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2017年2月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1313ページ
ナイス数:233ナイス


メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)メイドインアビス 1 (バンブーコミックス)感想
後輩から1-4巻を借りた。直径約1000m、深さ2万m以上の巨大な縦穴アビスを取り囲む街の孤児院で、母のような偉大な「白笛」(探窟家の最高レベル)を目指す少女リコ。彼女が出会った、記憶を持たない少年ロボットは、アビスの遺物「奈落の至宝」か? 12歳だが、絵はもっと幼く見える。街や穴の設定が魅力的。穴に住む危険生物や地理的な困難はまだしも、深層に潜ったあと上昇時に人体にかかる負荷『アビスの呪い』が、回避しようがなくてエグいな……。母という目標があるにせよ、現段階のリコが穴に挑むのは、ほぼ自殺行為だとは思う。
読了日:2月3日 著者:つくしあきひと

メイドインアビス 2 (バンブーコミックス)メイドインアビス 2 (バンブーコミックス)感想
後輩から1-4巻を借りた。孤児院を抜け出したリコとレグはアビスに挑む。レグはロボットなので、『アビスの呪い』は作用しない。第二層まで逃げ切れば、もう追手は来ない。第二層の監視基地を守るのは現役の白笛、不動卿『動かざるオーゼン』。母の話を聞けると喜ぶリコだが、オーゼンは二人を歓迎していないようで……? オーゼン、ホラーだよ。オーゼンが語る、リコの生い立ちの秘密。そのことについて、あんなに好意的に捉える、かつての「殲滅のライザ」が凄い。ふと思ったが、ハンターハンターのゴン父みたいなタイプじゃないのか、この人。
読了日:2月3日 著者:つくしあきひと

メイドインアビス 3 (バンブーコミックス)メイドインアビス 3 (バンブーコミックス)感想
後輩から1-4巻を借りた。肝は据わっているが身体能力が伴わないリコ、身体は頑強だが精神的に弱いレグ。二層の監視基地でオーゼンに鍛えられた二人は、助け合いながら遂に深界四層へ。絶体絶命の危機に陥った彼らの前に現れたのは、そこに住む獣人ナナチ。ふかふか気持ち良さそう。『アビスの呪い』の謎。リコの作る食事って、見てくれはともかく味は旨いんだな。レグとナナチは……。ナナチとミーティの過去のエピソード、可愛い絵柄とは裏腹のトラウマ物。黎明卿「新しきボンドルド」、狂ってるなぁ。3巻ラストのナナチの号泣、これは哀しい。
読了日:2月3日 著者:つくしあきひと

メイドインアビス 4 (バンブーコミックス)メイドインアビス 4 (バンブーコミックス)感想
後輩から1-4巻を借りた。リコの怪我も無事回復。ナナチも加わって三人となり出発。ところでナナチは少年なのか少女なのか、どっちだ。次の目的地は五層最下部(六層への入り口)の前線基地。そこは、ナナチとミーティにとって因縁の、ボンドルドの本拠地。前線基地にいる少女プルシュカは、何とボンドルドの娘……? アビスの中で生まれ、地上を見たことがない、パパ大好きなプルシュカ。ボンドルドは前線基地で、何を研究しているのか。襲われるレグ。4巻ラスト、続きがろくでもないことになる予感しかしないのだが、借りたのここまで(泣)。
読了日:2月3日 著者:つくしあきひと

オニキス (ハヤカワ文庫 JA シ 8-1)オニキス (ハヤカワ文庫 JA シ 8-1)感想
カクヨム掲載の別作品を全読破し、書店へ走る。表題作は第1回ハヤカワSFコンテスト最終候補作、他4篇書き下ろし(但し『満月』は旅行記)。表題作、マナ粒子が情報を過去に送ることで現実が書き換えられる。ほろ苦い結末。ホーガン『未来からのホットライン』はハッピーだけど。『三千世界』は同じマナ粒子だが、歴史が分岐した並行世界を股にかけて逃亡。各世界のわちゃわちゃした感じが、読後妙に懐かしい。『猿が出る』はギャグかと思ったら意外に怖い。『神の創造』……うん、部屋掃除しなきゃいけない気になるよね(するとは言ってない)。
読了日:2月14日 著者:下永聖高

霊感少女は箱の中 (電撃文庫)霊感少女は箱の中 (電撃文庫)感想
霊感体質が原因で前の高校を退学になった柳瞳佳は、転校初日に、少女四人組のおまじないに参加する破目に。発生した異常、そして、おまじないの発端だった少女の失踪。プロの霊能者という噂のクラスの男子・守谷真央に依頼するが……。相変わらずの甲田節、効果音がめちゃくちゃ怖いんだよね。じゅりっ、じゅりっ、ていう擬音が痛いよ! そして、人間関係のえげつなさも超一級。執拗な虐めで失われる人間性。盾。人間関係の構築が苦手な人間を、学校と言う小さな箱に閉じ込めてしまえば、地獄。本作も面白かったが、『ノロワレ』の続きも気になる。
読了日:2月21日 著者:甲田学人

地震への挑戦―予知のための基礎知識 (1972年) (ブルーバックス)地震への挑戦―予知のための基礎知識 (1972年) (ブルーバックス)感想
職場本棚。生まれる前の本なので、最新情報は勿論載っていないが面白い。地震学の始まりと発展。地震計の測定原理。地下核実験による振動と自然地震を区別するために観測網が充実するところ、非常に納得……。地震が起きるのは限られた地域だが、地球内部構造を知るためには、起きない場所にも地震計を設置する必要あり。地震は岩石が破壊されて起きる。せん断応力、応力・ひずみ曲線、弾性乗数とか物理学科時代の記憶フル動員。年1回測量されていた三鷹天文台の一辺100m菱形基線、見たい。古文書資料まとめ、豊後で水没した瓜生島が載ってる。
読了日:2月22日 著者:萩原尊礼

幻想交流 スルガ篇幻想交流 スルガ篇感想
異世界“希望”の駿河湾沼津では、領主の急死により幼い娘が即位する。“絶技”を使うことができる種族「大妖精」であることから恐れられ、まだ子供であることから軽んじられ。日本のNEFCO社員・石清水とひょんな経緯で出会って、彼女は変わり始める。読了後は、「スルガさん……」の一言しかないよ(泣)。途中、何で二人でボケとツッコミの練習してるんだと思ったが、領主でも大妖精でも子供でもなく、完全に対等に扱ってくれる石清水って重要だったんだ。石清水本人が意図してたかはともかく。希望でも日本でも陰謀の気配、続きが待たれる。
読了日:2月22日 著者:芝村裕吏


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【2017/03/02 12:10 】 | 本関係 | コメント(0)
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