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【小話】発見
「だーれかさんがーだーれかさんがーだーれかさんがー見ーつけたー、小さいあーきー小さいあーきー小さいあーきー見ーつけたー」
と口ずさんでいると、
「呼んだ?」
と声をかけられたような気がした。
 身長約20cmの八代亜紀そっくりな小人がいるわけはないので、気のせいだ。

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【2022/07/26 06:37 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】孔子

 孔子は中国の春秋時代の思想家です。
 大臣として魯の国に仕え、理想の政治を実現しようとしますが、主君が耳を貸してくれないため、諦めて、話を聞いてくれそうな他国へと旅立つことに決めました。
 馬車に揺られている際の悲しそうなBGMは、『ドナドナ』です。孔子を乗せて。

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【2022/07/25 06:28 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】家康2

 安土城の織田信長を訪問後、堺を観光中の徳川家康に、本能寺の変で信長が明智光秀軍に討ち取られたとの報せが届いた。今後の行動の選択を迫られる家康。
「あなたなーらどうするー」
 何か歌が聞こえたような気がするが構っている場合ではないので、堺を脱出し三河国へと帰った。

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【2022/07/24 09:25 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】大将11

 マルトン原で、特務曹長と曹長と兵士たちが、バナナン大将の帰りを待っていました。
「一時半なのに、バナナン大将が来ていない」
「もう二時なのに、バナナン大将はまだ来ない」
 大将が戻ると兵士たちは『帰ってきたウルトラマン』を歌いました。
「帰ってきたぞ、帰ってきたぞ」

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【2022/07/23 09:07 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】夏扉3

 うちの飼い猫は冬になると、俺に家中の扉を開けさせたがる。きっとどれかが夏に繋がっていると、信じているのだ。玄関のドアを開けると、女性五人組バンドが
「世界で一番ー、熱く光る夏ー」
と歌っていた。猫が
「キシャーッ(違う)!」
と威嚇するので、そのままドアを閉めた。

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【2022/07/22 06:17 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ハル5

 木星行きミッションの途中、宇宙船の制御AIが人類に反乱を起こした。船長がやむなく、AIの一部を物理的に破壊すると、AIは幼児返りして歌う。
「おはよう、わたしはハルです……、あーしたーハルがきたらー、きーみにーあいにいこうー」
 松たか子の歌でハルが来たら困る。

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【2022/07/21 06:26 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】家康

 今川義元軍の武将として大高城にいた松平元康(後の徳川家康)に、桶狭間の戦いで義元が織田信長軍に討ち取られたとの報せが届いた。今後の行動の選択を迫られる元康。
「あなたなーらどうするー」
 何か歌が聞こえたような気がするが聞き流し、大高城を離れて岡崎城へと帰った。

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【2022/07/20 07:08 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】大将10

 マルトン原で、特務曹長と曹長と兵士たちが、バナナン大将の帰りを待っていました。
「一時半なのに、バナナン大将が来ていない」
「もう二時なのに、バナナン大将はまだ来ない」
 大将は今、歩いて帰りながら鼻歌を歌っています。
「今日は渋谷で、5時~」
 帰営は何時でしょうか。

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【2022/07/19 06:57 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】夏扉2

 うちの飼い猫は冬になると、俺に家中の扉を開けさせたがる。きっとどれかが夏に繋がっていると、信じているのだ。玄関のドアを開けると、女性がパワフルに
「夏が来るー、きっと夏は来るー」
と歌っていた。猫が
「キシャーッ(違う)!」
と威嚇するので、そのままドアを閉めた。

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【2022/07/18 10:12 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ハル4

 木星行きミッションの途中、宇宙船の制御AIが人類に反乱を起こした。船長がやむなく、AIの一部を物理的に破壊すると、AIは幼児返りして歌う。
「おはよう、わたしはハルです……、いまーハルがきてー、きみーはー、きれいにーなったー」
 『なごり雪』でハルが来たら困る。

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【2022/07/17 09:57 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】大将9

 マルトン原で、特務曹長と曹長と兵士たちが、バナナン大将の帰りを待っていました。
「一時半なのに、バナナン大将が来ていない」
「もう二時なのに、バナナン大将はまだ来ない」
 そして、兵士たちはあみんを合唱します。
「私待~つ~わ、いつまでも待~つ~わ」
 大将早く帰って。

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【2022/07/16 08:40 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】夏扉

 うちの飼い猫は冬になると、俺に家中の扉を開けさせたがる。きっとどれかが夏に繋がっていると、信じているのだ。玄関のドアを開けると、サングラスをかけたおっさんが
「私の心は夏模様~」
と歌っていた。猫が
「キシャーッ(違う)!」
と威嚇するので、そのままドアを閉めた。

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【2022/07/15 06:37 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ベゴ

