31 (ジャンプコミックス)HUNTER×HUNTER 31 (ジャンプコミックス)感想
富樫さん、お願いだからストレートに「可愛い女の子」を出してください。アルカ、可愛いのに(泣)。再登場のゴトーやカナリア、顔の見覚えはあるけれど、前の出番が古過ぎて、どんな役割だったか覚えてないよ……。ツボネは『天空の城ラピュタ』っぽい。「お願い」「おねだり」のルールが面倒くさいが、制約を理解すればこそ後の展開が面白いのがハンターハンターだ。それなりに納得できるところでスッキリ読み終えられて良かった。次巻いつ買えるかな。
読了日:1月7日 著者:冨樫 義博

冷たい方程式 (ハヤカワ文庫SF)冷たい方程式 (ハヤカワ文庫SF)感想
非SFも含むアンソロジー。『信念』のアシモフ以外全て、初めて触れる作家。『冷たい方程式』軽い気持ちの規則破りが招いた重大な結果を、少女が受容するまでの物語。事件そのものは悲劇だが、密航者の末路の周知徹底や警備体制強化で防げた事態の筈だ。システム不備で、本来不要な罪悪感を負わされるパイロットが気の毒。『みにくい妹』非SFだが、これ大好き。別の側面から見た某童話。『危険! 幼児逃亡中』多数のために一人を犠牲にするか否か、表題作に比べれば“助けられる可能性”がゼロではない分、当事者は余計に決断できないだろうな。
読了日:1月10日 著者:トム・ゴドウィン・他

宙のまにまに 1 (アフタヌーンKC)宙のまにまに 1 (アフタヌーンKC)感想
後輩所有。読書好きインドア少年・朔が、入学した高校で一年先輩の幼馴染・美星に、強引に天文部に誘われる。キョンと涼宮ハルヒの構図。小さい頃から読書邪魔されて、実際に美星がいたら、かなり鬱陶しいと思う……。姫ちゃん可愛い。7話収録中、第5話でやっと天体観測(笑)。
読了日:1月11日 著者:柏原 麻実

宙のまにまに(2) (アフタヌーンKC (439))宙のまにまに(2) (アフタヌーンKC (439))感想
後輩所有。草間先生登場。美星の父エピソードは引っ張るなぁ。本筋に全く関係ないが、クラスメート西本君の推移が地味に好きだ。あと、写真部への献上品(笑)。私の高校時代、地学部員は二人(兼写真部)だったのを思い出した。しかも、天体観測に行くのは物理部だった筈。
読了日:1月11日 著者:柏原 麻実

時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)感想
映画未見、“ディストピア物”という予備知識のみで読む。読後に物凄くモヤモヤ。主人公アレックスが過去の不良行為(むしろ犯罪)を後悔したならともかく、オトナになったから卒業しよう、で片付けられては困るぞ。個人的には、第3部の第5章、アレックスが不幸のどん底で物語が終わるのが一番まとまりが良い(且つ、私の溜飲が下がる)と思う。しかし最終章まで読むと、たとえ彼一人が不幸になっても、昔の仲間は何も罰せられていない、と気付く。著者的にはメデタシメデタシの結末なのかもしれないが、私にとっては苦い現実を見せられた気分だ。
読了日:1月18日 著者:アントニイ・バージェス

ノンタンはっくしょん! (赤ちゃん版ノンタン)ノンタンはっくしょん! (赤ちゃん版ノンタン)感想
小児科待合室。三歳娘は現在、お医者さんごっこが好き。風邪を引いたノンタンが一人で受診して、薬を飲んで寝るのを見て、「(ノンタンの)パパとママは?」と訊かれると、説明に困る。
読了日:1月19日 著者:キヨノ サチコ

ももたろう (はじめてのめいさくしかけえほん)ももたろう (はじめてのめいさくしかけえほん)感想
小児科待合室。三歳娘はまだ字を読めないが、寝る前に桃太郎ばかり話しているので、内容は暗記。ページ数の関係か、お婆さんの洗濯シーンから始まる(「お爺さんは山へ柴刈りに」がない)のが少し残念。
読了日:1月19日 著者:La Zoo

断章のグリム〈1〉灰かぶり (電撃文庫)断章のグリム〈1〉灰かぶり (電撃文庫)感想
完結後に再読。高校一年五月、“普通”を信条とする少年・白野蒼衣が出会った黒衣の超絶美少女、時槻雪乃。町は今、グリム童話『灰かぶり』に似た怪現象に襲われており、彼女はそれと戦う〈騎士〉だという。改めて見るとイラストレーターさん、初巻から完結までの間に割と絵が変わったんだな。火葬場の狂乱シーンの不気味っぷりが、さすが甲田さんだ。童話の別解釈や民俗学、オカルト大好きな私には、神狩屋の語る薀蓄がツボ過ぎる。ところで、杜塚眞衣子の家庭環境で、よく私立の進学校に入学させてもらえたな、というのは昔から疑問だったりする。
読了日:1月19日 著者:甲田 学人

