天狗が住む山で彦一は、竹筒を目に当てて見るフリをしました。「やあ京が見える大坂が見える。さすが千里鏡だ」 飛べば実際に行ける天狗は動じません。「やあ女湯が見える」 これも天狗は、隠れ蓑で姿を消せば近づけます。「やあ着物が透けて見える」「何!?」 食いつきました。
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