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【小話】斎藤

 新撰組三番隊組長・斎藤一が、明治になってから、大昔の知人・昔の知人・今の知人に遭遇しました。
「よお山口」
「やあ斎藤」
「おい藤田」
 顔を見合わせる知人たち。山口一(生家)とか藤田五郎(結婚後)とか、他にもいろいろ名前があるのでややこしいです。幕末は改名が多い。

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【2023/02/07 06:59 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】時尾2

 新撰組三番隊組長・斎藤一は、明治になってから結婚しました。久々に会った知人に近況を語ります。
「妻は時尾(ときお)といいまして」
「愛は輝く舟?」
「『時をかける少女』ではありません」
「過去も未来も星座も超えるからー抱きとめてー」
 知人はノリノリで歌い続けました。

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【2023/02/06 07:08 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】時尾

 新撰組三番隊組長・斎藤一は、明治になってから結婚しました。久々に会った知人に近況を語ります。
「妻は時尾(ときお)といいまして」
「福島で米を作ったり、島を開拓したり?」
「鉄腕DASHの農業系アイドルではありません」
「空を飛ぶ?」
「ジュリーの歌でもありません」

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【2023/02/05 11:28 】 | 小話 | コメント(0)
2023年1月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1884
ナイス数:451


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【2023/02/04 13:02 】 | 本関係 | コメント(0)
【小話】節分3

 鬼が仲間に相談した。
「節分は立春の前日だ」
「そうだな」
「季節の分かれ目だ」
「まあ、そうだな」
「セカンドインパクトが起きて日本が一年中夏になれば、節分という行事がなくなるんじゃないだろうか」
「『新世紀エヴァンゲリオン』の世界じゃあるまいし、それは無理だろう」

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【2023/02/04 07:27 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】節分2

 鬼が仲間に相談した。
「人間が節分に豆を投げるのは、『魔を滅する』かららしい」
「そうだな」
「マメという名前が重要だ」
「まあ、そうだな」
「今後、この植物を『マモ』と呼ぶことを流行させるのはどうだろう。辞書が変わるほど定着したら、投げなくなる筈だ」
「先が長いな」

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【2023/02/03 07:21 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】節分

 鬼が仲間に相談した。
「節分は、人間が豆を鬼にぶつける行事だ」
「そうだな」
「豆がなければ、投げられない」
「まあ、そうだな」
「全国の大豆農家に、違う作物を育てるよう、お願いして回るのはどうだろう」
「……お願いするのか、随分腰が低いな」
 ピーナッツ農家も回らねば。

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【2023/02/02 07:17 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】真剣

 会津藩主で、京都守護職の任にある松平容保が、家臣に言いました。
「壬生浪士組に、新たな名前を与えようと思う。『新撰組』だ」
「赤ペン先生が添削しますか?」
「それは進研ゼミだ」
 別の家臣が言います。
「真剣ゼミですか?」
「……そのゼミは、非常に危険だからやめておけ」

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【2023/02/01 06:57 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】生麦

 横浜の近くで、神父と聖歌隊の行列に遭遇した。どこからかテンポの良い音楽が流れ、聖歌隊の一人がこちらに進み出て言う。
「生麦生米生卵!」
「ナマムギナマゴメナマナマゴ!」
 復唱に失敗して神父に頭をはたかれる事例が続出し、ネット上で「生麦事件」と話題になった(違)。

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【2023/01/31 06:42 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】下賜

 幕末。池田屋事件で活躍した新撰組が、隊士の数を増やすことになりました。江戸での勧誘により新たに加入した伊東甲子太郎(かしたろう)らが京都に到着すると、局長が自慢します。
「池田屋の功績で幕府から下賜(かし)された感状である!」
「おお!」
 皆で盛り上がりました。

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【2023/01/30 06:48 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】新八

 新撰組二番隊組長・永倉新八は幕末を生き抜きました。維新後は剣術師範として招かれたり、道場を開いたりして、若者を指導しています。
「新八先生!」
「……桜中学の教師みたいなので、そう呼ぶのはやめてくれんか?」
 明治になってから婿養子となり、杉村義衛に改名しました。

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【2023/01/29 09:33 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】華氏

 幕末。池田屋事件で活躍した新撰組が、隊士の数を増やすことになりました。江戸での勧誘により新たに加入した伊東甲子太郎(かしたろう)が、京都に来てから知り合った豪商に、舶来品を自慢されました。
「これは温度計です」
 米国製なので、華氏(ファーレンハイト)温度です。

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【2023/01/28 10:49 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】河岸