宙のまにまに(3) (アフタヌーンKC)宙のまにまに(3) (アフタヌーンKC)感想
遊学館。文化祭の手作りプラネタリウムと、他校との合同観測会。フーミン会長いい人だ。天文部員たち自身は高価な機材を持っていないのが残念だろうが、日頃アナログで活動しているからこその強みを発揮。本筋と関係ないが、文化祭後にクラス内カップルが成立していたりするのが、主要キャラ以外もきちんと学校生活を送っている感じで地味に好きだ。
読了日:1月20日 著者:柏原 麻実

断章のグリム(2) ヘンゼルとグレーテル (電撃文庫)断章のグリム(2) ヘンゼルとグレーテル (電撃文庫)感想
再読。前の事件からわずか十日後。白野蒼衣は、童話の形をした新たな〈泡禍〉の予言を受ける。その頃、時槻雪乃のクラスメイト媛沢遥火は、“停車中の車が怖い”というトラウマを直撃する怪現象に遭遇した。『ヘンゼルとグレーテル』とどう関係するのか? トラウマ原因となった過去の事件が完全に巻き込まれで、遥火に全く非がないだけに、不条理だ。遥火の友人のお節介が、事態を急速に悪化させた気がする。しかし、“その局面で一番してはいけないことを、進んでしてしまう性格の人間の許に、せざるを得ない形で起こる”のが〈泡禍〉だからなぁ。
読了日:1月22日 著者:甲田 学人

断章のグリム〈3〉人魚姫(上) (電撃文庫)断章のグリム〈3〉人魚姫(上) (電撃文庫)感想
再読。神狩屋こと鹿狩雅孝が昔住んでいた海辺の町で〈泡禍〉の気配。『人魚姫』の予言を受け、神狩屋、白野蒼衣、時槻雪乃が応援に向かう。神狩屋の過去の悲恋。雅孝と海部野志弦の心が通い合う過程、屋上での血を吐くような告白シーンは切ない。志弦の妹の千恵、潔癖症ならば短髪にしたほうが清潔を維持し易そうだが、そういう問題ではないのかな。それとも、切るために他人が髪に触れるのも嫌なのだろうか。上下巻だと下巻を読むまでの間、童話の配役や、〈潜有者〉の〈悪夢〉の本質を推理する謎解き要素が増えて楽しい(当たったことないけど)。
読了日:1月23日 著者:甲田 学人

断章のグリム〈4〉人魚姫(下) (電撃文庫)断章のグリム〈4〉人魚姫(下) (電撃文庫)感想
再読。海中の蒼い表紙絵が好き。神狩屋こと鹿狩雅孝の明かされる過去、世界の終わりのようなクライマックス。前巻の可南子の説明にも拘らず、ずっと志弦の死と〈泡禍〉の因果関係を逆に誤解していた。雅孝の〈悪夢〉に影響されて志弦があんなことをしたならば、彼が恨む相手は本来自分だよなぁ。ともあれ、彼が神を狩る“神狩屋”と名乗った意味がよく解る。志弦の病気は誰のせいでもないが、母・牧子が追い詰められたのは、夫側親戚から妻を守らない父にも責任あるぞ。皿洗いといい、前巻の歯磨きといい、日常動作が怪現象に繋がるのがホラー過ぎ。
読了日:1月24日 著者:甲田 学人

宙のまにまに(4) (アフタヌーンKC)宙のまにまに(4) (アフタヌーンKC)感想
遊学館。フーミン会長や路万部長まで青春している巻だが、今巻最大の見所はテスト直後の、ねこぢる美星(笑)。1巻から「そうだろうなぁ」と思っていたことに、やっと回答が出た。姫ちゃん、可愛いアピールに必死のあまり、服装のTPOを外した上、生死に拘る迷惑を他人にかけちゃいけないよ(汗)。まぁ、未経験者はどれだけ説明されても、冬山の寒さの見当つかないのは解るが……。なお、一番可愛いのは近江さんだと思う。
読了日:1月26日 著者:柏原 麻実

断章のグリム〈5〉赤ずきん〈上〉 (電撃文庫)断章のグリム〈5〉赤ずきん〈上〉 (電撃文庫)感想
再読。六月半ば、田上颯姫の妹が住む町のロッジ世話役・四野田笑美に、『赤ずきん』の〈泡禍〉の予言。女子中学生失踪事件が発生し、白野蒼衣と時槻雪乃が応援に向かうが、その町のロッジは一枚岩ではなかった。雪乃を勝手にライバル視する〈騎士〉志願の少年・馳尾勇路は生意気で癇に障るが、善意を押し付ける笑美もうざったいのは間違いない。事件に関わる女子中学生たちの人間関係がエグい……。『灰かぶり』や『人魚姫』は割と家族内の話だったが、今巻は友人関係がメイン。東海林凛と斎藤愛が本当に“友達”かと言われると、いろいろ疑問だが。
読了日:1月26日 著者:甲田 学人

