読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1447ページ ナイス数:505ナイス ![]() 後輩所有。マグノシュタットvsレーム帝国、アラジンの取った行動。バルバッドでのアリババもそうだったが、読者(私)がこの問題解決の選択肢はAかBしかないかと思っている場面で、Fくらいのところから答えを持ってくるのが『マギ』だな。ファナリス兵団カッコいい。シェヘラザードさん、笑うと可愛い。昔のシェヘラザードと、最初に選んだ王との日々が楽しそうで、それが今となっては想い出であることが切ない。彼女は自分がいつかは去るのをわかっているから、人間が魔導に頼らず自分の力で生きていける国を作りたいのだろうなあ。学長無言。 読了日:10月8日 著者:大高忍 ![]() 後輩所有。絵を描いている人が違うのに、全体的な雰囲気が全く『マギ』と違和感なく読めるのが凄いな。ダライアスのおじさんと、幼いシンドバッドの交流のエピソードは楽しくて哀しい。14歳のシンは、後の彼を思えば、もっと女好きでもよい気がするが(笑)。パルテビア帝国のセレンディーネ姫様が可愛い。そしてごめん、『マギ』本編に既に出ていたらしいドラコーンを全く思い出せなくて、ググった(汗)。 読了日:10月8日 著者: ![]() 2011年の本。暗黒のブラックホールの周囲ではガス円盤が輝き、上下に超強力なジェットを噴出している。理論天文学者で、円盤のコンピュータ・シミュレーションのプロである著者が「ゼロからわかる」ように書いただけあって、第6章のガス円盤の種類、第7章の円盤内の磁場の役割、第8章の円盤によるジェットの加速・収束メカニズムの説明が、最先端の研究成果を紹介しつつも無茶苦茶わかりやすくて凄い。第9章のホーキング放射(ミニブラックホールの蒸発)の話も面白かった。余談、「ラインフォース駆動型円盤風」って名前がカッコいいよね。 読了日:10月10日 著者:大須賀健 ![]() アビと宵里の少年二人の秋、冬、春、夏を描く『月の輪船』『夜のプロキオン』『銀星ロケット』『ドロップ水塔』の4篇。【ネタバレ】前半2話だけならば、言葉と道具立てが綺麗な夢物語なのだけれど、第3話で二人の間に微妙な危機が生じ(すぐ修復)、そして最終話。見事な起承転結。私が読んできた幾つかの長野作品の中で、ここまで明確に、二人の日々が永遠に続かないことを示されたのは初めてだと思う。《すっかり忘れてしまって、またいつかはじめて出逢えばいゝぢゃないか》甘えに満ちた結びつきではなく、常に新しく信頼する《友情》の物語。 読了日:10月13日 著者:長野まゆみ ![]() 初ブラウン。短篇集(ほぼショートショート)で各篇が短く、収録数が多い&読了に約1ヶ月かかったので、最初の頃に読んだ話の内容を忘れた……。第一部「SFの巻」、第二部「悪夢の巻」と分かれており、「SF」だと表題作、「悪夢」だと『青色の悪夢』『黄色の悪夢』『ばあさまの誕生日』などのゾッとするラストが好き。クスッと笑える話は読んだときは面白いが、時間が経つと忘れるので、ブラックなオチの方が印象に残るんだよなぁ。『最後の恐竜』も詩情があって好き。SF目当てで買ったけれど、この作家、非SFの方が私の好みに合うようだ。 読了日:10月23日 著者:フレドリック・ブラウン ![]() 単行本2冊から、航空関連をまとめて1冊に文庫化。『失速』の、米国航空業界の内幕から見たロッキード事件に至る過程は、「こんな事件だったのか!」と目から鱗。『事故の視角』はいろいろな航空機事故を取り上げ、原因解明や今後の事故を防ぐ方法を探る。私は本来、政治・経営的な話より技術的な話が好きなので後半に期待したが、通底するテーマは一貫しているとはいえ、初出は時期も掲載誌もバラバラの雑誌記事のため章ごとに話題が変わる。同著者の『撃墜―大韓航空機事件』のような、真相が徐々に明かされていくミステリ的な興奮は少なく残念。 読了日:10月26日 著者:柳田邦男 読書メーター PR |
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