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2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:1822ページ
ナイス数:478ナイス



鬼灯の冷徹(9) (モーニングKC)鬼灯の冷徹(9) (モーニングKC)感想
8巻までは借り物だったが、とうとう買ってしまった。表紙と、うぐいす回扉絵のマキちゃん可愛い。座敷童子回扉絵の地獄人形鬼灯様も素敵。白澤、自分の客観的評価のマイナス面まで把握している点と、座敷童子のルールに勝てないまでも大損しない対処ができる辺り、頭いいんだなーと思う。スケコマシだけど(笑)。兎をもふもふする座敷童子の仲間に入りたい。無表情だけど花子さんにテンション上がったり、童子ちゃんたち行動は子供っぽくて可愛いよね。猫の小判ももふりたいが、人面犬はイヤ(汗)。
読了日:7月13日 著者:江口 夏実

地球と宇宙のおはなし (講談社の翻訳絵本)地球と宇宙のおはなし (講談社の翻訳絵本)感想
遊学館。絵は好き。本文も、間違ったことは何一つ書いていない。しかし、説明の羅列な感じで、絵本としては、私には面白くない……。三歳娘には、まだ難しいしなぁ。
読了日:7月15日 著者:チョン・チャンフン

星の使者―ガリレオ・ガリレイ星の使者―ガリレオ・ガリレイ感想
遊学館。西洋の古い書物に載ってそうな絵が非常に好みで、コレ自宅に欲しい。地動説を唱えて罪に問われた、ガリレオ・ガリレイの生涯。カトリック教会が自分たちの過ちを認めてガリレオを許したのが1992年って、めちゃくちゃ最近。
読了日:7月15日 著者:ピーター シス

コンパス・ローズ (ちくま文庫)コンパス・ローズ (ちくま文庫)感想
『アカシヤの種子に残された文章の書き手』『シュレーディンガーの猫』はアンソロジーで既読。初読時は両方とも全く意味が解らなかったが、少しは味わえるようになった気がする。SF、ファンタジーを含む短篇集だが、『白いロバ』『グイランのハープ』『マルフア郡』などSF色の薄い、女性の人生の哀しい一部を描いた作品が良かった。SFだと異星での文化人類学的な話が好みなので、『欲望の通路』がお気に入り。『“ダーブのカダン”星に不時着した宇宙飛行士の最初の報告』は、題と違って中身は全然SFじゃないけれど、とにかく美しくて好き。
読了日:7月15日 著者:アーシュラ・K. ル=グウィン

どこからも彼方にある国 (YA Step!)どこからも彼方にある国 (YA Step!)感想
『ふたり物語』の復刊、非SF非ファンタジーの青春小説。17歳のオーウェンは成績優秀だが、本音で話せる友人はおらず、親が自分に期待する姿とのギャップや進路に悩む。作曲家志望のナタリーと出会い、本心を語れるようになるが。心の中の異国、ソーン。エミリ・ブロンテのゴンダル詩が読みたくなった。父が純粋に善意で「年頃の少年は車を喜ぶ筈」とプレゼントするのが、性別と車→化粧品を置き換えたら完全にウチだよ。押しつける気は毛頭なく、単に“親と子は感性の違う別の人間”とは思いも寄らないんだ。最後に父が味方してくれてよかった。
読了日:7月15日 著者:アーシュラ・K. ル=グィン

天文月報 2013年 06月号 [雑誌]天文月報 2013年 06月号 [雑誌]感想
VERA特集『VERAによる宇宙メーザー励起機構の研究』メーザー放射の発生原理、『ミラ型変光星の位置天文観測』変光星のメーザー観測で周期光度関係の確立、『VERAで探る活動銀河核ジェットのガンマ線フレア現象-GENJIプログラム-』ガンマ線天体の電波高頻度モニター観測、他。『「ひので」-実験室プラズマ共同研究による彩層ジェット再現実験に成功』、観測するだけで直接手が出せないのが常識の天文学において、地上の実験室で太陽表面の現象を再現できるのが凄い。書評で紹介されている谷口義明『天文学者の日々』面白そうだ。
読了日:7月17日 著者:

和泉式部日記 (岩波文庫)和泉式部日記 (岩波文庫)感想
再読。高校の古文で「橘の花」を習い、大学時代に購入。長保5年(1003)4月~翌年1月の、和泉式部と敦道親王の相聞歌を主とした手記。「山を出でて暗き道にぞたどり来し今一たびの逢ふことにより」「絶えしころ絶えねと思ひし玉の緒の君により又惜しまるゝかな」など、式部の(実際はものすごく計算されているのだろうが)心に浮かんだことをストレートに詠みました的な歌が好き。敦道親王と知り合って恋仲になり、親王の邸に迎え入れられるまでの、恋愛としてはとても幸福な時期の筈なのに、女は死や別離を常に意識しているようで物悲しい。
読了日:7月20日 著者:和泉式部,清水 文雄

歌集 食卓の音楽歌集 食卓の音楽感想
天文台勤務だった歌人の第二歌集『パン屋のパンセ』が良かったので、第一歌集も購入。「ひしめきて壺に挿される薔薇たちの自分以外の刺を痛がる」「されど欝されど倖せコーヒーの底にみえないものを飲み干す」「こんなにも明るい秋の飛行船ひとつぶの死が遠ざかりゆく」「一枚の影絵となってしまうまで冬の欅と鳥の関係」が好き。「栞」で、著者の師の歌人・前田透が野辺山宇宙電波観測所を詠んだ「宇宙電波に白き影おくアンテナはさみどりの野に日をかえしおり」を知る(宮内庁HPの昭和59年歌会始お題「緑」では結句が「向きをかへりをり」)。
読了日:7月20日 著者:杉崎 恒夫

エンデュアランス号大漂流エンデュアランス号大漂流感想
ル=グウィン『スール』(『コンパス・ローズ』所収)でアーネスト・シャクルトンの名前を見たので再読。南極大陸横断を目指し出航したエンデュアランス号は、1915年1月、南極に接岸することすらできず、氷の海に閉じ込められて漂流する。シャクルトン隊長ら28名の運命は。児童書ノンフィクションなのでサラリと読めるが、太陽が姿を見せない極圏の冬、漂流していた期間の長さを知るとぞっとする。途中で船を失いつつ何とか孤島に到達したのが翌年4月。全員救助されたのが9月……。別働隊の話『シャクルトンに消された男たち』も読みたい。
読了日:7月22日 著者:エリザベス・コーディー キメル

エミリ・ブロンテ全詩集エミリ・ブロンテ全詩集感想
中学時代に『嵐が丘』の解説で、エミリと妹アンが空想した「ゴンダル物語」に属する詩に関心を持ち、最近本書を知って購入。ゴンダル詩もその他も製作年代順に並べた全詩集で、エミリの詩の変遷を研究するには良いだろうが、単にゴンダルを読みたい私にはツラい(汗)。ゴンダルの粗筋と登場人物をまとめて、物語内の時系列順に詩を並べた本はないものか……(中岡洋訳の全詩集は粗筋付きらしい)。とはいえ、『嵐が丘』作者の精神世界に触れることができるのは嬉しい。荒野と風と牢獄と、墓の中で土と一体化していく骸のイメージが強烈に心に残る。
読了日:7月24日 著者:エミリ・ブロンテ


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【2013/08/02 01:28 】 | 本関係 | コメント(0)
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