忍者ブログ
【小話】羨望

 オセロー将軍に、部下のイアーゴーが言いました。
「将軍の奥方デズデモーナ様が、副官キャシオーと、猫を撫でて写真まで撮っているのです」
「……羨ましいなら、一緒に撫でればよいのに」
「私が近づくと猫が逃げるのです……」
 憧れの人は、写真家の岩合(いわごう)さんです。

拍手[0回]

PR
【2024/06/21 08:16 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】仮面3

 ロミオは友人と、対立しているキャピュレット家の舞踏会に変装して忍び込みました。
 仮面姿の参加者の中に、北島マヤが一人、素顔で混じっています。しかし、ロミオを見て恋に落ちた演技をしたので、
(ああ、ジュリエットの役のガラスの仮面を被っているんだな)
と思いました。

拍手[0回]

【2024/06/20 07:08 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】仮面2

 ロミオは友人と、対立しているキャピュレット家の舞踏会に変装して忍び込みました。
 タキシード仮面のコスプレで参加したのですが、歴代の仮面ライダーなど特撮系の参加者が多かったので、(ちょっと場違いだったかな……?)と思いました。
 仮面の忍者赤影や月光仮面もいます。

拍手[0回]

【2024/06/19 07:06 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】仮面

 ロミオは友人と、対立しているキャピュレット家の舞踏会に変装して忍び込みました。
 舞踏会では、ニッキとカッちゃんとヒガシがギンギラギンな衣装で、ヤイヤイヤと歌いながら踊っています。確かに『仮面舞踏会』です。
 次は、TRFが『masquerade』を歌う予定です。

拍手[0回]

【2024/06/18 07:03 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】讒言

 オセロー将軍に、部下のイアーゴーが言いました。
「将軍の奥方デズデモーナ様が、副官のキャシオーと、楽しく遊んでいたのです。チェスで」
「……何か問題が?」
「それだけでなく、囲碁や将棋でも遊んでいたのです」
「うちの軍、オセロ以外で遊んではいけない決まりはないぞ」

拍手[0回]

【2024/06/17 07:02 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜25

 こんな夢を見た。
 芝居の初夢を見たくて、宝船の絵を枕と布団の下に敷いて寝ると、自分が七福神の一人になり、七福神全員で舞台に立っていた。
 布袋がロックギターを弾くが、それは違う布袋だと思う。
 また、大黒が『夏が来る』を熱唱していたが、それは大黒摩季だな、と思った。

拍手[0回]

【2024/06/16 11:43 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】夢告2

 崇神天皇の夢に、大物主神が現れて言いました。
「私の子孫であるオオタタネコに、私を祀らせなさい」
 目を覚ました天皇が、家来に命じます。
「オオタタネコを探せ」
「大型猫ですか? サーバルキャットとか」
「私の子孫はネコ科生物ではない」
 大物主神が現れて突っ込みました。

拍手[0回]

【2024/06/15 11:41 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】夢告

 崇神天皇の夢に、大物主神が現れて言いました。
「私の子孫であるオオタタネコに、私を祀らせなさい」
 目を覚ました天皇が、家来に命じます。
「オオタタタネコという者を探せ」
「分かりました、オオタタタタネコですね」
「違う、大田田根子だ」
 大物主神が現れて突っ込みました。

拍手[0回]

【2024/06/14 06:40 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜24

 こんな夢を見た。
 起床直後、妻に夢の内容を訊かれた。
「お前に『どんな夢だった?』と訊かれる夢だよ」
と答えると、どこからともなく奉行と天狗が現れた。
「お主がそんなに素直に答えると、裁く儂らの出番がなくなるじゃろ!」
と責められる。そんなこと言われても、と思った。

拍手[0回]

【2024/06/13 07:32 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜23

 こんな夢を見た。
 サイコセラピー機器を用いた、夢探偵による治療を受けている。自分の夢の中に入ってきた、夢探偵である美少女の名前を確かに知っているはずなのに、どうしても思い出せない。ピーマンのような、米津玄師の曲にもあるアレだ。
「……パブリカ?」
「それは車ね」

拍手[0回]

【2024/06/12 07:23 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜22

 こんな夢を見た。
 虻に「ここを掘れ」と言われ、掘ると大金が入った壺が出てきた。
 起きてから、隣で昼寝していた若者に内容を話すと、若者は夢を買うと言い、掘った場所を詳しく訊かれた。
「せんとへれな島の、古い寺の境内の、白い花が咲く木の下じゃ」
「寺あるんですかそこ」

拍手[0回]

【2024/06/11 06:11 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】助言2

 杜子春はまた財産を使い果たし、寝るところもありません。夕方、都の西門で立っていると、老人が言いました。
「地面に映ったお前の影の胸のところを、夜中に掘ると良い。黄金が出るぞ」
「……前回の穴掘り後に、パトロールが強化されたんですが、掘るんですか」
「まあ頑張れ」

拍手[0回]

