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読んだ本の数：6
読んだページ数：1666 ナイス数：419  わたしたちの家は、ちょっとへんです (偕成社ノベルフリーク)の感想小3娘が学校で借りてきた。小6女子3人。家は富裕だが嫁姑問題で両親が離婚、過干渉祖母・見ないふり父と息詰まる生活の杏奈。優子の母は期間限定僻地勤務看護師で、会社員父の転勤が重なったため祖母宅に居候。志乃には異父妹がおり、翻訳で稼ぐシングルマザー母が家に男を連れてくることに悩む。凄いヘビーなもの読んだな娘(汗)。過保護親のトラウマ抉られて読んでる間胃がキュッと締まり、読了後もズーンと重い……。親・祖母に対する言えないことを我慢せずに言うことで、三者三様に改善の兆し。働く母の立場としては、女だって仕事したい。 読了日：12月02日 著者：岡田 依世子  (205-2)ヒミツの子ねこ(2): アビーの学園は大さわぎ! (ポプラポケット文庫)の感想小3娘が学校で借りてきた。英国の作家。2と書いてあるが、単巻完結する話の集まりで、巻ごとに登場人物が違うのではないかと推測。全く、前巻と繋がってそうな気配がないので。ライオン王国の王子フレームは、王位を狙う叔父から逃れ、子猫の姿で人間界へ。十歳のアビーは女子学園に入学し、初めての寮生活。他人には見えない、魔法を使う喋る猫を拾う。優しいルームメイトのサーシャ。意地悪な上級生キーラと取り巻き。寮の幽霊の噂。スポーツの試合。私も小学生の頃、寄宿舎物はハマったなぁ。しかし、ライオン王国はこの後どうなったのか……。 読了日：12月08日 著者：スー ベントレー  ハーブ魔女のふしぎなレシピ―魔法の庭ものがたり〈1〉 (ポプラ物語館)の感想小3娘が学校で借りてきた。ハーブ魔女トパーズの家の相続権が回ってきたジャレット。家には魔法がかかっており、家に認められないと相続できない。一週間のお試し滞在。両親の仕事の関係で高級ホテルを転々とするジャレット、自分で掃除しなくちゃならない家が欲しい、ってところが良い子だ。親からすれば、小さな子を一人で置いていくのは心配だろうけど。遺産の管理人ガーディと6匹の子猫。相手の気持ちを考える。自分がしたいことではなく、家がしてほしいこと。トパーズが遺したハーブ薬のレシピ。無事相続して、ジャレットの新生活が始まる。 読了日：12月22日 著者：あんびる やすこ  地層捜査 (文春文庫)の感想1995年に四谷荒木町で起きた、元芸妓のアパートオーナー殺人。地上げ絡みが疑われるも未解決だった事件を2010年、キャリアに暴言吐いて謹慎喰らってた水戸部が掘り起こす。上品な言い方だと「あなたはこの事案を仕切れるほどの経験も能力もない」って(笑)。2作目『代官山コールドケース』既読で1作目の本書へ。どっちも面白いが、スピード勝負だった『代官山』とは話の雰囲気が違うね。今と昔ですっかり姿が変わった、狭い範囲の町に根差す事件。丁寧な聞き込みにより往時の姿を取り戻す。冒頭の地図を持って荒木町を歩いてみたくなる。 読了日：12月24日 著者：佐々木 譲  暗い穴―警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫)の感想シリーズ6作目、私は1作目のみ既読。連続強盗で逮捕された相澤が突如、東京西端の村の山奥に死体を埋めたと供述。供述通り発見されるも、すぐ近くに死亡時期の異なる別の遺体が。だが相澤は口を閉ざし。現場勘に優れ外回り向きな沖田と、デスクワークで資料を読み解く理詰めの西川。二人がそれぞれ自分の長所を認めつつ、（絶対口には出さないだろうが）互いの長所も認めているのが、多分このシリーズの長所。だが犯人の特異性のため、西川が本領発揮できなかったんじゃないかな本書。死体は一体いくつあるのか。読了しても、犯人の真意は藪の中。 読了日：12月29日 著者：堂場 瞬一  逆風の街―横浜みなとみらい署暴力犯係 (徳間文庫)の感想暴力団抗争で一人死んだと報道されたが、実は潜入調査官だった。闇金の取り立てに脅える印刷工場の寺川が警察に通報しても、地域課は動いてくれない。暴力犯係の係長・諸橋は、捜査方法に問題があると監察にマークされているが、暴力団から人を救うためには躊躇わない。係長補佐の城島は、考えても仕方がないことは考えない。闇金の井田はハマでは見ない顔だが、実は。裏表紙あらすじは何か楽しそうだが、暴力団の話のためか酷い暴力が続いて結末もスカッとしないけれど、常に正論を主張し諸橋とは相容れない笹本監察官が、案外いいキャラだと思う。 読了日：12月30日 著者：今野 敏 読書メーター
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