 幕末。池田屋事件で活躍した新撰組が、隊士の数を増やすことになりました。江戸での勧誘により新たに加入した伊東甲子太郎(かしたろう)らが京都に到着し、屯所で歓迎の酒宴が開かれます。
「河岸(かし)を変えて飲み直しましょう」
 祇園で二次会が行われることになりました。

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【2023/01/27 18:17 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】菓子

 幕末。池田屋事件で活躍した新撰組が、隊士の数を増やすことになりました。江戸での勧誘により新たに加入した仲間が、京都に到着してから、皆に挨拶します。
「伊東甲子太郎(かしたろう)です。こちら、手土産の雷おこしと人形焼と東京ばな奈です」
 持参した菓子を配りました。

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【2023/01/26 06:29 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】本陣

 かつて本陣だった旧家で、明け方に琴の音が鳴り響いた。足跡一つない新雪に囲まれた離れの金屏風に、三本の指跡が残っている。
 調査した、チューリップハットにヨレヨレ袴の探偵が言った。
「妖怪人間ベムですね」
 瞬間移動で立ち去り可能だが、屏風に悪戯書きをしたのはベロだ。

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【2023/01/25 18:57 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】濃茶

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 尼はお気に入りの、石原軍団の俳優の若い頃の写真を見せて自慢した。
「渡(わたり)じゃ!」

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【2023/01/24 06:54 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】天パ3

 鬼が仲間に相談した。
「俺たち、天然パーマで、ブラシで髪とくの苦労するよな」
「まぁな」
「タングルティーザーを買ってみようかと思うんだ」
「……クンパルシータ?」
「それはタンゴ。頭に『ラ・』がつくが」
 髪をセットした後、曲は異なるが『赤鬼と青鬼のタンゴ』を踊った。

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【2023/01/23 06:44 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】天パ2

 鬼が仲間に相談した。
「俺たち、天然パーマで、ブラシで髪とくの苦労するよな」
「まぁな」
「タングルティーザーを買ってみようかと思うんだ」
「……タンデムシート?」
「それはバイクの後部座席」
 その後、鬼用のヘルメットをかぶってバイクに二人乗りし、髪のセットが崩れた。

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【2023/01/22 13:23 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】天パ

 鬼が仲間に相談した。
「俺たち、天然パーマで、ブラシで髪とくの苦労するよな」
「まぁな」
「タングルティーザーを買ってみようかと思うんだ」
「……ダンブルドア?」
「それはハリー・ポッターの魔法学校の校長」
 イギリス発祥のブラシなので、校長も愛用しているかもしれない。

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【2023/01/21 08:33 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】敗報

 森の中の家に住む、七人の小人たち。一緒に暮らすことになった白雪姫に見送られて、朝、歌いながら仕事へ出かけましたが、だんだん元気がなくなっていきます。
「敗報(はいほう)、敗報……」
「ちょっと待って、その漢字変換はやめておいたほうがいいわ!」
 負け戦の報告です。

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【2023/01/20 06:43 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】肺胞

 森の中の家に住む、七人の小人たち。一緒に暮らすことになった白雪姫に見送られて、朝、元気に歌いながら仕事へ出かけます。
「肺胞(はいほう)、肺胞!」
「ちょっと待って、漢字変換されているわ!」
 肺の中で、吸い込んだ酸素と血液中のの二酸化炭素を交換する小さな袋です。

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【2023/01/19 06:41 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】伊予2

 平家討伐後、京都で検非違使となっていた源義経。後白河法皇から新たな役職を貰ったので、部下の弁慶に自慢します。
「おい、伊予守(いよのかみ)になったぞ!」
「いよーお!」
 弁慶の音頭により、主従全員でパパパン、パパパン、パパパンパンと手締めを行いました。めでたい。

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【2023/01/18 06:40 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】小松

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻り、大伯母にあたる双子の老姉妹と引き合わされた。
「こちらが、小竹様と小梅様です」
「……お二方の隣に、どうしてミニショベルが鎮座しているんですか」
「コマツ様です」
 外にはホイールローダーもある。

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【2023/01/17 06:30 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】小竹

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻り、大伯母にあたる双子の老姉妹と引き合わされた。
「こちらが、小竹様と小梅様です」
「……一人多いんですが、どうしてお笑いトリオのジャングルポケットの方が、いらっしゃるんですか」
「おたけ様です」

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【2023/01/16 06:54 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】濃茶

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 金に困った村人が集団で青年に無心しようとしていたので、尼は村人に指摘した。
「たかりじゃ!」

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【2023/01/15 10:34 】 | 小話 | コメント(0)
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