読んだ本の数:23冊
読んだページ数:5759ページ ナイス数:414ナイス ![]() 再読。第三章 コントロールばかりする親(a)「干渉をやめぬ母」のタイプ p.79〈『たまに思い切って文句を言うと、母は見るからに傷ついた表情を見せ、罪悪感に襲われるのが常だった。だがその一方で、気をつかって言葉をかけると「心配しなくてもいいのよ、私のことは。大丈夫だから」という言葉が返ってくる。』〉 読了日:4月9日 著者:スーザン・フォワード ![]() 再読。二年間眠ったままの少女を目覚めさせるため、患者の夢界に潜った特殊能力者の紅美が帰還しない。同業者の凛も侵入すると、そこは白い霧によって外界から隔絶された街だった。著者のデビュー作、夢界の中の街の設定が魅力的。六年に一度の祭、神の交替。死ぬとチョコレート化する地上人、旧地下鉄の穴に住む洞人。鬼。外への脱出を望んだナナ・シン・サギリの今後が気になるが、この世界が、患者が目覚めたら消失するかもしれないのが非常に惜しい。余談、本書を読むと村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読みたくなる。 読了日:4月10日 著者:水落 晴美 再読、シリーズ2作目。どこにも居場所がない高校生・拓也。母は離別、父は家庭に無関心、継母は実子のみを可愛がる。学校では現実から遊離し、人との接し方がわからない。そんな彼の周囲で、空を泳ぐ龍の幻覚が目撃され、次々と事故や事件が起きる。夢界の気配を残して。拓也の疎外感は吐き気がするほど理解できるが、“ここではないどこかに、僕の居場所がある”と信じている点、まだ自身に絶望はしていない、と感じる。自分に絶望すると、どこに行っても私がいたら同じことだ、と諦めてしまうので。同著者の『マージナル・ブルー』に少し似た話。 読了日:4月12日 著者:水落 晴美 再読、シリーズ3作目。幼少時に両親を亡くし、記憶に一年間の空白がある少女・千夏。相手が自分に望む性格を演じてしまい、“本当の私”がないと感じている。その頃、凛は失踪した紅美を探していた。次第に砂と化す街。ワタリや蟲など、夢界の新事実が出てきたのに続巻がない(汗)のが残念だが、今巻で凛の過去に起きた事件の詳細が明かされたので、ギリギリOKとする。過去の凛も、現在の千夏も、純粋な善意からとはいえ、周囲の大人たちが全く事情を説明しないせいで、問題が悪化したのではないか。相手が子供でも、何も教えないのは良くない。 読了日:4月13日 著者:水落 晴美 ![]() 再読。1~7巻は多分実家。「道の国」「悪いことはできない国」「渚にて 旅の始まりと終わり」「歴史のある国」「愛のある話」「ラジオな国」「救われた国」「船の国」収録。あとがきの場所をすっかり忘れていたので、大笑いした。エピローグと言いつつ、1冊の半分以上を占める「船の国」が今巻のメイン。ティー初出。読後、帯の〈もどるところなんてない。〉の平仮名が胸にグサリと来る。この巻が実家でなく、手元にあって良かった。他は、「歴史のある国」の師匠と弟子が鬼畜過ぎて笑える。カラー口絵の、眼鏡を手に持ったキノの表情が可愛い。 読了日:4月16日 著者:時雨沢 恵一 ![]() 再読。「なってないひとたち」「城壁の話」「悲しみの中で・b」「記録の国」「いい人達の夕べ」「作家の旅」「電波の国」「日記の国」「自然保護の国」「商人の国」「殺す国」「続・戦車の話」「むかしの話」「説得力II」「悲しみの中で・a」収録。折込カラー口絵の人物紹介は、この巻からだっけ? 「電波の国」の挿絵を見ながら、どこのパラボラアンテナがモデルだろう、臼田64mが割と似ているんじゃないか、と数日真剣に考えたが、諦めた。「続・戦車の話」の続じゃない話が思い出せない……。珍しく、普通のあとがき、と思いきや(笑)。 読了日:4月19日 著者:時雨沢 恵一 ![]() 昭和20年、浜田俊夫少年は、隣家の「先生」の死の間際、18年後の今日ここに来るよう頼まれる。昭和38年、成長した彼が見つけたものとは。先生の素性や日記解読に興味があったため正直消化不良だが、先生関係をスルーすれば全ての辻褄が合って綺麗な結末。昭和7年の生活が詳細で生き生きしていて、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』みたいな“古き佳き時代”で面白い(昭和7年と33年では時代が異なるが、どちらにせよ私からは遠くてよく知らない)。題から予想した内容と全く違うが、読了すると確かに『マイナス・ゼロ』と思う話だった。 読了日:4月21日 著者:広瀬 正 ![]() 後輩所有。出たな変態! じゃなくてシンの初登場シーンのインパクト凄い。バルバッド王国にて、ついにアラジン・アリババ・モルジアナ勢揃い。とはいえ何か雲行きが怪しかったが、早々にアリババとアラジンが対面できて良かった。 読了日:4月25日 著者:大高 忍 ![]() 後輩所有。アリババが語る過去、親友カシムとの因縁。ところで、アリババは父似だが、兄のアブマド、サブマドは顔が違い過ぎる。正妻似なのだろうか。シンの突拍子もない言動に振り回されるジャーファルさん可哀想(笑)。 