竜宮城には、「四方四季の庭」がありました。東の戸を開けると春の花が咲き誇り、次に南の戸を開けると蝉が鳴く夏の景色、というように、部屋の四面が異なる季節の庭につながっているのです。 浦島太郎は、(家中の扉を開けて夏を探す猫は、ここに来ればいいな)と思いました。
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