【2024/06/10 07:18 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜21

 こんな夢を見た。
 火星から地球に入り込んだアンドロイドたちが、逃げ回っているらしい。怖くてなかなか寝付けないので、電気羊が一匹、電気羊が二匹、と数を数えてみた。
 しかし羊が一匹ずつ、ビル屋上の柵を飛び越えようとする。引き止めようとして、目が覚めた。大変だった。

拍手[0回]

【2024/06/09 08:59 】 | 小話 | コメント(0)
2024年5月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1904
ナイス数:402


拍手[0回]

【2024/06/08 16:48 】 | 本関係 | コメント(0)
【小話】十夜20

 こんな夢を見た。
 宝石商の依頼で蛋白石を探しに行き、洞窟で野宿していた筈だが、途中から白亜期の恐竜の化石を探している。洞窟の奥では電話が鳴っていて、砂時計が埋まっている。
 変だな、宮沢賢治と小松左京が混ざっているぞ、と思っていると、生きた恐竜に追いかけられた。

拍手[0回]

【2024/06/08 07:28 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】助言

 杜子春は財産を使い果たし、今夜寝るところもありません。夕方、都の西門でぼんやり立っていると、老人が言いました。
「地面に映ったお前の影の頭のところを、夜中に掘ると良い。黄金が出るぞ」
「……アスファルト舗装されているんですが、これ、掘るんですか」
「まあ頑張れ」

拍手[0回]

【2024/06/07 06:18 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜19

 こんな夢を見た。
 遊園地のお猿の電車みたいな電車に乗っていた。これ、怖い話のサイトで読んだ猿夢だ! 早く起きないとまずい! と焦っていると、アナウンスが流れた。
「次は~、おさるのジョージ~」
「次は~、モンチッチ~」
 サルが次々乗り込んできた。全く怖くなかった。

拍手[0回]

【2024/06/06 07:20 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜18

 こんな夢を見た。
 野宿中、石を枕にして横になっていると、空まで続く長大な梯子を、大勢の天使たちが昇降しているのが見えた。
(天使って、空を飛ぶわけじゃないんだ……)
と思ったが、一方で、
(あんな長い梯子を昇り降りするなんて、天使って体力あるなぁ……)
と感心した。

拍手[0回]

【2024/06/05 07:18 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜17

 こんな夢を見た。
 裁判を傍聴していた。被告の波乃光子は、犯行現場の部屋に、二つの窓の両方を同時に通って侵入したらしい。
 そんなややこしい入り方をしてまで、住居に不法侵入した動機を検察官が尋ねると、被告は
「そこに窓があるからです」
と、登山家のようなことを答えた。

拍手[0回]

【2024/06/04 06:51 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜16

 こんな夢を見た。
 夏至の夜、森の中で、仲間と芝居の練習をしていたはずなのだが、なぜか自分の頭がロバになってしまった。しかし、なぜかその状態で、妖精の女王にベタ惚れされた。
 それはそれで嬉しいが、素の自分の顔よりもロバのほうが格好いいのかと思うと、複雑な気分だ。

拍手[0回]

【2024/06/03 06:56 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜15

 こんな夢を見た。
 バス停で謎の生き物から貰った木の実を蒔いた畑に、夜、その生き物が来た。生き物が傘でおまじないをすると、地面から芽が出て、ニョキニョキ伸びる。
 天まで届いたので、木を登ったら上に巨人の家があるかな、と思ったが、よく考えたらこれ、豆じゃなかった。

拍手[0回]

【2024/06/02 07:49 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】親鸞2

 比叡山を下りた親鸞は、六角堂に百日間籠ります。95日目、夢に聖徳太子が現れて言いました。
「私、生きている間に『聖徳太子』と呼ばれたことはないんですよね」
「あ、私も、現時点では『親鸞』ではないです」
 実はこのときは、範宴(はんねん)という名前だったらしいです。

拍手[0回]

【2024/06/01 08:01 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】親鸞

 比叡山を下りた親鸞は、六角堂に百日間籠ります。95日目、夢に聖徳太子が現れて言いました。
「ここから東に数里行くと、山の麓に法然(ほうねん)という人がいます」
「はい」
「その山には、アホネンという人もいます」
「……どなたですか?」
 フィンランドのスキー選手です。

拍手[0回]

【2024/05/31 06:39 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】十夜14

 こんな夢を見た。
 芝浜で、海に落ちていた財布を見つけた。持った感触、大金が入っているようだ。
 儲けた! と浮かれて家に帰り、酒を飲みながら財布を開くと、中から「見ているぞ」とだけ書かれた紙が出てきた。一瞬で酔いが醒め、拾った財布を役人に届けに行った。何か怖い。

拍手[0回]

【2024/05/30 07:05 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】賞賛

 イタリアの首都ローマを観光旅行中、有名なトレビの泉に行った。泉に背を向けて右手でコインを投げ入れると、願いが叶うのだという。
 コインを投げて泉にポチャンと落ちると、彫刻のネプチューンが
「トレビア~ン!」
と誉めてくれたが、それフランス語だろ。ここはイタリアだ。

拍手[0回]

【2024/05/29 07:03 】 | 小話 | コメント(0)
<<前ページ | ホーム | 次ページ>>