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【小話】署名2

 灰色の脳細胞の探偵の家に妙な手紙が届いたので、訪ねてきた友人に見せた。
「ABCという署名が入った手紙なのだよ。わが友、これをどう思う?」
 考える友人。
「ABC……差出人は朝日放送テレビだろうな」
「アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニーかもしれないよ」

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【2021/10/06 06:51 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】署名

 灰色の脳細胞の探偵の家に妙な手紙が届いたので、訪ねてきた友人に見せた。
「ABCという署名が入った手紙なのだよ。わが友、これをどう思う?」
 考える友人。
「ABC……差出人はきっと、ジャニーズの五人グループだな」
「彼らの場合は、最後にZが要るんじゃなかったかね」

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【2021/10/05 06:13 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】胸像2

 探偵と友人の医師の家を訪ねてきた警部は、風変わりな事件について語った。
「家宅に侵入して盗んでまで、ナポレオンの石膏の胸像ばかり壊す人間がいるのですよ。日本の千葉県富津市で」
 驚く医師と探偵。
「富津(ふっつ)のナポレオン?」
「随分遠くまで出かけていく犯人だね」

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【2021/10/04 06:15 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】姉妹2

 チューリップハットにヨレヨレ袴姿の探偵が、病死した友人に頼まれて、友人の故郷の島へと向かいました。訪れた友人の家で、三姉妹に対面します。
「ステンノーです」
「エウリュアレーです」
「メドゥサです」
 ゴルゴン三姉妹を直接見ると石になってしまうので、鏡の盾ごしです。

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【2021/10/03 06:58 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】胸像

 探偵と友人の医師の家を訪ねてきた警部は、風変わりな事件について語った。
「家宅に侵入して盗んでまで、ナポレオン幼少時の石膏の胸像ばかり壊す人間がいるのですよ」
 驚く医師と探偵。
「そんな像があるのかい?」
「『六つのナポレオン』は、六歳という意味ではないと思うね」

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【2021/10/02 09:50 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】鳥獣

 鳥獣人物戯画、略して鳥獣戯画。「日本最古の漫画」とも称される絵巻物だ。
 兎と蛙が相撲を取ったりしている絵を、横スクロールしてずっと見ていくと。次第に、ウルトラマンAが現れて、異次元人ヤプールが地球侵略のために送り込んできた合成生物と戦い始めた。それは超獣だ。

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【2021/10/01 06:51 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】戯画

 小6娘が、国語の教科書を音読中。スタジオジブリの高畑勲監督が書いた、鳥獣戯画についての文章だ。父が言った。
「鳥獣ギガ! 鳥獣テラ! 鳥獣ペタ!」
「意味わかんないけど違う!」
 怒られた。兎と蛙の絵巻物が、ハードディスクの単位みたいになっている。次は鳥獣エクサ。

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【2021/09/30 07:26 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】濃茶5

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 尼は、青年を追いかけて旧家までついてくると、続き間の広い和室を指差して言った。
「畳じゃ!」

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【2021/09/29 06:07 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】濃茶4

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 村の反対側から2Pキャラみたいな色違いの尼が現れ、青年を挟んで同時に言った。
「二人じゃ!」

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【2021/09/28 06:50 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】姉妹

 チューリップハットにヨレヨレ袴姿の探偵が、病死した友人に頼まれて、友人の故郷の島へと向かいました。訪れた友人の家で、三姉妹に対面します。
「茶々です」
「初です」
「江です」
「ははーっ!」
 思わず平伏しました。浅井長政とお市の方の娘、浅井三姉妹です。友人は何者だ。

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【2021/09/27 06:23 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】濃茶3

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 尼は青年に、伊右衛門の縁起もんキャンペーンの景品を見せびらかして自慢した。
「当たりじゃ!」

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【2021/09/26 07:10 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】推理

 探偵が、友人の医師に提案しました。
「僕の留守中に来た客が忘れていったステッキの、持ち主を推理してみないか」
 医師は考えます。
「銀帯にC.C.H.の文字。『Romanticが止まらない』かな?」
「それは最後がBだね」
 ドラムを叩きながら歌うバンドではありません。

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【2021/09/25 07:36 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】濃茶2

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。青年が出迎えの女性に尋ねる。
「……人数が多くないですか?」
「濃茶の尼、薄茶の尼、煎茶の尼、ほうじ茶の尼、タピオカミルクティーの尼よ」
 そんな尼はいない。

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【2021/09/24 06:46 】 | 小話 | コメント(0)
マンドレイク。

