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【小話】芭蕉7

 松尾芭蕉が、俳句を詠みつつ近畿地方を旅し、滋賀県の大津へ出る山路で詠みました。
「山路来て何やらゆかしすみれ草」
 道端にスミレの花が咲いていますが、何故か磨りガラスで囲まれていてぼんやりとしか見えないので、芭蕉が再度詠みました。
「山路来て何やらボカシすみれ草」

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【2025/05/22 07:41 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】終日10

 与謝蕪村が、丹後の海を見て俳句を詠みました。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」
 海に近い学校で終日(ひねもす)、ハリー・ポッターのような魔法使いが光の呪文を練習しますが、発動が遅いです。その様子を見た蕪村が、再度詠みました。
「春の海ルーモスのたりのたりかな」

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【2025/05/21 07:01 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】芭蕉6

 松尾芭蕉が、俳句を詠みつつ東北地方を旅し、山形県の立石寺で詠みました。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」
 夏、人里離れた山奥の寺に参詣すると、四谷怪談の登場人物が、感動したように蝉の声に耳を澄ませているのを見て、芭蕉が再度詠みました。
「閑さやお岩にしみ入る蝉の声」

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【2025/05/20 06:50 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】芭蕉5

 松尾芭蕉が、俳句を詠みつつ北陸地方を旅し、石川県の多太神社で詠みました。
「むざんやな甲(かぶと)の下のきりぎりす」
 神社に奉納された甲を、『鬼滅の刃』のラスボスが眺めているのを見て、芭蕉が再度詠みました。
「無惨やな甲の下のきりぎりす」
 名前は、鬼舞辻無惨です。

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【2025/05/19 07:01 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】芭蕉4

 松尾芭蕉が、俳句を詠みつつ北陸地方を旅し、市振の関(新潟県糸魚川市)で詠みました。
「一つ家に遊女も寝たり萩と月」
 同じ宿に泊まっていた遊女が、なぜか仙台銘菓を一箱くれます。弟子の河合曾良と半分ずつ食べた後、芭蕉が再度詠みました。
「一つ家に遊女も寝たり萩の月」

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【2025/05/18 08:14 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】芭蕉3

 松尾芭蕉が、俳句を詠みつつ東北地方を旅し、奥州平泉の中尊寺金色堂を見て詠みました。
「五月雨を降り残してや光堂」
 その後、雨天中止にならなかった野球の試合を観戦。推しているチームが三点負けているのを見て、芭蕉が再度詠みました。
「五月雨を降り残してやビハインド」

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【2025/05/17 10:51 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】終日9

 与謝蕪村が、丹後の海を見て俳句を詠みました。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」
 河口の近くで終日(ひねもす)、古代エジプトに侵入した騎馬遊牧民が、馬から降りてのびのびとくつろいでいます。その様子を見た蕪村が、再度詠みました。
「春の海ヒクソスのたりのたりかな」

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【2025/05/16 07:13 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】芭蕉2

 松尾芭蕉が、俳句を詠みつつ東北地方を旅し、奥州平泉の古戦場で詠みました。
「夏草や兵(つはもの)どもが夢の跡」
 太平の世、町で生活に窮した武士たちが、先祖伝来の鎧や兜を質屋に持っていく様子を見て、芭蕉が再度詠みました。
「質草や兵どもが夢の跡」
 季語がありません。

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【2025/05/15 07:09 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】芭蕉

 松尾芭蕉が、俳句を詠みつつ東北地方を旅し、現在の山形県で川下りして詠みました。
「五月雨をあつめて早し最上川」
 それから近くのレストランに入店。川の水で作った、牛肉と玉葱のソースを飯の上にかけた料理を見て、芭蕉が再度詠みました。
「五月雨をあつめてハヤシ最上川」

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【2025/05/14 06:59 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】終日8

 与謝蕪村が、故郷の丹後の海を見て俳句を詠みました。
「春の海ひねもすのたりかな」
 海沿いの道で終日(ひねもす)、神のお告げに従いテーベの都を建国する英雄が、牛の後を追いかけて歩いています。その様子を見た蕪村が、再度詠みました。
「春の海カドモスのたりのたりかな」

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【2025/05/13 06:57 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】終日7

 与謝蕪村が、故郷の丹後の海を見て俳句を詠みました。
「春の海ひねもすのたりかな」
 海辺で終日(ひねもす)、大昔シベリアに住んでいた毛の長い巨大なゾウが、うれぴー、という様子で歩いています。その様子を見た蕪村が、再度詠みました。
「春の海マンモスのたりのたりかな」

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【2025/05/12 06:56 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】終日6

 与謝蕪村が、丹後の海を見て俳句を詠みました。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」
 春の砂浜で終日(ひねもす)、女子プロテニス選手が友達と、きゃっきゃうふふ、とバドミントンを楽しんでいます。その様子を見た蕪村が、再度詠みました。
「春の海ヒンギスのたりのたりかな」

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【2025/05/11 09:03 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】終日5

