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【感想】木曜組曲
木曜組曲  恩田陸『木曜組曲』(徳間文庫)。恩田作品を読むのは、『光の帝国 常野物語』、『六番目の小夜子』(以上新潮文庫)に次いで3作目。仮に『光の帝国』を10点とすると、『小夜子』は5点。しかしコレは50点つけよう! というくらい気に入った。

 小説家・重松時子が「うぐいす館」で薬物死してから四年。あの日、館に居合わせた文筆業の女たち5人が今年も集まり、時子を偲ぶ宴を開く。しかし、届いた花束に添えられたメッセージをきっかけに、食卓は告発・告白の場と化していく。時子は本当に自殺だったのか?

 映画化されているそうだが、私は舞台で見たい。館という、閉じた世界での3日間。登場人物は5人の女のみ。しかし、この場にいないのに、5人の語りによってありありと姿が見える6人目の人物、時子。それぞれが隠し持っていた秘密が次々と明るみに出され、最後に到達した真相は、ある意味一番タチが悪い。だが、女たちは強かだ。
 うわぁ、いいなぁ。こーゆーの書きたいなぁ。男性が読んだら、「怖えぇ」と恐れ慄くかもしれないけど(苦笑)。

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【2005/02/17 23:15 】 | 感想ミステリ | コメント(0)
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