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【小話】不実
「君への愛を、あの月にかけて誓おう」
「いえ、日々形を変える不実な月に誓ってはいけませんわ」
 若者は考えた。
「では、常に真北で輝く北極星に誓う」
 娘は首を横に振る。
「地球の回転軸が動くから、数千年も経てば、今とは別の星が北極星になるわ」
 数千年くらい許容してくれ。


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【2015/06/07 07:39 】 | 小話 | コメント(0)
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