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【小話】紋所
 縮緬問屋の隠居老人の従者が、懐から印籠を取り出した。
「この紋所が目に入らぬか!」
「入らぬわ!」
 悪代官は近眼だった。従者は代官に一歩近付く。
「目に入らぬか!」
「入らぬわ!」
「入らぬか!」
「入らぬわ!」
 この会話が、二人の距離が1mになるまで繰り返された。


 紋所 / 紋所2

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【2011/10/18 00:04 】 | 小話 | コメント(0)
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