 与謝蕪村が、丹後の海を見て俳句を詠みました。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」
 春の浅瀬で終日(ひねもす)、湖に住むサケ科の淡水魚のはずの魚が、どういうわけか、ちゃぷちゃぷ泳いでいます。その様子を見た蕪村が、再度詠みました。
「春の海ヒメマスのたりのたりかな」

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【2025/05/10 08:50 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】終日4

 与謝蕪村が、丹後の海を見て俳句を詠みました。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」
 海近くの道端で終日(ひねもす)、季節外れに咲いてしまった花が、山口百恵の曲に合わせてゆらゆら揺れています。その様子を見た蕪村が、再度詠みました。
「春の海コスモスのたりのたりかな」

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【2025/05/09 06:44 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】終日3

 与謝蕪村が、丹後の海を見て俳句を詠みました。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」
 春の砂浜で終日(ひねもす)、ドラゴンクエスト3のボスキャラが、世界征服も忘れて、のんびり寝そべっています。その様子を見た蕪村が、再度詠みました。
「春の海バラモスのたりのたりかな」

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【2025/05/08 06:40 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】晴明

 陰陽師の安倍晴明が、藤原道長らの貴族たちに、新しい事業を提案しました。
「毎月いくら、というように事前に継続的に支払っていただいておくと、『呪いをかけられた』などの生命の危機のとき、契約内容に合わせて呪い返しなど対処をいたします」
 会社名は『あべの生命』です。

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【2025/05/07 06:36 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】終日2

 与謝蕪村が、丹後の海を見て俳句を詠みました。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」
 海辺の会議場で終日(ひねもす)、世界自然遺産を決める人々が話し合っていますが終わりません。その様子を見た蕪村が、再度詠みました。
「春の海ICOMOS(イコモス)のたりのたりかな」

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【2025/05/06 09:05 】 | 小話 | コメント(0)
小話】終日

 与謝蕪村が、丹後の海を見て俳句を詠みました。
「春の海ひねもすのたりのたりかな」
 春のうららかな波打ち際で終日(ひねもす)、巨大なサイかカバのような聖書の獣がごろんごろんして遊んでいます。その様子を見た蕪村が、再度詠みました。
「春の海ベヒモスのたりのたりかな」

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【2025/05/05 09:03 】 | 小話 | コメント(0)
2025年4月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:736
ナイス数:319


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【2025/05/04 11:53 】 | 本関係 | コメント(0)
【小話】短冊3

 内裏の梅が枯れ、村上天皇は紀貫之の娘・紀内侍の家の梅を移植させました。天皇が枝に結んであった短冊を開くと、和歌が書いてあります。
『毎年巣作りしていた鶯が来たら行先を教えます(意訳)』
 鶯が飛んできて「梅カエセーッ!」と鳴くので、天皇は紀家へ再移植させました。

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【2025/05/04 11:48 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】序文

 平安時代に醍醐天皇の命令で編纂された最初の勅撰和歌集『古今和歌集』の、漢文の『真名序』を書いた紀淑望と仮名の『仮名序』を書いた紀貫之に、聞いてみました。
「『ふたりっ子』の双子ヒロインの、少女時代の子役は誰ですか」
「三倉茉奈・三倉佳奈です」
 通称マナカナです。

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【2025/05/03 09:51 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】短冊2

 内裏の梅が枯れ、村上天皇は他所から移植させました。実はその梅は、紀貫之の娘・紀内侍が父から受け継いだもの。天皇が枝に結んであった短冊を開くと、和歌が書いてあります。
『東風吹かば匂ひをこせよ梅の花(後略)』
 天皇は(この梅、大宰府まで飛ぶかも)と心配しました。

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【2025/05/02 06:11 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】短冊

 内裏の梅が枯れ、村上天皇は他所から移植させました。実はその梅は、紀貫之の娘・紀内侍が父から受け継いだもの。天皇が枝に結んであった短冊を開くと、和歌が書いてあります。
『花あはれせめてはあと二旬ついの開花を許したまえ』
 それは福岡市の桧原桜(ひばるざくら)です。

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【2025/05/01 06:10 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】内侍

 紀貫之の没後、庭で彼が愛でていた紅梅を、形見として大事にしていた娘の紀内侍(きのないし)。しかし内裏の梅が枯れたため、村上天皇の命令で、紀家の梅は移植されてしまいます。
 その梅に毎年巣を作る鶯がやってきて、戸惑うのを見た娘は、言いました。
「……木の、無いし」

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【2025/04/30 06:09 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】薬子7

 平城上皇は弟の嵯峨天皇に譲位しましたが、上皇の寵姫・藤原薬子(くすこ)は上皇の復位を画策。薬子の兄・仲成を天皇が捕縛すると、上皇と薬子は挙兵しようとします。薬子の変です。部下が天皇に報告しました。
「陛下! JR越美北線の終着駅です!」
「それは九頭竜湖じゃ」

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【2025/04/29 13:25 】 | 小話 | コメント(0)
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