読了日:4月25日 著者:大高 忍 ![]() 後輩所有。煌帝国第八皇女・錬紅玉、可愛い。おまけ漫画の恋に恋する乙女っぷりも可愛い。前皇帝の娘・白瑛も美人だし、煌帝国は実力と美貌を併せ持つ人材揃いだなー。単純に皇族の数が多くて、数撃ちゃ当たる状態かもしれないが。アブマドの言い出した「担保」は、ぞっとする。 読了日:4月25日 著者:大高 忍 ![]() 後輩所有。スラムで生まれ、王族の教育も受け、商人として自活して諸国を巡って、幅広い経験を持つアリババだからこそ、このミラクルな答えを導き出せたんだろうな、と思う。良かった良かったと思いきや、それに納得しないカシムと一波乱。 読了日:4月25日 著者:大高 忍 ![]() 後輩所有。表紙のモルさんのほっぺと二の腕のぷにぷに感! つつきたい!(注:私は36歳女。)親友であっても、別々の他人。同じ人間にはなれないということ、それを「悲しい」と表現するアリババと、作者様が好きだ。バルバッド編終了。 読了日:4月26日 著者:大高 忍 ![]() 後輩所有。酔っぱらいのパラシュート技術者ピコと、精密機械のような宇宙飛行士ビンスの過去。新田の弟の件も含めて、この漫画の登場人物たちは、みな背後にきちんと人生を背負っているな。初登場時は何だコイツと思っても、言動に理由がある。ムッタも、自動車開発会社勤務の前歴がキャンサット打ち上げ大会に生きているし。 読了日:4月26日 著者:小山 宙哉 ![]() 後輩所有。キャンサット打ち上げ大会本番。日々人、帰還。日々人の自転車を磨くムッタはいい兄ちゃんだ。月面望遠鏡計画、シャロンの言葉「我々天文学者には遥か遠くまで行く力はありませんが“遥か遠くを見る力”なら我々に勝る者はいません」は覚えていよう。アマンティの予言。 読了日:4月26日 著者:小山 宙哉 ![]() 後輩所有。a piece of cake。ヤンじいとのTー38飛行訓練。機体をパーフェクトに仕上げてくれる整備士を信頼して、自分で責任持って最終チェックするからこそ、マシンを信頼できるんだろうなぁ。ムッタたち、アスキャンから宇宙飛行士へ。 読了日:4月26日 著者:小山 宙哉 ![]() 後輩所有。ムッタ、月面バギーの改良。キャンサットでもそうだったけれど、ここぞというときに起死回生のアイデアを出せて凄い。日々人が密かに抱える爆弾。バトラー室長にも、苦い過去がある。シャロンの病状は、進行。 読了日:4月26日 著者:小山 宙哉 ![]() 後輩所有。日々人がロシアでPD克服訓練中に出会った少女オリガ。30歳と15歳は犯罪かもしれないが(汗)、オリガの言うとおり5年後は35歳と20歳だし、応援したくなる二人だ。ムッタは遂に、月への訓練開始。 読了日:4月26日 著者:小山 宙哉 ![]() 後輩所有。ムッタとケンジ、海底20mで2週間のNEEMO訓練。ケンジの娘の風佳ちゃん、大きくなったなー。スーパンダマン。ケンジの奥さん、つくづくよくできた人だ。何があっても、やっぱりムッタとケンジは親友同士。 読了日:4月26日 著者:小山 宙哉 ![]() 後輩所有。NEEMO終了。ムッタ、ビンスのバックアップとして月ミッションに任命。「君の一瞬は何分あるんですか」迷惑そうなビンスさんの顔が最高(笑)。日々人は、宇宙飛行士に戻るための試験に挑戦。 読了日:4月26日 著者:小山 宙哉 ![]() 後輩所有。日々人、復活! そしてムッタは砂漠で訓練開始、近い将来ともに月へ行くであろう仲間と顔合わせ。濃いメンバーだな(苦笑)。美人で強いベティさんは一児の母。両親を見ていたら、子供は宇宙に興味持ってくるのかな。 読了日:4月26日 著者:小山 宙哉 ![]() 後輩所有。ピコが作った新型月着陸船に乗って、ビンスは月へ。ケンジと新田の行先が決まり、ケンジの次女も産まれてめでたい。ビンスさんの息子、そっくり過ぎる(笑)。プログラムマネージャーのゲイツは、現時点では悪役みたいな立場だが、彼にも何か苦い過去の経験があるのかも、と思う。ロシアかー。 読了日:4月26日 著者:小山 宙哉 ![]() 後輩所有。ビンスさん、なんでそんな本買ったんすか。確かに(笑)。ビンス、ついに月面へ。日々人が出てこない……オリガと再会できたかどうか気になるのに……。 読了日:4月26日 著者:小山 宙哉 ![]() 再読。高校生活でトラブルを抱える工藤兵吾は突然、漆黒の宇宙で超光速戦闘機ナイトウォッチ“マバロハーレイ”を駆り、謎の敵・虚空牙と戦うことになる。ナイトウォッチ三部作1。主人公が暮らす世界は、実は○○でした。という設定は、初読時は新鮮だった。その手のSFを読み慣れた現在、基本的にそういう世界の登場人物には感情移入できないのだが、兵吾や幼馴染の槇村聡美、景瀬観叉子らの焦燥や不安や恋愛感情には共感できる。ラストシーンの満天の星空は印象的。同著者の電撃文庫作品とリンクするネタがあるが、未読でもコレ1冊は問題ない。 読了日:4月29日 著者:上遠野 浩平 読書メーター PR |
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