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読んだ本の数：11
読んだページ数：2601 ナイス数：310  ニュクスの角灯 1 (SPコミックス)の感想後輩から1-3巻を借りた。1878（明治11）年。西南の役で父を亡くし、長崎の叔父宅に引き取られた美世が、西洋道具店「蛮」へ奉公。パリ帰りの風変わりな店主・小浦百年と、岩爺。常におどおどし、叔父宅でも肩身の狭い美世の世界が、文字を覚え働くうち、少しずつ開けていく。アリス本や鹿鳴館ドレス、幻燈機といった物品には心躍るけれど。「父さんが女は本なんか読むなって」……まだそういう時代なのかもしれないけど、本人の能力とは無関係のところで制限されるの、腹立つな！ 美世は、自信を持たないように育てられてる。でも努力家。 読了日：06月09日 著者：高浜寛  ニュクスの角灯 2 (SPコミックス)の感想後輩から1-3巻を借りた。店主・小浦百年の複雑な過去。日本茶輸出で財をなすも詐欺被害で借金を負った、長崎の女傑・大浦慶との関係。パリで日本商品の店を出したい百年は、長崎の青貝細工職人に依頼する。1巻の、個々の物品にワクワクする感じではなく、完全にストーリーに惹き込まれる。慶さんも、「蛮」のお針子たまさんも、いいキャラ。引き取られた山口家にも馴染んできて、百年への恋心にも気付いた美世。いい顔で笑うようになって、綺麗になった。しかし、百年は商売で、数年パリへ行ってしまうと？ ニュクスの角灯の意味。暗雲で続巻。 読了日：06月09日 著者：高浜寛  ニュクスの角灯 3 (SPコミックス)の感想後輩から1-3巻を借りた。百年がパリへ旅立ち、日本の店は大浦慶が預かることに。失恋した美世。真の能力を見抜く慶の言葉（てことは、1巻冒頭も気休めか？）。パリでは、百年の商売は順調。過去、美女ジュディットとの間に何が？ 商売敵の日本人・黒川一真とは恋でもライバルに。日本の美世はますます綺麗に。パリの新キャラ「眼鏡のマリー」も魅力的だし、水玉キノコの黒川も何か好きだ(笑)。パリの空気は自由。ジュディット、めちゃくちゃ気になるところで終わってる……。続巻、続巻！ 巻末過去篇、若き日の慶さんと岩次の話が凄く良い。 読了日：06月09日 著者：高浜寛  ストライクフォール 2 (ガガガ文庫)の感想鷹森雄星は前代未聞のルール違反を犯すも、宇宙の歴史を変える新しい力を示した。利害の駆け引きの結果、雄星はプロチーム二軍入りすることになる。世間では世紀のヒール扱い、他の二軍選手も冷ややか。しかし、フィールド内のルールはシンプル、実力を示せば認められる。ストライクフォールは戦争から生まれた競技、新技術は容易に軍事に転用し得る。その中で、あえて“スポーツ”をする意義とは。地球育ちの雄星と、木星圏出身の二軍先輩選手レイカとの意見の相違、相違を超えて対話する過程が、宇宙に上がることの意義なのかなと思う。続巻期待。 読了日：06月13日 著者：長谷 敏司  夏色の想像力の感想アンソロジー。下永聖高『アオイトリ』イラスト目当てで購入。『アオイトリ』本文と倉田タカシ『あなたは月面に倒れている』、藤井太洋『常夏の夜』は他所で既読。初読みだと山田正紀『お悔やみなされますな晴姫様、と竹拓衆は云った』（秀吉の中国大返しに絡む時間物）、オキシタケヒコ『夢のロボット』、理山貞二『百年塚騒動』が好き。掲載作品、舞台の筑波率が高くないか？ しかし、商業出版でない同人誌とは思えない参加メンバーの凄さ。大森望氏・日下三蔵氏の序文までついてるし、東京創元社の新刊案内チラシ入ってるし、SF大会って凄い。 読了日：06月24日 著者：円城 塔,倉田 タカシ,北原 尚彦,山田 正紀,宮内 悠介,高山 羽根子,堀 晃,瀬名 秀明,藤井 太洋,酉島 伝法  ビーグル号航海記 下 (岩波文庫 青 912-3)の感想職場本棚、再読。1835年9月15日、ガラパゴス群島から、1836年10月2日、英国ファルマウス着まで。ダーウィンと言えば『種の起源』だが、有名なガラパゴスを訪れたのは、航海5年のほぼ最終年。しかし今巻、ガラパゴスよりもインド洋でのサンゴ礁の考察が滅法面白い（著者はサンゴ礁だけで著書が1冊ある）。