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2017年5月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2016
ナイス数:296


ALMA電波望遠鏡 (ちくまプリマー新書)ALMA電波望遠鏡 (ちくまプリマー新書)感想
2009年刊。光の望遠鏡はCCDで光子の数をカウントするが、電波望遠鏡は波として観測。ALMAは、チリ・アタカマ高地のパラボラアンテナ数十台で同時に受信した電波を干渉させる「電波干渉計」。新書で干渉計の原理、フーリエ変換や開口合成法をここまで説明するの凄い! 日本がチリでのサブミリ波望遠鏡建設を最初に唱え、米欧も同意。しかし日本は予算がつくのが遅れ、米欧が先に正式協定、建設計画スタート。日本は後から参加、という立場になって今に至る。ALMAは2012年に正式運用開始。著者の名大空電研究所時代の話が面白い。
読了日:05月03日 著者:石黒 正人

巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る (ブルーバックス)巨大ブラックホールの謎 宇宙最大の「時空の穴」に迫る (ブルーバックス)感想
2017年刊。周囲が明るく輝いていれば、ブラックホールは黒い穴として観測可能。距離とBH自体のサイズから、観測できる可能性が一番高いのは我々の銀河系中心。今年4月、銀河系中心の「黒い穴」を撮像するための国際観測が行われた。著者はEHTプロジェクトの日本側責任者。前半はBH研究の歴史だが、本書は観測実践面の記述が面白い。重要な役割を果たすのがチリのALMA。望遠鏡設置場所の標高5000mではハードディスクが誤動作するため、観測データを2900mの山麓施設まで伝送してから記録する話が個人的には一番楽しかった。
読了日:05月05日 著者:本間 希樹

鬼娘恋愛禁止令 2 (リュウコミックス)鬼娘恋愛禁止令 2 (リュウコミックス)感想
後輩所有。恋すると鬼の本能が目覚めて人を襲ってしまう鹿恋(かれん)と、彼女を好きだが鬼化させないため冷たく接する佐藤八郎の、文字通り命懸けの恋物語。新キャラ、隣家の土橋貞夫の妹ねね登場。え、2巻で完結? ほぼ現状維持で何も解決してないじゃん。と思うも、根本的解決が難しい設定(どちらかが死んでバッドエンドか、恋しても暴走しない術を身につけるまで長期連載するか)なので、早期に締めくくるのは正しい判断だと思う。しかし、だったら最初から1巻で纏めてほしかった気も。ところで、なぜ鹿恋は佐藤家居候してるんだろうなぁ。
読了日:05月09日 著者:松虫あられ

ふらいんぐうぃっち(3) (講談社コミックス)ふらいんぐうぃっち(3) (講談社コミックス)感想
後輩所有。魔女が経営する、森の中のお洒落な喫茶店と、恥ずかしがり屋の幽霊ウェイトレス。狐の鳴き声(笑)。そうだよねーイヌ科だよねー。犬養さんの石投げ占い。「君たち幸せなのね…」いいことだ。真琴となお、美容が気になるお年頃。「健康な体が女の魅力を増すっておばぁちゃんが言ってました」「それに少しお肉が付いてた方が男子にモテるよって」「はつか大根を食べるとむくみが無くなるらしいです!」「それにお肌もきれいになるって」はつか大根は最強無敵。新聞屋さんと空飛ぶ鯨の遺跡の回、すごくいいわー。人類学を研究する猫すごい。
読了日:05月09日 著者:石塚 千尋

ふらいんぐうぃっち(4) (講談社コミックス)ふらいんぐうぃっち(4) (講談社コミックス)感想
後輩所有、表紙がめちゃくちゃ綺麗。ミシンで魔女のローブ縫える真琴すげー。姉は通販(笑)。クッション作ってもらってチトご満悦。調理実習、真琴は料理も菓子作りも出来て生活力全般高いよね。小指クッキーは怖いけど。林檎の摘花、「君達はリンゴにはなれなかったんだね」確かに。マメコバチは刺さないけど噛む。「楽しい人生が魔女を育てる」っていいなぁ。真琴と犬養さん深夜ドライブ、扉絵の黒ドレス真琴カッコいい。浜辺兎ハマベー可愛い。実際は、表紙みたいに夜明けに浜辺にいちゃダメみたいだが。千夏ちゃんとハマベー真剣勝負、可愛い。
読了日:05月09日 著者:石塚 千尋