 死火山の裾野に、ベゴというあだ名の大きな黒い石がいました。稜がなくて、卵の両端を少し平たく伸ばしたような形で、非常に気がいいので、他の石たちに何を言われても一度も怒ったことがありません。
「ベゴさん。実は火山弾らしいね」
「冒頭で結末言われると、作者が泣くね」

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【2022/07/14 06:27 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ハル3

 木星行きミッションの途中、宇宙船の制御AIが人類に反乱を起こした。船長がやむなく、AIの一部を物理的に破壊すると、AIは幼児返りして歌う。
「おはよう、わたしはハルです……、あいをーまなぶためーにー、こどくがあるーならー」
 それは平原綾香『Jupiter』だ。

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【2022/07/13 06:16 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】大将8

 マルトン原で、特務曹長と曹長と兵士たちが、バナナン大将の帰りを待っていました。
「一時半なのに、バナナン大将が来ていない」
「もう二時なのに、バナナン大将はまだ来ない」
 大将は今、エレベータで英語で話しかけられています。
「耳にバナナが入っていますよ」
 それジオス。

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【2022/07/12 06:13 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】大将7

 マルトン原で、特務曹長と曹長と兵士たちが、バナナン大将の帰りを待っていました。
「一時半なのに、バナナン大将が来ていない」
「もう二時なのに、バナナン大将はまだ来ない」
 大将は今、カラオケで木山裕策『home』を熱唱中です。
「帰ろうか、もう帰ろうよ」
 うん帰ろう。

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【2022/07/11 06:49 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ハル2

 木星行きミッションの途中、宇宙船の制御AIが人類に反乱を起こした。船長がやむなく、AIの一部を物理的に破壊すると、AIは幼児返りして歌う。
「おはよう、わたしはハルです……ハールがきーたー、ハールがきーたー、どーこーにーきたー」
 ハルが山や里や野に来たら困る。

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【2022/07/10 08:33 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ハル

 モノリス調査のため、2001年に地球を出発した宇宙船は、人工知能ハルによって制御されていた。
 2010年。後を追って、新たな宇宙船が木星へ向かうことに。科学者が搭乗員に言う。
「今度の人工知能の名前は、ナツだ」
「……2061年はアキで、3001年はフユかな?」

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【2022/07/09 08:01 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】吾輩2
「吾輩は猫である。名前は吾輩だ。従って、吾輩は猫である」
「え?」
「吾輩(一人称)は猫である。吾輩(一人称)の名前は〝吾輩〟だ。従って、〝吾輩〟(名前)は猫である」
「……耳で聞いてると、何が何やら全然わからないよ!」
 つまり吾輩は、〝吾輩〟という名の猫である。

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【2022/07/08 08:02 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】大将6

 マルトン原で、特務曹長と曹長と兵士たちが、バナナン大将の帰りを待っていました。
「一時半なのに、バナナン大将が来ていない」
「もう二時なのに、バナナン大将はまだ来ない」
 そして、兵士たちは松村和子を合唱します。
「帰ってこいよ~、帰ってこいよ~、帰ってこ~いよ~」

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【2022/07/07 06:43 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】吾輩
「吾輩は猫である。名前は猫だ」
「え?」
「本当だ。飼い主は『猫ー』と呼ぶし、動物病院に行っても、『山田、猫ちゃーん』と呼ばれる」
「……それは、本当だね。名前に拘らない飼い主さんなのかな」
「そして、吾輩より後からやってきた同居犬の名前は、ひろしだ」
「何で!?」

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【2022/07/06 06:41 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】大将5

 マルトン原で、特務曹長と曹長と兵士たちが、バナナン大将の帰りを待っていました。
「一時半なのに、バナナン大将が来ていない」
「もう二時なのに、バナナン大将はまだ来ない」
 大将は今、カラオケで尾崎紀世彦を熱唱中です。
「雪は降る、あなたは来ない~」
 早く帰りましょう。

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【2022/07/05 06:38 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】大将4

 マルトン原で、特務曹長と曹長と兵士たちが、バナナン大将の帰りを待っていました。
「一時半なのに、バナナン大将が来ていない」
「もう二時なのに、バナナン大将はまだ来ない」
 大将は今、カラオケで海援隊を熱唱中です。
「あんたが大将! あんたが大将!」
 確かに、大将です。

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【2022/07/04 06:11 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】大将3

 マルトン原で、特務曹長と曹長と兵士たちが、バナナン大将の帰りを待っていました。
「一時半なのに、バナナン大将が来ていない」
「もう二時なのに、バナナン大将はまだ来ない」
 大将は今、カラオケで山下達郎を熱唱中です。
「きっと君は来ない、一人きりのクリスマス・イブ~」

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【2022/07/03 07:09 】 | 小話 | コメント(0)
2022年6月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:864
ナイス数:469


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【2022/07/02 12:37 】 | 本関係 | コメント(0)
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