断章のグリム〈6〉赤ずきん〈下〉 (電撃文庫)断章のグリム〈6〉赤ずきん〈下〉 (電撃文庫)感想
再読。黒と赤って相性いいよね、と目次イラストの風乃を見て思う。『赤ずきん』の配役と〈潜有者〉の正体はともかく、何故そんなことをするかの動機が非常に意外で異常な結末。赤ずきんと狼の会話にも似た最後の問答シーンは、凄い緊迫感だった。おっとりした美人の笑美さんが、実はとても狂っていて素敵。しかし勇路といい織作健太郎といい、このロッジの所属メンバーは、進んで物事を厄介にする顔触れだなぁ。田上瑞姫は健気で可愛い(泣)。全ての元凶はお前だろ、という人間が無事なのが後味悪いが、仕方がない。ひたすら人間関係の齟齬の物語。
読了日:1月26日 著者:甲田 学人

断章のグリム〈7〉金の卵をうむめんどり (電撃文庫)断章のグリム〈7〉金の卵をうむめんどり (電撃文庫)感想
再読。イソップ童話にまつわる3篇収録。白野蒼衣と時槻雪乃が遭遇した〈泡禍〉2件と、過去話。『よくばりな犬』珍しい、完全ハッピーエンド。『アリとキリギリス』努力の方向性について考えさせられる。失恋ではなく、内心見下していた親友に負けたのが最大のショックなんだよね。『金の卵をうむめんどり』雪乃の中学時代。姉・風乃と、雪乃の親友・古我翔花は二人とも、家族と不仲だった。怪奇現象は一切発生せず、純粋に人間同士の悪意の応酬だけで、最高に胸糞悪い展開なのが凄い。継母が故前妻の遺品を捨てる話を聞くと、必ず翔花を思い出す。
読了日:1月29日 著者:甲田 学人

ビーズの配色がわかる本―ビーズカラーコーディネート (レッスンシリーズ)ビーズの配色がわかる本―ビーズカラーコーディネート (レッスンシリーズ)感想
再読。ビーズアクセサリー作りの趣味は全く無い癖に、衝動買いした本。トーンオントーン配色やらカマイユ配色やら、色彩の専門用語(?)と思われる知識も載っているが、私はひたすら眺める。本文全然読んでない。きちんとアクセサリーとして完成した作品の写真(注:配色の本なので作り方はなし)より、様々な色や形のビーズをじゃらじゃらと寄せ集めた山の写真を見ているほうが心が躍る。鉱物図鑑にうっとりするのに近い感覚かと思う。
読了日:1月31日 著者:大井 義雄,日本余暇文化振興会楽習フォーラム

断章のグリム〈8〉なでしこ(上) (電撃文庫)断章のグリム〈8〉なでしこ(上) (電撃文庫)感想
再読。七月初め、再び『人魚姫』事件の町を訪れた白野蒼衣。町では、女子高生の自殺後、遺族や幼馴染に異変が起きていた。その頃、神狩屋に残った時槻雪乃は『なでしこ』の予言を受ける。〈泡禍〉とは断定できない事件ばかりだが、次々起こり過ぎ、蒼衣が背景を把握する暇が全くない状況。しかし、普通の死に方も充分怖い。トラウマが〈泡禍〉へと変わる物語の性質上、登場人物の多くはトラウマを抱えているわけで。で、機能不全家庭が舞台となる話が多い。金森梢枝、妹が自殺する前に連れて実家を出られれば良かったんだろうが、病弱だと難しいか。
読了日:1月31日 著者:甲田 学人

断章のグリム〈9〉なでしこ〈下〉 (電撃文庫)断章のグリム〈9〉なでしこ〈下〉 (電撃文庫)感想
再読。死んだ金森琴里と木之崎一真・石田臣の幼馴染たちの友情の物語。ロッジ世話役の群草老人が、年長者として若者たちにしてやれること。名前のない〈断章〉に名前を付けるなら、何になるだろう。グリム童話としてはマイナーな『なでしこ』だが、本シリーズで一番、私が好きな巻だ。7巻『金の卵をうむめんどり』でもそうだったが、最終巻まで既読だと、地味に後の展開への伏線が貼ってあることに気付いて驚いた。ところで、神狩屋の〈黄泉戸契〉を使い過ぎると〈異形〉になると判っているということは、きっと過去に実体験があるんだろうな……。
読了日:1月31日 著者:甲田 学人

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【2013/02/05 15:44 】 | 本関係 | コメント(0)
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