ふらいんぐうぃっち(5) (講談社コミックス)ふらいんぐうぃっち(5) (講談社コミックス)感想
後輩所有。チト障子破り。むしろ今までよく無事だった(笑)。真琴、魔女として初仕事。子守で喫茶店プール化。よもぎ君、寝起きのフクロウは怖いらしい。川遊び、なおちゃんプロ水切ラー。12000円の釣竿(笑)。圭の止まらないしゃっくりの治し方。アキラさんの鞄は四次元ポケット。初仕事の報酬、カタログでグッズ(魔具)交換。ぎたいせいぶつ君発見。「ただいま!!ごめんなさい!!」千夏ちゃんは元気だ。「いいんですか…なにも努力してないですけど…」真琴にくっついて見聞広めたり、ハマベーと本気で遊んだりしたのが努力だよね多分。
読了日:05月09日 著者:石塚 千尋

金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル)金の国 水の国 (フラワーコミックスアルファスペシャル)感想
後輩所有。国名をA、Bで済ますのが潔い(笑)。A国は商業発達した金の国、実は人口過多が問題。敵対B国は自然豊かな水の国だが、戦で国力低下。A国の第93王女サーラと、B国の無職の技師ナランバヤル。自国では軽んじられる扱いの二人が、偶然出会う。サーラ、美人じゃないかもしれないけど美人だよ! 「名前で呼んで下さい」「お肉とお酒の準備はよろしくってですか」穏やかだが、ナランバヤルのためには本気。満月の橋上と、東塔の「二度と置いていかない」と「単純バカなんで」「いいですよ」は何度読んでもいいわー。コレ自前で欲しい。
読了日:05月22日 著者:岩本 ナオ

虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)感想
職場で借りた。『星の恋人』叔父宅で出会った僕(さつき)の妹、つつじ。いきなり凄い世界観。これ実際読まずに説明できないな。『ヴァイオライト』飛行機事故で生き残った未来と、すみれ。『日下兄妹』持ち主絶賛。高校球児の見分けがつきにくいが、確かに一番面白い。肩を壊し退部を考える雪輝(ユキテル)と、ヒナ。説得の手紙を読む新主将が好きだ(笑)。『虫と歌』晃、うた、ハナの三兄妹の家に、新たな家族。うたが主にシロウの面倒を見ることに。馴染んでいく過程と親バカ可愛い、でも。長兄いったい何歳だろう。『ひみつ』描き下ろし2頁。
読了日:05月25日 著者:市川 春子

生物物理の最前線―ここまで解けた生命の仕組み (ブルーバックス (B‐843))生物物理の最前線―ここまで解けた生命の仕組み (ブルーバックス (B‐843))感想
職場本棚、1990年刊。物理学的な測定手法で、生物の研究。物理科卒なので、X線回折(筑波の高エネ研の円形電子加速器!)とかMRI(磁気共鳴イメージング)等の測定手法の原理は説明されれば解るけど、研究対象が分子構造の模式図とか分子式だらけで、微小サイズになると生物って化学なんだね(化学苦手 泣)。DNA、タンパク質、細胞、光合成や視覚、脳、筋肉など、章ごとに各専門家が執筆。生物現象を時々刻々観察するには、測定機器の高い時間分解能が必要。チンパンジーに赤・青などの言葉を教え、見える色を分類させる研究が面白い。
読了日:05月28日 著者:日本生物物理学会

ILC/TOHOKUILC/TOHOKU感想
岩手県誘致中の国際リニアコライダー(電子・陽電子衝突型加速器)ILCが稼働する近未来が舞台のアンソロジー。野尻抱介『新しい塔からの眺め』女性素粒子物理学者の研究。最もILCっぽい話と思う。でも、一番読みたい箇所で20年経過した(泣)。柴田勝家『鏡石異譚』民俗学専攻の著者らしい、地元の少女の「遠野物語」を絡めた時間物。小川一水『陸の奥より申し上げる』ILC建設中のトンネル工事責任者。現場が熱い。三者三様の特色が出てる気がする。個人的には、明治時代の木村栄博士のZ項発見研究を端的に説明しきった野尻さんに感服。
読了日:05月30日 著者:小川 一水,柴田 勝家,野尻 抱介


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【2017/06/06 20:37 】 | 本関係 | コメント(0)
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