深海では育たないサンゴ。かつては水面近かった土地にサンゴが生息し、地面が沈下するたび上方へと生長、現状の島から遠く離れた岩礁となったのか。他、タヒティやニュージーランド、オーストラリア、セントヘレナ。面白かった。 読了日：06月25日 著者：チャールズ・ダーウィン  とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニング KC)の感想後輩所有。仕立て屋の母と二人暮らしの少女ココ。魔法使いに憧れるが、魔法使いとして生まれた人以外は魔法使いになれない世界のため、憧れでしかない。そんなココが、魔法使いのキーフリーと出会って。キーフリー先生が、何から何まで私の好みのツボを突きまくっている！（最初の感想それか） 児童書ファンタジーの挿絵みたいな絵が素敵。家業の手伝いで日頃磨いてきた技術が、いざというときにきちんと役に立つのが「これこそ魔法」で、いいよね。魔法陣の紋・矢・陣の理屈がはっきりしているのも、今後新たな魔法の開発につながりそうで面白い。 読了日：06月26日 著者：白浜 鴎  ACCA13区監察課 (1) (ビッグガンガンコミックススーパー)の感想後輩から1-4巻を借りた。独自性の高い13の自治区から成るドーワー王国で、警察・消防などを担う組織ACCA。監察課は首都の本部からACCA各支部へ送られる監視役。視察で各区を飛び回る副課長ジーン・オータス、通称「もらいたばこのジーン」。ACCAを束ねる5長官は、とある理由から彼に注目するが。やる気なさそうで日頃から「異動したい」と言っているのに、超有能なのが良い。高級マンションに妹と二人暮らし、難癖つけられたりもするけれど。漫画の画面が全体的に白いが、本部局員や5長官の黒い制服が揃うとビシッとカッコいい。 読了日：06月28日 著者：オノ・ナツメ  ACCA13区監察課(2) (ビッグガンガンコミックススーパー)の感想後輩から1-4巻を借りた。ドーワー王国内のクーデターの噂。各区を飛び回るジーンを疑う5長官は監視をつけるが、本部長モーヴは逆に協力を求める。各地で注目されるジーン、本当のクーデター派は誰か。ジーンの親友ニーノも複雑なキャラだなぁ。モーヴが美人！ ジーンがACCAを辞めない理由。ドーワー王国の次期王位継承者は馬鹿王子、キナ臭くなってきた。王室の祝典に招かれた、ジーン含むACCA。取材のニーノと一緒に来た、ジーンの妹ロッタに馬鹿王子が目を付けて。ところでジーンは、黒縁メガネかけてるほうがカッコいいと思うんだ。 読了日：06月28日 著者：オノ・ナツメ  ACCA13区監察課(3) (ビッグガンガンコミックススーパー)の感想後輩から1-4巻を借りた。管理人として高級マンションに住むオータス兄妹。ニーノが報告する相手は誰なのか。スイツ区視察中のジーンは、区内の問題に巻き込まれる。首都では、ロッタのストーカー同士が仲良くなってるのが可愛い。電話番号交換してるよね？ 美味しい食べ物はみんなを幸せにするよねー(笑)。区ごとに特色が違うから、行く先々に名産品がある。グロッシュラー長官は何を考えているのか。「目」に気づいたジーン。多くを語らない友情。ロックス区、13年前の列車事故。「よりよい国を作るためにACCAはある」珍しく語る本音。 読了日：06月28日 著者：オノ・ナツメ  ACCA13区監察課(4) (ビッグガンガンコミックススーパー)の感想後輩から借りた。モーヴ本部長は表紙の青髪より中の黒ベタのほうが美人。モーヴに怒られて失意のジーン可愛い。秘密主義と思われがちだが、自分のことに無頓着なだけで巻き込まれ型。オカッパ君、ケーキ友達に送ってもらったんだね(笑)。みんな自分の区が好き。建国100年。ドーワー王室で、33年前に何があったのか。王が譲位するとき、ACCAはどうなるのか。珍しく酔うニーノ。モーヴが知った、ジーンに関する真実。……巻き込まれ、なんてレベルじゃない、無自覚ど真ん中じゃん！ 全6巻なのに何で貸してくれたの4冊なんだ、続巻続巻！ 読了日：06月28日 著者：オノ・ナツメ 読書メーター
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