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【感想】エミリ・ブロンテ全詩集
エミリ・ブロンテ全詩集  藤木直子訳『エミリ・ブロンテ全詩集』(大阪教育図書)を買った。
 私、1988年頃に古本で買った文庫の『嵐が丘』の解説で、エミリが妹アンと作り上げた「ゴンダル物語」に属する詩の一部を読んだことがある。そのときの記憶と、本書での訳が大分異なる気がして、調べてみた。
 実家の『嵐が丘』の出版社・訳者は覚えていないが、リントン邸を〈スラシクロス・グレンジ〉と表記していたことから、角川文庫の大和資雄訳と思われる。大和資雄訳のゴンダル詩をネットで検索すると、何となく見覚えのある下記の詩が見つかった。


(大和資雄訳)
 嵐のもとになびきながら高波うつへザー、
 深夜と月光と輝く星々、
 暗闇と明かりとが歓喜して交じりあい、
 大地は天空に昇り、天空は大地に降り、
 人間の魂をその陰気な土牢から送り出し、
 足かせをひきちぎり鉄柵をやぶる。

 これは、本書の5番の詩の第一連に相当する。

(藤木直子訳)
 嵐の突風に倒されながら激しく波打つヒース、
 真夜中、月の光、きらきら輝く星、
 暗闇と栄光は喜び溶け合い、
 大地は天に昇り、天は下り、
 人間の魂は陰鬱な牢獄から解き放たれて、
 足かせを砕き、ドアのかんぬきを破る。

 もう一つ、本書の182番「R・アルコーナからJ・ブレンゼイダへ」に相当する詩が『嵐が丘』解説に載っていた筈で、それが物凄く好きだったのだが、そっちはネットで見つからない(泣)。昨日書店に行ったけれど、角川文庫の『嵐が丘』置いてなかったんだよねー。載っていたら買うつもりだったのに。残念。

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【2013/07/29 21:08 】 | 感想歌集詩集 | コメント(0)
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