 小6娘作(粘土)。『ふらいんぐうぃっち』7巻のマンドレイク。



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【2021/09/23 14:50 】 | 日記 | コメント(0)
【小話】濃茶

 実は旧家の跡取りである、と聞かされた青年が、落武者伝説がある村へ戻るなり、村人に
「祟りじゃ!」
と言われた。チューリップハットにヨレヨレ袴の探偵、ではなくて他の人に尋ねる。
「あれは誰ですか」
「濃茶の尼よ」
 村にもう一人いる尼は薄茶の尼、というのは勿論嘘である。

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【2021/09/23 07:32 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】トト2

 私はエジプトの知恵の神、トトである。身体は人間と同じ形をしており、頭はトキだ。
「世紀末に、北斗有情拳を使いますか?」
 私はラオウの弟ではないし、知恵の神であるため肉体を行使して戦う必要はないので使えないが、そのトキはそもそも、身体も頭も全部人間ではないのか。

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【2021/09/22 07:30 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】書記6

 停車場の近くに、猫の歴史と地理を調べる事務所がありました。若い猫は皆、事務所の書記になりたがります。
 事務長は黒猫で、就業時間外には一番書記の白猫と一緒に、運送会社で引っ越し荷物搬入・搬出のアルバイトをしています。ちなみに四番書記は、熊猫の会社でバイトです。

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【2021/09/21 06:29 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】トト

 私ドロシー。カンザスで家ごと竜巻に飛ばされて、トトと一緒にオズの国にやってきたの。
 悪い魔女の上に落ちた家から外に出た私たちを見て、オズの国の人がびっくり。私の隣にいるのは、人間の体にトキの頭、エジプトのトト神よ。竜巻前、何でカンザスにいたのか分からないわ。

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【2021/09/20 07:16 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】LL

 探偵に頼まれ、魔犬伝説のある旧家を訪れた、探偵の友人の医師。執事から、
『先代当主の書斎の暖炉に、L.L.と署名された手紙の焼け残りの灰があった』
と聞かされる。
「LLブラザーズかな?」
 それはダンス甲子園出身の兄弟だが、突っ込みを入れてくれる探偵が今は不在だ。

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【2021/09/19 07:04 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】書記5

 停車場の近くに、猫の歴史と地理を調べる事務所がありました。若い猫は皆、事務所の書記になりたがります。
 事務長は黒猫で、就業時間外には
「あなたは選ばれた戦士なの」
とセーラー服の女子中学生をスカウトします。それはルナで、その場合、一番書記の白猫はアルテミスです。

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【2021/09/18 18:03 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】書記4

 停車場の近くに、猫の歴史と地理を調べる事務所がありました。若い猫は皆、事務所の書記になりたがります。
 四番書記はかま猫で、寒がりのためかまどの灰の中で眠ります。ある夜、魔法使いのお婆さんが現れて言いました。
「お城の舞踏会に行かせてあげましょう」
「要りません」

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【2021/09/17 06:42 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】書記3

 停車場の近くに、猫の歴史と地理を調べる事務所がありました。若い猫は皆、事務所の書記になりたがります。
 事務長は黒猫で、部下の一番書記は白猫でした。二番書記は虎猫、三番書記は三毛猫ホームズで、今から事務所で事件が起き、片山刑事が捜査に来てホームズが解決します。

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【2021/09/16 06:05 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】書記2

 停車場の近くに、猫の歴史と地理を調べる事務所がありました。若い猫は皆、事務所の書記になりたがります。
 事務長は黒猫で、部下の一番書記は白猫でした。二番書記は虎猫で、就業時間外には魚をくわえて逃亡し、裸足で駆けるサザエさんに追いかけられます。それはドラ猫です。

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【2021/09/15 06:14 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】書記

 停車場の近くに、猫の歴史と地理を調べる事務所がありました。若い猫は皆、事務所の書記になりたがります。
 事務長は黒猫で、部下の一番書記は白猫でした。二番書記は虎猫、三番書記は三毛猫、四番書記は熊猫でした。最後は、目の回りと耳が真っ黒の、猫ではなくてパンダです。

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【2021/09/14 06:36 】 | 小話 | コメント(0)
【小話】ロト

 アブラハムの甥ロトは、死海のほとりソドムに住んでいました。神がソドムとゴモラを滅ぼしたとき、直前に警告を受けたロト一家は町から逃げて無事(禁を破って振り返り町を見た妻は、塩の柱になりましたが)。
 その後、ロトの子孫が、アレフガルドで竜王を倒したりはしません。

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【2021/09/13 06:09 】 | 小話 | コメント(0)
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